落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

またかいな、ジェンダーフリー

2010年04月16日 | 政治・外交
ジェンダーフリーがゾンビのように復活してきたそうだ。
夫婦別姓ともからめて家族の絆を弱め、伝統破壊、日本解体政策。
ケイコさん、ミズホさん、もう何にもせんでいい。
【主張】男女共同参画案 家族の絆を壊すつもりか 2010.4.16 03:09 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100416/stt1004160309002-n1.htm
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 政府の男女共同参画会議が、来年度から実施する次期基本計画の土台となる中間整理案(計画案)を公表した。家族より個人を重視した制度・慣行を促し、家族の絆(きずな)を壊しかねない選択的夫婦別姓にも「民法改正が必要」と明記するなど問題が多い。
 平成11年にできた男女共同参画社会基本法により、5年ごとに国の基本計画が策定されている。自治体も男女共同参画に関する条例などをつくってきた。
 しかし、男女差別の廃止を強調するあまり、合理的な男女の役割分担や男らしさ女らしさまで否定する傾向が、基本計画や条例に反映され、問題となってきた。
 これに対し、行き過ぎたジェンダーフリー(性差否定)教育に歯止めをかけ、伝統的家族観を盛り込んだ条例をつくる自治体が出るなど是正の動きもでてきた。
 自民党政権時代の16年に、福田康夫官房長官(当時)が「ジェンダーフリー」という言葉を使わないよう自治体を指導する考えを示したこともある。

 現行計画では、行き過ぎたジェンダーフリー教育や過激な性教育への批判を踏まえ、「国民が求める社会と異なる」と戒める文言が入っている。それが今回の案では削られた。是正の流れを妨げはしないか心配だ。
 選択的夫婦別姓について「民法改正が必要」と踏み込んだことも疑問だ。現行計画では「国民の議論が深まるよう努める」との表現にとどめている。内閣府の世論調査でも賛否が拮抗(きっこう)する問題であり、働く女性の中にも別姓制度には反対の意見がある。別姓制度が男女共同参画社会につながるという考え方は、安易すぎないか。
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 さらに気がかりなのは、家族形態の変化やライフスタイルの多様化に触れ、「世帯単位から個人単位の制度・慣行への移行」などの必要性を指摘していることだ。
 たしかに共働き世帯や結婚しない単身者の増加などで社会保障制度の見直しなどが課題になっている。しかし、個人重視が男女共同参画社会にどうつながるのだろう。家族や家庭を軽視することになりかねない。
 相談相手がおらず子育てに悩んで孤立化する若い母親が多い。経済状況から仕事に出ざるをえない母親も増えている。  家族や周囲の支えはますます重要になっている。むしろ家族の絆を重視する視点が必要だ。

自分の子供を虐待死に追いやる信じられぬ事態が多発している。
「いのちを守りたい」を連発した小鳩政権、これも前政権のなせるわざですか。
【虐待 救え子供の命】大阪 悲劇の連鎖はなぜ... 2010.04.16 産経関西
http://www.sankei-kansai.com/2010/04/16/20100416-022876.php
 幼い子供が犠牲になる虐待事件が全国的に後を絶たない。大阪ではこの1カ月間だけでも5件、6人が逮捕される異常な事態となった。夫に子育てを協力してもらえない主婦がストレスをため込んだり、親になる心構えのない若者が思い通りにならない幼児に腹を立てたり、生活苦の不満を子供へぶつけたり…。事件の背景には、今の社会が抱える課題が潜んでいた。・・・・

食料自給率改善(2)

2010年04月16日 | 政治・外交
昨日に続き、農業に関する論説のメモ(抜粋)。

諸君! 2009/04 より
「食料自給率改善に秘策有り 農水官僚を即刻、農村に”下法”せよ」
養老孟司 東大名誉教授 解剖学者

■財界人は「」農業を工業化して生産性を上げていかなければならない」とよく云いますが、私は完全に錯覚しているとおもう。生き物は、カメラやコピー機、クルマといったモノとは違う。生物のシステムが持つ複雑さ精妙さは、デジカメの構造などとは比較すべくもない。・・・生き物を扱う産業である第一次産業を舐めているのではないかといわざるをえないですね。もちろん、農業にもある種の経営感覚が必要なのは当然だが。

■さしあたり食糧自給率なんてものは、第一次産業の危機の本質とは殆ど関係がない。第一次産業の危機とは、とりもなおさず地球環境の危機であり、人間の身体の危機でもあるということ。

■組織の論理に翻弄される・・・
 農協とは本来、農家の利益のために存在する協同組合です。いま全農家の8割を占める兼業農家の利益に関しては、農協はその利益をよく代表し、有効に機能しているといっていい。ところが、農業一筋で頑張っている農家が、もっといい農業をやろうと何か事を起こそうとする、農協の利害とぶつかるということがしばしば起こってくるのです。
 ・「有機農業」をやっていこうとすると、農協にとっては肥料や農薬が売れなくなり利益が減ってしまう。
 ・農地の転売は殆ど不可能。農家の後継者は、仮に他の収入の道があったとしても、高く売却出来るチャンスを待って「農地」をなかなか手放さない傾向がある。そのため不在農家が増えてしまった。耕作放棄地は急増していて、全農地に対する割合は1割、東京都の2倍近い面積に達している。農地は余っているのに、真面目に農業に取り組もうとする人に農地がまわらない。
 ・圃場整備の名目で次々に田んぼが潰されていく。(滋賀県の写真家今森光彦さん)

■奇跡のりんご園(NHKプロフェッショナル・仕事の流儀)
 農薬も肥料の一切使わず、雑草も刈らないという非常識なやり方で無事、果実を実らせた。
 肥料をやらないと、木は一生懸命、根を張って地中から栄養をとろうとし、最終的には大きな寿命の長い木に育つ。
 米国の先端農業では、古代さながらのやり方に回帰する考え方が出てきている。

■林業
 いまや、林政は、森や木、木材という現場から離れ、補助金分配を巡る方法論そのものになってしまった。
 林業復活のためには、まず単年度利益の考え方を棄てること。正反対の長期的視野を持ち、ひとうひとつの山や森、一本一本の木という現場のディテールに応じた取り組みを持つべき。全国一律の補助金制度ではだめ。
 林業は200年計画の世界。伊勢神宮の神宮林。
 長期計画は「家」制度の賜。(青森県屏風山防風林)

■水産業
 日本近海の大陸棚は生産力が低下している。絶えず魚が獲れるような環境保護が必要。

■田舎は最大のセーフティネット
 農家の数は30年前は500万戸あった。今はわずか200万戸で、殆どが兼業農家。その一方、農水省の人員削減は殆ど変わらないのは奇妙な話だ。
 自給率低下を叫んで国民を脅すのは、自分たちの存在意義を主張したいだけではないのか。本当に農業の行く末が心配なら今すぐ田舎へ行って自分で農業をやったらいい。

■地球温暖化
 世界中で「CO2削減、地球温暖化を防止せよ!」の大合唱がおきているが、所詮枝葉に属する問題だ。根本問題は、石油が遠からず枯渇するということだ。
 なぜ輸入品が国産品より安いのか、それは石油が安いからこそ成り立つ、本来あり得ない「常識」だ。原油価格が高騰すればイヤでも食糧自給率は上がるし、食物の「地産地消」もすぐに実現する。

■自然界を秩序という観点からみた、文明の2つのタイプ
 1 外部エネルギーに依存するもの
 石油を大量の消費し、冷暖房完備の快適な生活を享受するアメリカ型。石油を構成する分子結合をバラバラにすることで、人間の側が秩序を得ている。

 2 内部エネルギーをコントロールするもの
 日本はこの型を持つ文明に属すると云える。自然環境の中にある秩序に手を加えることをせず、寧ろ人間の内部エネルギーによってそれに順応していこうとする。「心頭滅却すれば火もまた涼し」。

 自らの脳には無秩序が溜まっていくが、睡眠中の働きによって整備され、秩序の回復がはかられる。だから寝ているときに脳が使うエネルギーの量は、起きているときと同じなのだ。
 外部エネルギーに依存して文明を構築した場合、こういう回復の過程が得られないから、無秩序が放り出されてままになる。それが私の考える環境問題の本質だ。

 極度に「脳化」が進んだ現代文明では、すべてが意識で覆い尽くされ、眠ることを知らない。経済活動では「寝ている時間」など、ゼロ査定だ。でも本当は、起きている時間と同じだけの仕事をやっているわけだ。
 石油枯渇後のエネルギー難の時代、日本的な、無意識な自己治癒作用によって環境問題を解消していくという方法論は再評価されるべきではないか。


カロリーベース食料自給率

2010年04月15日 | 政治・外交
日本の食糧自給率は39~41%とよくいわれる。
この数字は本当なのか、実際、自分の生活に照らしても、外国産とおぼしきモノは大豆製品が主だ。
タンパク源もトシのせいか牛肉は殆ど食べず、魚、鶏肉、豚が中心だ。
あとは米、野菜類も国内産ばかり。中国野菜は農薬満載とかで口にしていない。
計算しなくても国内産70~80%位の感じはする。
政治不信で何事にも疑ってかかるようになりいろいろとネットを検索してみた。
行き当たったのが以下の記事であった。

農業ビジネス誌「農業経営者」
「国民と農民を思考停止させ、ニッポン農業を弱小化させる
国策の罠「インチキ食料自給率に騙されるな!」
http://www.farm-biz.co.jp/images/pdf/nogyokeieisya_200810.pdf

農水産省はカロリーベースで自給率を計算しているのであった。
カロリーベースとはなんぞや。
国産でまかなわれる供給カロリー ÷ (国産+輸入)の熱量換算 (国民一人当たり・一日)
とのことだ。2006年では分母が2,548kcal、分子が996kcalで39%だった。
この指標の欠点は、輸入が変化すれば、仮に輸入がゼロであれば自給率は100%になるということだ。
例えば海外調達に負けた場合、何もしなくても、つまり確たる政策を行わなくても自給率は高まる。

一方、日本の農業生産高は、主要先進国のなかで米(1580億ドル)に次ぐ793億ドルの2位という。
日本農業の潜在能力を「農水産省予算獲得」のためにカロリー換算で矮小化して評価しているのではないかと指摘している。

組合も外国人参政権反対

2010年04月14日 | 政治・外交
民主党支持団体の連合(約680万人)傘下最大の産業別労組「UIゼンセン同盟」(落合清四会長)が民主党の推進する外国人参政権付与に反対を表明した。民主党に釘を刺すことになるかどうか。
UIゼンセンが外国人参政権付与に反対表明へ 17日の反対集会で副会長が出席 政府・民主の強引な動きを牽制 2010.4.14 01:50 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100414/stt1004140151000-n1.htm
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 民主党の支持母体である連合(約680万人)傘下最大の産業別労組「UIゼンセン同盟」(落合清四会長)の石田一夫副会長が17日に東京・日本武道館で開かれる外国人への地方参政権付与に反対する国民大会に出席し、組織として付与反対を公式表明することが13日、分かった。今後も民主党を支持していく方針には変わりないというが、民主党内に組織内候補を多数抱える巨大労組が旗幟(きし)鮮明にすることは、党内外の反対・慎重論をよそに参政権付与になお執心する政府・民主党執行部を牽制する狙いがある。

 連合は参政権付与に賛成の立場をとり、最新政策方針を定めた「2010~2011年度政策・制度要求と提言」でも永住外国人に地方参政権付与するための法制定を求めた。

 UIゼンセン同盟はこうした連合の姿勢に疑義を呈し、平成18年にまとめた「中央執行委員会見解」でも「参政権は国民のみが持つ政治に参加する権利であることを確認すべきだ」と指摘したが、対外的に反対表明したことはなかった。
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 あえて国民大会という場で反対表明に踏み切るのは、民主党で小沢一郎幹事長が参政権付与に強い意欲を示している上、鳩山由紀夫首相や岡田克也外相らも賛成を表明しており、政府・民主党が参院選後に強引に法案成立に動く可能性があると判断したためだ。この時期に反対を打ち出せば、参院選マニフェストへの記載を阻止し、参院選での争点化も防ぐことができると踏んだようだ。

 ゼンセン同盟の組織内議員としては、内閣に川端達夫文部科学相、民主党執行部に伴野豊、山根隆治両副幹事長や平田健二参院国対委員長らがいる。
 国民大会は初代内閣安全保障室長の佐々淳行氏、ジャーナリストの櫻井よしこ氏らが呼びかけ人となり、1万人規模の集会が予定されている。
     ◇
 ■UIゼンセン同盟 繊維や化学業界、スーパーなどの約2430の単組でつくり、組合員総数は約107万人。連合(約680万人)傘下最大の産業別労組。旧民社党の有力労組だった経緯から、外交・安保などの政策は、旧社会党系の自治労(約90万人)、日教組(約30万人)などと大きく異なる。


「永住外国人が急増する背景とその実態」より
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100404/trd1004040702001-n1.htm
■永住中国人の確定申告はすさまじいばかりだ。「中国本土に住む両親、兄弟、配偶者の両親、その兄弟姉妹…と、両手の指で数えられるほどの『扶養家族』がついてくる」
■日本で高校の同窓会ができるくらい。高校時代の友人で中国に残っている人は少ない。ほとんどはアメリカ、オーストラリア、カナダ、日本へ行っている。特にアメリカと日本が人気ですね・・・
■中国人の来日形態は、他国人とは異なり、長期滞在者や「移民」志向
■3分の2は「反日教育」世代
■在日中国人が有事の際、わが国の主権下において北京当局や中国大使館の号令の下、中国の国益を擁護し、わが国の国益を損なう集団行動を統一的に展開する可能性は排除できない。こうした懸念のある10万人規模の外国人に対し、地方レベルとはいえ参政権を付与するなど、常識では考えられない


欧米でも移民による軋轢が増している。あえてその轍を踏む必要はない。
【外国人参政権 欧米の実相】ドイツ、オランダ
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100410/erp1004100757000-n1.htm など


「たちあがれ日本」

2010年04月11日 | 政治・外交
小鳩政権は支持率も堕ち、米オバマ政権からも見放され、死に体になってきた。
しかるに自民党が受け皿になるほど強力な魅力もない状態でどうなるのかと懸念されたが、ようやく平沼氏など5議員による新党結党の運びとなった。例によってメディアでは「オジン」とか「たちがれ」などと揶揄する声もある。
だが、民主党内の若手も内心ではぶつぶつ云っているようだが小沢氏に平身低頭する独裁政党、たちあがる様子はなかった。

70歳前後といえば、昭和15年頃の生まれ。終戦時には物心つき、昭和を眺めてきた世代だ。
このまま日本が傾いていくのを黙ってみながら死ねないと仰る気持ちはよくわかる。
是非有望な若手をリードし、立て直していただきたい。本家の自民党もこれではいかんと刺激を受けるのではないだろうか。
「たちあがれ日本」結党 打倒民主で政界再編 平沼代表ら5議員 2010.4.10 18:09 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100410/stt1004101710008-n1.htm
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 平沼赳夫元経済産業相(70)や与謝野馨元財務相(71)らが10日、都内のホテルで記者会見を開き、新党「たちあがれ日本(にっぽん)」の結党を正式に発表した。平沼氏が代表、与謝野氏は共同代表に就任。平沼氏は「政治生命のすべてをかけて、尊い国のために汗をかいていかねばならない思いで立ち上がった」と述べ、(1)打倒民主党(2)日本復活(3)政界再編 ーを「使命」として取り組むことを表明した。
 メンバーは平沼、与謝野両氏のほか、前自民党幹事長代理の園田博之衆院議員(68)、元運輸相の藤井孝男参院議員(67)、中川義雄参院議員(72)。「応援団長」として石原慎太郎東京都知事(77)も記者会見に同席した。

 綱領では、
(1)自主憲法制定
(2)信頼される行政の実現
(3)財源に裏打ちされた持続可能な社会保障制度と経済成長力強化 ーなどを掲げた。

 政策では「消費税収」による社会保障制度の強化を示し、外国人参政権、選択的夫婦別姓に「断固反対を貫く」としている。

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 記者会見では、与謝野氏が「反民主・非自民」を強調。平沼氏も保守勢力の結集による第三極路線を打ち出した。ただ、夏の参院選について平沼氏は、比例代表と改選3以上の選挙区には独自候補者を擁立するが、それ以外の選挙区では「自民党と協力できるところはしたい」と述べた。
 政界再編をめぐっては、園田氏が参院選直後の民主党との連携は「すぐにはあり得ない」と明言した。民主党の小沢一郎幹事長と今後連携する可能性には、平沼、与謝野両氏が「全く考えない」などと否定した。
 与謝野氏は、自民党内から比例代表当選議員として辞職要求がでていることに対し「この党の5人目の議員なので、できない。今回の離党はたった1回の(自民党への)わがままとして許してほしい」と述べた。

免許証更新

2010年04月06日 | 日常・身辺
5年ぶりの運転免許証の更新に出かけた。新しい顔写真もそれなりに老化した。
5年先は70代、達者に生きているのかな、それとも・・・

今回からICチップが埋め込まれ、本籍や国籍が記録され、免許証表面の本籍は空欄になっている。
プライバシー保護とのこと。普通は肌身離さず携帯し、住所や年齢の証明に然るべき時に呈示し、誰にでも目に付くことはないのでプライバシー保護の意味が分からない。
善良な人は本籍や国籍がばれて困ることはないが、逆に悪事をはたらく在日外国人にとっては、職務尋問で呈示を求められても即座には国籍はわからない。身分証明機能が退化しているのではないか。
そんなことで犯罪防止に役立つのか、あの半島系法務大臣の日本解体趣味ではないかと勘ぐりたくなる。
だんだんと日本人が安心して暮らせる世の中から遠ざかっているような気がする。

済んだあと、県庁北側にある諏訪山公園に上がってみた。
神戸港沖や須磨方面は春霞だ。急坂を登ると汗ばんできた。







諏訪神社




いよいよ自民分解か

2010年04月03日 | 政治・外交
自民党の与謝野馨元財務相が新党立ち上げを決意した。
谷垣自民党総裁の慰留したもようだが与謝野氏の意志は固く説得は困難とのこと。
与謝野新党 政界の流動化が加速か 背後に小沢氏の影? 2010.4.3 01:30 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100403/stt1004030130004-n1.htm
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 自民党の与謝野馨元財務相がついに新党の立ち上げを決意した。すでに鳩山邦夫元総務相ら6人が次々と党を離れ、舛添要一前厚生労働相ら不満分子を抱えたままの自民党。今回の新党構想には、与党・民主党の小沢一郎幹事長の影もちらつく。与謝野氏の今回の行動は、野党・自民党の致命傷となるのか。約3カ月後に迫った参院選をにらみ、政界の流動化も予感させる。(船津寛)

 自民党の谷垣禎一総裁は与謝野氏が求めた執行部一新を拒否した。これが“決起”の大義名分を与えたのは間違いない。  党内には「参院選を今の体制で戦えるのか」という不安が渦巻いているが、「民主党の支持率が急落する中、党内のゴタゴタは敵を利するだけ」(ベテラン)との意識も作用し、党内のマグマはかろうじて抑えられている。  与謝野氏がこの時期に行動を起こすのも、自らの離党・新党立ち上げが及ぼす参院選への影響を最小限に食い止め、民主党に党勢回復のスキを与えないため?との見方がある。
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 ただ、真の狙いは別にあるとの指摘もある。
 3月28日に投開票された神奈川県逗子市議選の結果が与野党の国会議員に衝撃を与えた。トップ当選したのはみんなの党公認候補。その得票が1人で2371票だったのに対し、自民党公認の2候補の得票総数は2586票。民主党公認候補も2人で2604票。みんなの党の躍進ぶりを如実に示していたからだ。
 昨夏の政権交代により民主、自民両党による本格的な二大政党時代が訪れたかにみえた。だが、新政権はことあるごとに迷走。下野した自民党も国民の信頼回復にはほど遠い状況だ。
 そうした状況下で無党派層を中心に「第三極」を求める声が高まりつつある。みんなの党はその唯一の受け皿となりつつある。

 与謝野新党が結成されれば、こうした「第三極」の一翼を担うことになるが、みんなの党の支持層は民主党支持層と重なるのに対し、与謝野新党は保守色の強い自民党支持層が基盤になる公算が大きい。
 そうであるならば、与謝野新党で支持を失うのは自民党であり、民主党の支持率にはさほど影響しない。さらにみんなの党も打撃を受ける。

 そこで、指摘されるのが与謝野氏の「囲碁仲間」である小沢氏の存在だ。
 参院選の改選2人区での2人擁立方針をとる小沢氏だが、最も警戒しているのが2人区でのみんなの党の動向だ。状況次第では、民主候補は共倒れの危険性が高まる。与謝野新党で得するのは実は民主党なのかもしれない。
 参院選を前に交錯する与野党の思惑。これにもし首相候補としてナンバーワンの人気を誇る舛添氏が動きに加われば、政界は一気に緊迫する。その舛添氏は2日、鹿児島市内で参院選の自民党公認候補の会合に出席し、こう宣言した。
 「参院選で民主党が過半数をとれば、自民党、日本の保守が終わる。ありとあらゆる手段を使って過半数を渡さないようにする」


民主党の支持率は凋落の一途を辿っているが、自民党への期待感も上昇の気配がない。

古森義久氏(産経新聞論説委員。) izaブログより
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1530036/
・・・
 そのいまの自民党の魅力のなさ、というよりも現在の自民党への忌避感や嫌悪感(激しい表現ですが、正直な心情です)の主要な理由は現執行部の顔ぶれだといえます。

 谷垣禎一総裁は従来の自民党内でもリベラル派、左派、親中派とされてきたことは周知の事実です。清潔感や誠実さを覚えさせる人物ではありますが、なにしろ基本的な考え方が政敵であるはずの民主党リベラルと同じ根っこですから、政権批判も切れがありません。

 石破茂政調会長も、中味は別にしても、あのくどくどとした話し方から脱しない限り、国民へのアピール力はあまりに貧弱です。中学の物理の新米教員が生徒に重力の説明でもするような、単純なことを複雑で錯綜した言葉遣いでしか話せない「天性」は、悲しいですね。

 しかし谷垣、石破両氏はまだまだよいほうです。
 いまの自民党にとっての最大のマイナス材料は悪代官風、大島理森幹事長です。顔つき、容貌を取り上げることは公正ではないでしょう。だが幹事長、つまり現在の慣行では党のスポークスマンとされ、テレビなどに出てきての、あの話し方や態度によって、一回、数万票分の有権者の支持が失われていくと思います。
・・・


与謝野に小沢の影有り
■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2010年4月3日 NO.543号)より
http://www.melma.com/backnumber_133212_4811743/
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◎奥山 篤信 平沼赳夫さん、与謝野馨・鳩山邦夫と合流するなかれ
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『自民党の与謝野元財務相と無所属の平沼元経済産業相らが2日午後、都内で極秘会談し、4月中の新党結成を目指し、連携を開始した。与謝野氏らは、来週にも自民党に離党届を提出する方向。
2日の会談には、与謝野氏と平沼氏に加え、自民党の園田前幹事長代理と藤井孝男元運輸相が出席したほか、与謝野氏と平沼氏の仲介役として石原 慎太郎東京都知事も同席した。
会談の中で与謝野氏と平沼氏は、参院選前に新党結成を目指す方針を確認し、最終的に両氏が合流する形での新党結成を視野に、交渉を開始した。』 FNNニュース

与謝野・園田が今週にも自民党を離党して4月中に新党を結成するとのことだが、これに平沼が合流することを断じて反対する。
理由としては与謝野には小沢一郎の影があり、まさに小沢の掌のヒラで泳ぐ小沢別働隊の色が濃厚である。理念のない小沢にとって、与謝野を使って自民を分裂させ、参議院選挙を有利に戦うのが狙いである。逗子市議選挙で圧倒的な強みを見せた渡邉の「みんなの党」の善戦が予想され、小沢の二人区二人候補選びにおいて共倒れの可能性があるからである。 さらに与謝野はかって福田自民党・小沢民主党大連立に讀賣渡邉恒雄の采配で動いたこともあり、与謝野の狙いは民主党の左翼切り小沢との連立の目論見が推定される。
与謝野は平沼をかついで先の選挙の敗北後自民党総裁に祭り上げようとした噂もあり、平沼は与謝野に対して恩義があるのかもしれない。

断じて言えることは小沢一郎は二度と政界で生きていけないように息の根を止めることであって与謝野の目論見は結局今までの繰り返しにすぎず、小沢を再度暗躍させる種を植え付けるに過ぎない姑息な手段としかいえない。断じて与謝野の行動を許してはならない。

平沼の微妙な表現が気になる。「城内・小泉両氏は新党結成当初から参加するのは難しい」との見方を示し「将来は参画してくれるのではないか」との言葉である。これの意味するところは保守原理主義者の城内・小泉にとって与謝野と組むことにためらいがあるということである。

さらにこの新党に鳩山邦夫なる平成の脱税王が参加するとすれば尚更お笑いの新党となる。こんな保守の”ほ”の字も実態もない鳩山と平沼がどうして組むことができるのか!

平沼は郵政改革反対以来、まさに保守の信念を自分の思想の核として貫いてきた政治家であり、ここで与謝野などと組む(ましてや邦夫などと交わる)など一体何のために今まで名誉ある誇り高き孤高を保ってきたのか?今までの存在を全てを台無しにすることとなる。
それほどまで考えるなら余程古巣の自民党に戻ったほうがましであることだけは確かである。

平沼さん、真正保守の期待を裏切らないでもらいたい!僕の危惧が杞憂に終わることを祈るばかりである。
(映画評論家)