かっつん・あわー ~小さなアトリエにようこそ~

ヨコハマにある小さな絵画教室『あとりえカツヤマ』での生徒さんの作品や制作風景、自身の作品などを紹介しています。

清閑亭について ①

2011-08-25 03:46:47 | ちいさな旅
9月に私の個展がある『清閑亭』についてもう少しご紹介を

清閑亭の建つ小田原は明治20年頃から多くの文人や政財界の要人が別荘、別邸をかまえたところ、都心からほどよい距離で夏涼しく、冬暖かい、海に近く、山(箱根の温泉など)に近いなどが魅力だったのでしょう。

 
盛夏、清閑亭2階からの眺め。
相模湾に面し、正面右から左に伸びるのが真鶴半島、写真の右手はもう箱根の山々につながります。


清閑亭もその中の一軒です。
主は黒田長成(くろだながしげ)侯爵。あの有名な戦国大名黒田孝高(官兵衛・如水)の子孫で最後の福岡藩主黒田長知の長男。 明治26年から30年間も貴族院の副議長を務めた人物だそうです。 書や漢詩にも造詣が深く漢詩集『桜谷集』を遺しています。


通常公開時の館内には黒田長成候の見事な書が掛けられています。

建物は戦後浅野侯爵家を経て、第一生命保険会社の施設として使われてきましたが、平成17年に母屋が国の有形文化材に登録され、翌年には敷地が国の史跡に登録。平成20年に小田原市の所有となりました。 

現在はNPO法人小田原街づくり応援団さんが市の委託を受け、運営を行っており、通常は建物を無料で公開、声をかければ、スタッフが館内を案内してくれます。 また、様々な講演会やコンサート、美術展のイベントも行われる市民憩いの場所となっており、私の“ウメ子イン清閑亭”もそのイベントのひとつとして開催されることになったわけです。
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