かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『神戸ビエンナーレへの道~取材を受けました~』

2013-10-09 19:56:29 | 神戸ビエンナーレ2013

神戸ビエンナーレの内覧会で興味を持って頂いた記者の方から取材を受けたのですが、記事がアップされてました。写真入りで恥ずかしいですが、ご笑覧下さいませ。

路上の手袋、撮り続け8年 神戸の現代美術展で入賞 - MSN産経フォト

http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2013/10/09/06art/

この記者の方は、トータルで三時間近く話を聞いて下さいました。僕の考えていることを丁寧に汲み取って下さった記事だと思います。

それにしても、自分でも何だか分からないまま八年間片手袋を撮ってきましたが、神戸ビエンナーレに参加する事が出来て本当に良かったと思います。

あ、ちなみにこの記事の写真で僕が手に持ってるのは、普段片手袋を撮ってるiPhoneです。今回の作品に使用した130枚の写真は、恐ろしいというか無謀というか、殆ど全てiPhoneで撮った写真なんです。でもB2に引き伸ばしても全然大丈夫でしたね。


『神戸ビエンナーレへの道〜作品ご鑑賞にあたって〜』

2013-10-03 22:49:29 | 神戸ビエンナーレ2013

1380808169212.jpg 神戸ビエンナーレでの展示ですが、審査会、内覧会、そして初日を終え、東京に戻ってまいりました。

とにかく無事にスタートを切る事が出来て、とにかくホッとしました。おまけに奨励賞まで頂いて、最良の結果を得られたと思います。 自分の頭の中にしかなかった作品イメージが、実体となって目の前に出現する。当たり前ですけど自分の作品ながら、自分でも初めて見る訳で。 素直に言って、イメージ通り、いや、イメージを上回る作品になったと思います。

僕の作品は極めてシンプルなのでコンテナに入って頂くだけで良いのですが、それでも三日間を通じて来場者の方には分かり辛いかもしれないポイントが幾つか判明したので、今日はそれについて書きます。

〜神戸ビエンナーレ2013『アート・イン・コンテナ』出品作 “まちに咲く五本指”をご覧になるにあたって〜

①靴のまま奥までお進み下さい 1380808183688.jpg 作品を入り口から一目見て、中に入るのをためらう方が多数いらっしゃいました。 でもご安心下さい。靴のまま上がって頂いて構いません。地面には特殊なフィルムが貼ってありますので。

②入口左手にあるチラシをどうぞ 1380808189999.jpg 作品鑑賞のヒントとなるようなチラシをご用意しました。入口左手に置いてありますので、ご自由にお持ち下さい。

③雨の日について 1380808196448.jpg 雨の日はコンテナ入口をビニールカーテンで仕切っております。ビニールカーテンを開けて中にお入り下さい。

後はご自由に片手袋をお楽しみ下さいませ。お待ちしております!


『神戸ビエンナーレへの道』〜奨励賞受賞〜

2013-10-01 02:13:27 | 神戸ビエンナーレ2013
9/30、神戸ビエンナーレの内覧会&交流会が終わりました。 出展者や関係者、外国の方にプレスの方。沢山の方に見て頂き色んな感想を貰いました。僕が考えた事がなかったような視点で片手袋を捉える方もいました。その全てが新鮮で楽しい時間でした。 そして何と私の作品“まちに咲く五本指”は奨励賞を頂きました!入選だけでも奇跡だったのに…。感無量です。 ハイセンスで高度な技術を用いた作品群にあって、僕の作品“まちに咲く五本指”はアナログてシンプルです。これから二ヶ月、どんな反響が返ってくるか楽しみです。 神戸ビエンナーレ、10/1、開幕です! 1380561207262.jpg

『神戸ビエンナーレへの道~作品完成!~』

2013-09-27 23:45:57 | 神戸ビエンナーレ2013
神戸ビエンナーレ2013のメインコンペティション、“アート・イン・コンテナ”に出品する『まちに咲く五本指』が無事完成しました。

まずはこの作品が完成に到るまでに協力して下さった全ての方々に感謝です。

明後日に大賞などを決める最終審査があり、それが終わって10/1から二ヶ月間、いよいよ神戸ビエンナーレの開幕です。

僕の作品はとてもシンプルです。しかし八年間続けてきた片手袋研究に対する情熱は、静かにコンテナ内にほとばしっていると思います。

何故僕が初めて大々的に片手袋を発表する場に神戸ビエンナーレを選んだのか?今回の神戸ビエンナーレ全体が掲げる“さく”というテーマ、また作品募集要項に書いてあった“一人一人が、切り裂かれた世界の向こうに何を見るのか”という一文。全てはそこに鍵があります。

震災を経験してから自分なりに考えてきた事。冗談みたいだけど、答えはずっと続けてきた片手袋の中にありました。
なんて書くと重苦しい作品だと思われるかもしれませんが、勿論、片手袋が纏っている飄々とした雰囲気や、思わず笑ってしまうような愛嬌は損なわないよう気をつけました。まずは一目見て笑ってもらえれば最高です。

会期中、僕もなるべく会場に行きます。コンテナ番号21番が僕の作品ですが、その辺りにウロウロしてるオッサンがいたら、気軽に話しかけて下さいね。より多くの方々と交流出来る事を祈ってます。
勿論、僕の作品だけでなく、神戸ビエンナーレや神戸の街を楽しんで下さいませ。詳細は以下のページでどうぞ。

http://www.kobe-biennale.jp/

半年間、本当にお世話になりました。そしてこれから二ヶ月が最高の日々になりますように。

このブログで書ききれなかった制作過程や、作品の詳細なども今後徐々に書いていきます。
Img_3607_4

※写真は制作期間中、ホテルで一人寂しく作戦会議していた時の様子。

『神戸ビエンナーレへの道~その17~』

2013-09-04 20:19:06 | 神戸ビエンナーレ2013

今週月曜日、神戸ビエンナーレ設営初日を終え、ひとまず東京に戻ってきました。

メリケンパークはすっかり神戸ビエンナーレ仕様。

Img_3558_2

月曜は生憎の天気でしたが、設営を始めている作家さんはまだ殆どおらず、車の移動など気にせず作業が出来ました。
大工さんの偉大さを目の当たりにした一日でした。京都から来てくれた大工さん、作業内容を工務店さんから聞かされたのはなんと当日の朝!
ちゃんとした図面などもなかったのですが、現地で木材の加工、組み立てをあっという間にやってくれました。

心配していた通りコンテナは所々歪みがあり、予定していた寸法と合わない事もあったのですが、それも大工さんがうまく細工してくれました。

唯一の心配はコンテナ内のコンディション。想像以上に暑く、何より湿気が凄い。結露が凄かったので、トラブルが起きるとしたらこれが原因になってくるだろうな、と思いました。

それにしても工務店さん。資材を
全部提供してくれたり、土台作りが終わっても配線を手伝ってくれたり、駅まで送り迎えしてくれたり。自分なら神戸から見ず知らずの男が訪ねてきたら、そこまで世話出来るだろうか?それを考えると、本当に本当に感謝です。
Img_3563
ところで会場内の事務局を訪ねたら、入ってすぐの落し物置き場にアイツが待っててくれました。僕を心配してくれてるんでしょうか?
120213_105954
予定通り土台作りが終わり、来週月曜から本格的設営に入ります。