『ZOKURANGER』 森博嗣 (光文社)
![](http://www.kobunsha.com/img/sys/book/cover/9784334926588.jpg)
森博嗣のZOKUシリーズが面白いよと薦められて、読んでみた。
森博嗣と言えば、『すべてがFになる』でダメだと思い、『スカイクロラ』で大幅に見直したのだが、『ZOKURANGER』でさらに大幅ダウン。
この小説では、いったい何が書きたかったのか意味不明。
ゴレンジャーに始まる、お馴染みの戦隊物をモチーフに、秘密戦隊が実在したら、そしてそれが、大学の委員会だったらというIFを描いた作品……なのであるが、そこからの広がりがない。
「帯には5人の研究者が、それぞれの真実のために立ち上がった!」とあるが、立ち上がっているか、これ。
秘密戦隊=研究環境改善委員会の正体も陳腐だし、5人が選ばれた理由もヘタな同人誌レベル。
全編に漂うユーモアも、コスプレマニアやRPGオタク、非モテ系研究者をバカにしているようにしか読めずに不愉快だ。
ZOKUシリーズは戦隊物や巨大ロボットや、その手のオタク的モチーフを描いた作品群らしいのだが、この小説を読む限りは坂本康宏の方が数段上。知名度だけで商売してんじゃないよ、と言いたくもなる。
『スカイクロラ』は、森作品の中では突然変異の鬼子でしかないのか。
![](http://www.kobunsha.com/img/sys/book/cover/9784334926588.jpg)
森博嗣のZOKUシリーズが面白いよと薦められて、読んでみた。
森博嗣と言えば、『すべてがFになる』でダメだと思い、『スカイクロラ』で大幅に見直したのだが、『ZOKURANGER』でさらに大幅ダウン。
この小説では、いったい何が書きたかったのか意味不明。
ゴレンジャーに始まる、お馴染みの戦隊物をモチーフに、秘密戦隊が実在したら、そしてそれが、大学の委員会だったらというIFを描いた作品……なのであるが、そこからの広がりがない。
「帯には5人の研究者が、それぞれの真実のために立ち上がった!」とあるが、立ち上がっているか、これ。
秘密戦隊=研究環境改善委員会の正体も陳腐だし、5人が選ばれた理由もヘタな同人誌レベル。
全編に漂うユーモアも、コスプレマニアやRPGオタク、非モテ系研究者をバカにしているようにしか読めずに不愉快だ。
ZOKUシリーズは戦隊物や巨大ロボットや、その手のオタク的モチーフを描いた作品群らしいのだが、この小説を読む限りは坂本康宏の方が数段上。知名度だけで商売してんじゃないよ、と言いたくもなる。
『スカイクロラ』は、森作品の中では突然変異の鬼子でしかないのか。