落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

北朝鮮核実験

2006年10月09日 | 政治・外交
 北朝鮮が「地下核実験」 朝鮮半島に重大局面 2006/10/09 産経
 【ソウル=久保田るり子】北朝鮮の朝鮮中央通信は9日午前、「われわれの科学研究部門は、地下核実験を安全に成功裏に実施した」と発表した。聯合ニュースは、国防省当局者の話として、同日午前10時36分(日本時間同)に実施されたと報じた。韓国地質資源研究院は同日、同地域でマグニチュード(M)3・58から3・7規模の地震波を観測した。
 盧武鉉・韓国大統領はただちに安全保障閣僚対策会議を招集、情報収集と対応に入っている。国連安保理の議長声明を無視した形の核実験強行であり、朝鮮半島情勢は重大局面を迎えた。
 ・・・

 安倍総理が訪韓中での核実験は、日韓の連携を強める結果となった。
 中共からも非難され北朝鮮は益々孤立を深めているようだが、金首領はこれも想定内なのだろうか。

対北へ緊密連携 日韓首脳会談で一致 (10/09 19:43 産経)
 【ソウル=石橋文登】安倍晋三首相は9日午後、青瓦台(大統領官邸)で韓国の盧武鉉大統領と初の首脳会談を行った。北朝鮮の核実験表明について、両首脳は「断じて容認できない。断固とした姿勢で対処すべきだ」との認識で一致するとともに、国連安全保障理事会での「厳格な措置」を含む決議案の早期採択に向けて、緊密に連携していく方針を確認した。
 両首脳は「(核実験が事実と確認されれば)北東アジアのみならず世界選対にさらなる脅威を与える。核不拡散体制への重大な挑戦で、国際社会全体が真摯(しんし)に取り組まなければならない」との立場で一致した。
 日韓関係については「北東アジアの繁栄に非常に重要だ」として、未来志向の信頼関係を強化していく方針を確認。首相は自身の靖国神社参拝に関しては「韓国国民の気持ち、感情を重く受け止め、適切に対処していく」と伝えた。
 首相は会談後の記者会見で、北朝鮮の核実験表明について「国際社会の平和と安全に対する脅威だ」と指摘。日本政府の対応については「直ちに厳格な措置の検討を開始し、米国、中国、韓国と連携して対応を協議する」と表明した。また、「こういう状況になったことについてはすべて北朝鮮に責任がある」と述べ、日本独自の厳しい制裁についても速やかに検討する考えを示した。
 さらに首相は「わが国および国民の安全に万全を期すために日米同盟の抑止力の信頼性を一層向上させるべく米国と、緊密に連携をとる」と述べ、ミサイル防衛をはじめとする日米防衛協力をさらに強化していく考えを強調した。
 日韓首脳会談は昨年11月に韓国・釜山で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に行われて以来。

 日本のメディアは安倍総理の訪中、訪韓で靖国問題に注目していたが、世界はそうではないらしい。
 宮崎正弘氏のメルマガでは以下のように解説していた。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成18年(2006年)10月10日(火曜日)   通巻第1579号(10月9日発行)

安倍首相の訪中を、欧米マスコミは、いかなる視点で伝えたか?
日本の論調とまるで基調がちがって「北朝鮮問題が優先」という報道ぶり
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 「安倍・胡会談は“北朝鮮”が優先課題だった」(ヘラルドトリビューン、10月9日付け、一面トップ)。
 「日中がついにトップ会談 東アジアの冷戦終結に北朝鮮問題が有益に作用した」(英誌『エコノミスト』、10月7日―14日号)。

 このように欧米の基調は北朝鮮問題一色であり、日本のマスコミ論調のような情緒的、かつ靖国問題を表面にだしての歴史的視野からの論議は殆ど軽視されている。

   対して日本の新聞は「日中、戦略的互恵で一致」「世界の中の日中模索 薄氷踏みつつ、仕切り直し」(日本経済新聞)  日経はつづけて「経済交流促進を期待 経済界『政冷』不安が後退」などとビジネス面からの解説がめだつ。

 「日中、関係改善で一致」「相互信頼へ一歩 首相、『靖国』明言せず」(朝日新聞)と大見出しの朝日はコラム欄で、中国側の発言をとくに引用してこういう。
 「破氷の訪問」と中国メディアが伝えたが「氷凍三尺 非一日之寒(三尺にも達する厚い氷は一日の寒さでできたものではない)。  (なら寒くしたのはどっち?)

 「首脳相互訪問を再開 日中戦略的互恵関係に」(読売新聞)。
 読売は日経、朝日とすこしスタンスを異にして、「中国『実利』を確保」「日中 幅広い協調目指す」「友好以上の関係」と分析がならび、「北の核 共同歩調は不透明」とやや冷ややか。
 しかし読売は四面で「中国『江路線』を転換 対日強硬姿勢弱める」として、権力の奥の院での暗闘を示唆した。  政権内で反胡錦濤派の妨害もあり、天安門広場での警戒が厳重であった事実も漏らさずに伝えている。

 産経新聞は他紙と圧倒的にニュアンスが異なり、政権内部の暗闘が全面に出され、曾慶紅と組んだ胡が、江沢民残党を切り崩して、脱反日路線への激闘が舞台裏で繰り返された事実をつよく出している。
 産経は一面トップも「日中 互恵関係を模索」との大見出しを打って、互恵が確定したという淡いイメージをふりまく各紙と距離をおいて“模索”の文字。また「北の核阻止でも一致」とある。

 さて冒頭のヘラルド紙は、AP、UPI、AFPの北京電をまとめて書かれているが、小見出しも「北京で日中首脳は北朝鮮の核の脅威に共同して対応」と、両国の協調へのシグナルを大きく扱っているだけ。

 英誌『エコノミスト』のほうは、日本の特集をふたつの記事に掲げて、深く掘り下げての解説のなかに、「靖国」「教科書」問題の存在も数行、登場するものの、「両国関係の悪化は小泉前首相の神社参拝だけが原因ではなく、北の核実験宣言をチャンスに活かしての、東アジアにおける冷戦の終結への展望が、日中両国を接近させた」。
 また「中国は日本との貿易尊重および日本からの投資の継続をすこぶる重視しており、近未来への展望へ向けての舵取りの変更なのである」と冷徹な解説をする。
 「日本企業が現地で雇用している中国人は、いまや920万人。昨年も反日暴動にも関わらず投資は旺盛で前年比20%増加、日本からの対中輸出も6・4%のびた」
 東シナ海のガス田開発で両国は一歩の歩み寄りもみせてはいないが、として同誌は続ける。 「地域限定的とはいえ、上海では反日的な歴史教科書が改訂された」。

 中共は靖国問題で人民感情などといい、反日デモを演出していた。この一週間ほどは日本の首脳の交代をチャンスにし、驚くほどの変貌ぶりだ。結局は国益中心であることを証明し、「地域限定的とはいえ、上海では反日的な歴史教科書が改訂された」とはもうなりふり構わずの状況と感じる。

景気と生活保護

2006年10月09日 | 世相
体育の日

 政府の発表する月例経済報告の基調判断では、景気は回復しその期間は昭和40年のいざなぎ景気に並ぶそうだ。
 その一方で生活保護所帯が初の100万所帯になったという。単純に云えば「格差」なるものが大きくなったのだろう。

 日曜日、団地周辺の掃除当番だった。階下のヘルパーをしているおばちゃん(65)との話の中で、「生活保護っていいわね、ウチのだんなの国民年金よりも沢山もらえるのよ」という。「じゃ動けなくなったら生活保護受ければいいじゃないですか」と私、彼女曰く「それがね、自前の住居を持っているともらえないのよ」。
(なるほど生活保護は家賃込みかぁ、市営住宅も結構きれいし、いいかも知れん)・・・勉強になりました。
 ダイヤの指輪をはめ、高級乗用車で乗り付けての申請はないものと信じたい。

 今朝北朝鮮核実験のニュース。金首領独裁政治は破綻し亡命説もあったが、核実験をしたところを見ると健在らしい。偽札印刷、麻薬製造を止め素直に窮状を訴えればすむものを、放射能をばらまき、なぜ世界の反発を招く所業に出るのか。これでは、国家間の格差は広がるばかりだろう。

中韓の代弁 ?

2006年10月07日 | 政治・外交
 安倍首相の中韓訪問を前に、野党は衆議院予算委員会の質問で中韓の代弁、念押しを行った。

首相 国内法の犯罪人ではない 2006/10/06 NHK

安倍総理大臣は6日午後の衆議院予算委員会で、さきの大戦について、当時の日本の指導者たちには重い責任があるという認識をあらためて示すとともに、「いわゆるA級戦犯は国内法的には犯罪人ではない」と述べました。

民主党の岡田元代表は「小泉前総理大臣は、いわゆるA級戦犯について『戦争犯罪人だ』と断言した。一方、安倍総理大臣は『日本において犯罪人ではない』と発言したことがあるが、その認識は変わらないのか」とただしました。これに対し、安倍総理大臣は「A級戦犯は、いわゆる東京裁判では戦争犯罪人として裁かれたが、国内法的には犯罪人ではない。法律によって裁かれていないにもかかわらず、わたしが総理大臣として、その人が犯罪者かどうかを言うべきではない。ただ、東京裁判については、国と国の関係で異議を申し立てないことをサンフランシスコ講和条約を結ぶことで、日本が受け入れた」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「さきの大戦の結果、多くの日本人が苦しみ、アジアの国々に大きな被害を与え、つめあとを残した。当時の指導者の人たちには、重い責任があるのは事実だ」と述べました。

共産党の志位委員長は「安倍総理大臣は、平成7年の村山元総理大臣の談話で示された『日本は国策を誤り、植民地支配と侵略によって、アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた』という認識を共有しているのか」とただしました。これに対し、安倍総理大臣は「さきの大戦をめぐる認識は、『国策を誤った』という記述を含めて、『村山談話』で示された考え方を内閣総理大臣として、わたしの政府として受け継いでいる」と述べました。
・・・以下略

 安倍首相は、「いわゆるA級戦犯は国内法的には犯罪人ではない」と明言し、戦犯分祀論に釘を刺した。

【主張】(2006/07/21 産経)・・・
昭和28年8月の国会で、「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」が全会一致で採択された。これを受け、政府は関係各国の同意を得て、死刑を免れたA級戦犯やアジア各地の裁判で裁かれたBC級戦犯を釈放した。また、刑死・獄死した戦犯の遺族に年金が支給されるようになった。
 戦犯は旧厚生省から靖国神社へ送られる祭神名票に加えられ、これに基づき「昭和殉難者」として同神社に合祀された。この事実は重い。


 この時、国民大多数の署名や、与野党とも全員一致で採択されたといわれる。

 また共産党の志位委員長同様に民主党菅代表代行も、訪中・訪韓を前にしている安倍首相を歴史認識などで質問していたが、これではまるで中共、韓国の反日歴史認識を援護し、未来志向とは云えない。民主党はこれで政権奪取が出来るつもりなのだろうか。北朝鮮が核実験を予告しているがこれについての質問のニュースはなかったようだが、与党に拮抗する野党には遠い感じがする。

心まるく

2006年10月06日 | 写真・絵


え:元康さん

歳とともに丸くなったとは思うけれど・・・

* * *

先日に続き絵手紙を紹介させていただきます
牛乳パックを漉いた用紙を使用されています
クリックするとほぼ実物大になります


絵手紙

2006年10月04日 | 写真・絵
 当ブログを見てくださっているハンドルネーム「元康」さんと云う方からミニ色紙を頂戴した。
 デイサービスで習字や絵手紙の指導をボランティアでなさっている。絵を描くということは頭の中で「計画」を必要とするので脳を活性化するといわれ、ちょっとしたブームになり先日もTVで紹介されていた。絵の具も鉛筆のようだが、水でなぞると水彩画になったりするものが開発されていた。



 絵に添える言葉も何気なくすっと書かれたように見えるが色々と示唆を与えられる。
 「栗めしもいいよ!」の「栗めし」には色んなものを当てはめることが出来て連想が生まれる。
 「麦めしもいいよ!」というと白米ばかり食ってると脚気になるよとか、「絵もいいよ!」といえば写真ばかり撮っていないで絵も描いてみればといわれているようにも感じる。要するに「頭を柔らかくしていこうぜ」ということだと思う。

 他にも見せていただいたが、絵を描ける人はいいなぁと思う。いずれブログで公開されるかも知れない。

西国霊場第28番成相寺 第29番松尾寺

2006年10月03日 | 散歩・山歩き

京都府宮津市 西国霊場第28番成相山成相寺

京都府舞鶴市 西国霊場第29番青葉山松尾寺

 バイクで西国札所巡りに出かけた。走行距離約300km。
 成相寺の裏山には「日本一の大パノラマ」という展望所がある。条件がよければ遠く雪を戴く北アルプスも望めるという。今日は残念ながら見えなかったが、眼下の天橋立は見事だった。裏山の更に奧には丹後半島の山々を縦走する全長46kmの丹後半島縦貫林道がありバイクで走れるらしい。

 帰路、丹波路(R176)は加悦町の山間を走る素晴らしい道路。大江山が見事な眺めで、こんどは登山に訪れたいと思った。

遂に起きた臓器売買

2006年10月02日 | 世相
 日本では腎臓病のため人工透析を受けている人が26万人もおり(昭和53年当時の10倍)、腎臓移植希望者が3万人近くいる。そのうち死体腎移植を受けた人は6%に過ぎないとのこと。(2006/10/02 産経)
 食生活が欧米化して糖尿病患者が激増した。若い世代でもでっぷりと脂ぎった肥満体の人が目立つようになった。また、それを売りにしているTVタレントもいるくらいだ。糖尿病は予備軍ともあわせると1370万人もおり益々増える傾向にあり国民病とまで云われるようになってきている。
 新聞は腎臓提供者が少ないことを強調しているが、糖尿病殲滅キャンペーンでもやって患者を減らすことが先ではないだろうか。

 中共の死刑囚から摘出した臓器売買は法輪功弾圧にもからみ人権問題として各国から批難が起きている。摘出された臓器は外貨獲得の手段にもなっており、韓国や日本からも移植手術を受けに訪中する人がいるという。
 そのうち日本でも起きるのではないかと思っていたが、遂に借金を臓器で支払う人が出て、なんとも云えない衝撃だ。

 臓器提供は善意で行われるが、死後臓器摘出をしても構わないという意思表示を生きているうちにするというのは、自分自身の心境では中々なれない。親からもらい何十年か生きてきた身体は感謝を持って灰にしてもらいたいとでも云ったらいいだろうか。もっとも、老年にさしかかった臓器が何処まで役に立つかは別だが。また、一応健康体なので、臓器提供を受けなければという生への執着も我が身のように理解することは難しい。精々そのような難病にならないよう気を付けたいと思う。