かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『片手袋の左右問題』

2015-11-06 20:29:21 | 片手袋研究発表

Twitterでご質問を頂きました。

「片手袋は左右どちらが多いですか?」

シンプルにして大事な問題です。片手袋研究家を名乗っている訳ですから、片手袋にまつわるあらゆる事象を研究対象にしています。「左右どちらの片手袋が多いのか?」という問題は、当然研究を始めたごく初期に気になりました。

しかしカウントを始めてすぐに、この問題に答えを出せない事に気付きました。何故か?

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今まで出会った片手袋のうち一定の割合を占める軽作業類は、左右が分からないのです。これでは正確なカウントが出来ません。この問題は軽作業類だけではありません。

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ファッション類、中でも毛糸でボーダーやアーガイル柄なんかは左右分からないですよね?タグでもついていれば裏表が分かるんですが。

なので早い話、「片手袋は左右どちらが多いか分からない」というのが本当のところです(これはそのまま男女比にも言える事です)。

勿論仮説は立てられますよね?すぐに思いつくのは、「利き手を使う時に外して落とすことが多そうだから、右が多いのでは?」という仮説。

しかし、仮説はどこまでいっても仮説なので断言は出来ません。単純に左も沢山出会うので、そんな簡単な話ではなさそうです。

しかも片手袋研究の歴史は、最初に立てた分かりやすい仮説を覆されてきた歴史なので(例えば「片手袋は冬しか出会う事が出来ないのでは?」とか、全然そんな事ありませんでした)。

質問して頂いた方には大変申し訳ないのですが、左右問題には「分からない」と答えるのが研究者として真っ当な姿勢だと思うのです。

しかし、いつかこの問題はキチンと書かなければ、と思っていたので、ちょうどよい機会を与えて頂き感謝しております。