正直、十二月初旬というのは片手袋研究にとってつらい時期だ。勿論、種類も数も豊富になるのだから、その意味では嬉しい。問題は落ち葉だ。
ただでさえこういうのも片手袋に見えてしまう体質なのだ。この季節は落ち葉と片手袋の区別がつかなくて、無駄足を踏むことが多くなる。
落ち葉に塗れた片手袋。写真で見ると分からないかもしれませんが、実際の路上で気付くのは中々難しい。
今年もそういうタイプに出会った。なんだか揚げられる直前のとんかつみたい。
これくらいならまだしも、もっと落ち葉密度の高い路上だと、葉っぱの下にある片手袋に気付けなかったことが沢山あるんだろうな。そう考えると悔しくてしょうがない。
やっぱり、十二月初旬というのは片手袋研究にとってつらい時期だ。
自分の話はまあいいとして、共演者の方々の話がとても面白かった。
他ジャンルのマニアの方と自分との同じ・違う所を知りたい、と思っていたのだが殆ど共感しかなかった。
また、新たな問題提起をお客さんにも自分にも出来たと思う。が、それに関してはまだまだじっくり考えてみたいし、また他の機会に譲るとしよう。
これはイベント終了後、近所のバス停で出会った一枚。
脳が刺激され心地良い疲労感に包まれている僕を、優しくクールダウンしてくれているようだった。
片手袋分類図だけではどうしてもカバーしきれない情報が沢山ある。
その代表が「片手袋の形状」だ。
チョキというかピースをしているように見える片手袋と出会ったとき、「いや、落とされてるのにピースじゃないよ!」と笑ってしまう事がある。
落ちている手袋がどんな状態になっているかで、こちらが受ける印象もだいぶ変わる。だから試しによく見る形状を一覧にしてみた。
あくまで試作だけど、どうでしょうか?実は初代の分類図からずっと入っていた、「放置型雨に唄えば系」というのがあったのだが、最新版からは外した。
要はずぶ濡れになってしまっている片手袋なのだが、「状況・場所」で分けている第三段階において、一つだけ「状態」での分類になってしまったいたので、泣く泣く外す判断をしたのだ。
ただでさえ誰にも見向きもされず悲しい存在の放置型片手袋なのに、このタイプはその中でも特に悲しい存在だ。だから分類図から外したことが心残りだったのだが、片手袋の形状一覧であれば再び取り上げられる。
それにしても、またやる事を増やして自分を苦しめているな、俺は。