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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

相場英雄氏 3/3  

2021-03-01 17:45:25 | 文化

 

>それは技能実習生や外国人労働者の問題が、自分とは無縁だと考えているからです。  

 

日本人には世界観がないから、この世のあるべき姿にも考えが及ばない。   

非現実 (考え) の内容は、英語の時制のある文章により表される。非現実の内容はそれぞれに独立した三世界 (過去・現在・未来) の内容として表される。その内容は世界観と言われている。世界観は、人生の始まりにおいては白紙の状態である。人生経験を積むにしたがって、各人がその内容を自分自身で埋めて行く。自己の 'あるべき姿' (things as they should be) もこの中にある。

自己のその内容 (非現実) を基準にとって現実の内容を批判すれば、批判精神 (critical thinking) の持ち主になれる。批判精神のない人の文章は、ただ現実の内容の垂れ流しになる。これは、子供のようなものである。日本語の文法には時制がない。だから、日本人には世界観がない。そして、日本人には批判精神がない。残念ながらマッカーサ元帥の '日本人12歳説' を否定できる人はいない。  

意見は比較の問題である。現実の内容と非現実の内容があれば批判精神が発揮できる。英米人の意見はこれである。現実の内容だけであれば、'現実' '現実' の上下判断になり現実肯定主義の中に埋没せざるを得ない。日本人の場合はこれである。非現実の内容は人様々である。非現実の内容がなければあるのは現実だけで、その正解は一つである。       

わが国のマスコミも現実の内容をただ垂れ流す。現実の正解はただ一つであるから、どんぐりの背比べで個性がない。それで、個人主義が何であるかを理解することが難しい。本人にも相手にも何を考えているのかわからない。だから、誰からも信頼されない。世界観に基づく協力者が得られないので社会に貢献する度合いが限られる。    

 

>かつて中間層と言われていた人たちは、いまだに自分たちは安泰だと思っている。  

 

日本人には現実しかありませんからね。   

見ることのできる内容は本当の事である。見ることのできない内容は ‘嘘’ である。誰しも嘘つきにはなりたくない。だから、自分の非現実は語らない。これが、日本人の思考停止の原因である。日本語には、非現実 (考え) の内容を語る為の時制のある構文が存在しない。

現実の内容は頭の外にある。だから、見ることが可能である。見ればわかる。だから、考える必要はない。これは楽ちんである。正解はただ一つである。

非現実 (考え) の内容は頭の中にある。だから、見ることができない。それは、ただの話である。その内容を知るには文法に基づいて文章の内容を理解しなくてはならない。これは、骨の折れる仕事である。だから、通常、日本人は理解をしない。忖度 (推察) で代用して済ませている。

理解と忖度は似て非なるものであるから注意が必要である。忖度 (推察) は聞き手の勝手な解釈であるから、話し手には何の責任もない。たとえ両者の間に齟齬が存在しても議論にもならない。現実直視になっていないことを忖度の主に指摘しても、'だって、私は本当にそう思ったのだから仕方がないではないか' と懸命に反発するので取りつく島がない。かくして、日本人の対話は成立しない。    

 

>不都合な現実を直視したくない気持ちはわかりますが、長引く不況に加え、コロナ禍で勤務する会社がいつまで持つかもわからない。

 

コロナが死ぬか、コロナで死ぬか。   

 

>現に「洋服の青山」が160店舗を閉店し、400人の希望退職者を募るとニュースになりました。>ずっと会社に守られ、企業の看板を背負って仕事をしてきたサラリーマンが、社会に放り出されたとき、なにができるのか。

 

日本人は序列人間ですね。日本人が会社という序列社会から切り離されたら自信を失いますね。日本人の力は序列協力の中にある。    

 

>近い将来、これまで技能実習生にまかせていたような仕事をせざるをえない人も出てくるはずです。 >日本の貧困は、そこまで行き着いてしまった。

 

我が国は物価も安く、賃金も安い国になるのです。世界には沢山ある国の仲間になるのですね。        

 

>日本はもはや先進国ではない。>まずは、その現実を直視するところから考えていかなければならないのではないでしょうか。(後編に続く) 

 

現実直視は難しいでしょうね。目を閉じていても日本人は忖度を使うので現実をわかったこととして満足しています。      

 

>---------- 相場 英雄(あいば・ひでお) 小説家 1967年、新潟県生まれ。1989年に時事通信社に入社。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。2012BSE問題を題材にした『震える牛』が話題となりドラマ化され、ベストセラーに。 ----------    

 

 

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相場英雄氏 2/3  

2021-03-01 17:29:16 | 文化

 

>コロナ以前は、インバウンドが増えていました。 >もちろん日本への憧れをもって来日する人もいたとは思います。 >しかし、もっと違う理由があるのではないかという気がしていました。

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>日本の物価が安いからインバウンドが増えた。  

 

経済成長の低い国では、物価も安いですからね。低収入でも人々は生活できるようになっています。     

 

>そう考えると日本をめぐる現状が腑に落ちてきます。>雇用状況を見てもそうでしょう。>物価が下がり続けるから、もっと安い労働力が必要になる。>そこで、格差が激しく、いまも貧しい生活を強いられているベトナムやミャンマーなどの農村から来日する技能実習生という名の労働者に頼るしかなくなった。

 

技能実習生とは、わが国の政府は都合の良い口実を見つけましたね。哲学 (非現実) がないにも関わらず、処世術 (現実) に狂奔しているのでしょうね。だから、矛盾が表れる。   

 

>「派遣切りのときよりもずっと残酷」 >——20194月から改正入管法が施行され、受け入れがさらに拡大されました。 >2010年以降、団塊世代が大量に離職し、日本の労働人口が一気に減りました。 >とくに低賃金で、仕事がきついというイメージがついた職種は人手不足に悩まされています。

 

3K (きつい・汚い・危険) の仕事は秀不足ですね。  

 

>それにデフレのなか、下請け、孫請けの企業は、日本人の派遣労働者を使っていては高コストで収益をあげられない。>だからより賃金が安い技能実習生が必要とされている。 

 

脆弱な企業を政治が法律で保護すれば、さらにわが国には脆弱な企業が増えますね。   

 

>そこまで日本は追い詰められているんです。  

 

我が国には人手不足はあっても、頭脳不足は存在しない。頭を使って金を稼ぐ方針がわが国には必要ですね。頭脳労働の奨励は、資源小国のわが国には実りの大きい政策でしょうね。  

 

>——登場人物のひとりが「万が一、リーマン・ショックのような事態に直面した際、大量に受け入れた海外の人材をいきなり切り捨て、母国に帰れ、と命じるのですか。 >派遣切りのときよりもずっと残酷で、外交問題になりますよ」と発言しています。  

 

御都合主義にも限度というものがありますね。前後の見境も無くただいきなり切り捨てて帰国させるのではひどいですね。その場限りの政策ですね。政治屋には未来を切り開く知恵がない。            

 

>コロナ禍のなか、技能実習生はリーマン・ショック時以上の苦境にあります。>『アンダークラス』の連載は、2018年から19年でした。 >当時はまさか、新型コロナウイルスが流行するなんて、思いもしていなかった。 

 

本当にそうですね。   

 

>「悪徳ブローカー」に国はなんの対策も打たなかった   

 

我が国のような本音と建前の社会では、効果的な対策はないでしょうね。    

 

>実際、コロナ禍の影響で、働く場を失い、国にも帰れない外国人労働者がいる。 >豚や果物を盗んで逮捕された不良外国人について報道されましたが、ぼくには起こるべくして、起こった事件と感じました。 

 

これらの事件は無節操な社会の産物ですね。       

 

>本来なら受け入れを拡大する前に、技能実習生の働き方や生活をサポートする体制や、悪徳ブローカーを取り締まる仕組みをつくるべきでした。>しかし実際には、国はなんの対策も打たなかった。  

 

我が国の政治屋の目的は始めから違っていますからね。彼らには処世術 (現実) があって、哲学 (非現実) がない。だから、完全な現実肯定主義になっている。  

 

>だから奴隷のような環境で働かされる技能実習生や、働き口をなくして犯罪に走らざるをえない人が出てしまっている。

 

技能実習というのは建前 (言い訳・口実・言い逃れ) ですからね。後は野となれ山となれでしょう。   

 

>——そうした技能実習生の状況に対して、世間の関心が薄いように感じます。 

 

日本人には教育哲学がない。だから、満足した教育ができない。各人に哲学が必要である。Everyone needs a philosophy.  政治に関する考えは政治哲学になる。歴史に関する考えは歴史哲学になる。宗教に関する考えは宗教哲学になる。科学に関する考えは科学哲学になる。人生に関する考えは人生哲学になる。などなど。      

 

 

 

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相場英雄氏 1/3  

2021-03-01 16:50:32 | 文化

 

>プレジデントオンライン >「日本人は貧乏になった」その残酷な事実に気付かない人が多すぎる > 相場 英雄 2021/02/28 11:15

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>いまや日本社会は外国人労働者なしには成り立たない。

 

国民と非国民 (外人) の二重構造 (doublestandard) ですね。   

 

>それは健全なのか。>作家・相場英雄氏は最新刊『アンダークラス』(小学館)で、外国人技能実習生の問題を取り上げた。 >相場氏は「日本人は貧乏になった。>だから労働力を外国人に頼らざるを得ない。>その事実に気付いていない人が多すぎる」という――。(前編/全2回)

 

低賃金・重労働の仕事は嫌われていますね。外国人が必要ですね。      

 

>ニューヨークでは「ラーメン一杯2000円」が当たり前 >——『アンダークラス』で技能実習生の問題に着目したいきさつを教えてください。 [underclass:  最下層階級 ]

>僕の仕事場は新宿・歌舞伎町の近くにあるのですが、この数年、人の流れが目に見えて変わってきました。 >朝方、24時間営業のハンバーガーチェーンで、大きなバックパックを背負った配達員が眠りこけている。 >その隣には、たくさんの荷物が入った手提げ袋を抱えた若いホームレスが力尽きたように休んでいる。 >外には店内に入れずに一晩中、歩いている人がいる。>しかも、ハンバーガーチェーンやコンビニで深夜から早朝に働いている店員は、ほとんどが外国人。 

 

移民の家族は良く働くといわれていますね。きっと、彼らの心構えは我々日本人とは違っているのでしょうね。  

 

>いびつな風景だと感じました。  

 

これは日本に限らず入国を希望したがる人の多い国に見られる社会の歪みでしょうね。  

 

>日本は、いったい、どんな国なのか。

 

日本人は、無哲学・能天気ですからね。現実しかない国ですね。   

 

>なにかがおかしい。>そんな違和感が、外国人労働者や、技能実習生に注目したきっかけでした。

 

無定見であることがおかしいですね。  

 'どのような状況にも普遍的に通用する真理や法則、基本概念や倫理がありうるという考え方が、日本にはほとんど存在しない。'  (カレル・ヴァン・ウォルフレン)     

 

>もう一つが、海外での体験です。>数年前、ニューヨークに行く機会があり、ラーメンを食べました。>日本では通用しないマズいラーメンが一杯2000円。>小皿料理を注文し、ビールを飲んだら5000円を超えました。>これはアメリカの経済が成長を続け、物価も給与水準も上がっているからです。 

 

私が1960年代にアメリカに行った時も同じでした。何でもかんでもアメリカの値段が高くて日本で得た収入では観光旅行も楽ではありませんでした。爆買いなど思いもよらない事でした。1ドルは360円で、円の無力によりわが国が貧乏国であること痛く実感いたしました。   

 

>一方、日本は経済が低迷し、物価が下がり続けています。>日本はもはや先進国ではない、と感じたのです。 

 

元の木阿弥に返るのかな。1ドル360円の為替レートには戻らないでしょうね。  

 

>「日本人はとっくにお金持ちじゃなくなった」 >——作中に登場するベトナム人技能実習生の「日本人はとっくにお金持ちじゃなくなった」というセリフが印象的でした。>それが外国人の実感だと思いますよ。 

 

上をみればきりがない。下を見てもきりがない。  

 

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>活気にあふれた香港から東京に戻ると、日本全体が寂れたシャッター街のように見えました。>にもかかわらず、ほとんどの人が日本が転落した現実に気づいていません。  

 

貧乏人には貧乏人に合った生活の仕方がありますからね。急転落した金持ちほど苦にはならないでしょうね。      

 

>2000年代に入り、タイやベトナムなどの東南アジアの国々も一気に経済成長しました。>日本が1950年代から70年代に約20年もかけて達成した高度経済成長を、わずか5年から10年程度で成し遂げつつある。>少し前まで、アジアの国々に対して、日本が面倒を見ている発展途上国というイメージで捉えていた人が多かったのではないかと思いますが、いまその国々が日本を上回りつつある。 

 

そうですね。実に喜ばしいことですね。アジアの国々が金持ちになれば、日本からさらに多くの商品を買ってくれることでしょう。   

 

>インバウンドが増えていたのは、日本の物価が安いから >——この数年、「日本食がおいしい」とか「日本の伝統文化がスゴい」というテレビ番組が人気ですが、経済が後退した反動なのかもしれませんね。 

 

そうでしょうね。我々には自己慶賀が必要ですね。

「こんなに世界から愛されている日本」、「イギリスに住んで確信! 日本はイギリスより50年進んでいる」、「日本人に生まれて、まあよかった」など、日本では最近、自国を自画自賛する内容の本・雑誌が増えている。これまで、「奥ゆかしい」、「謙虚」と自負していた日本人がこの種の本を書いているのは、中国や韓国などの隣国の急速な台頭を背景に、「アジアナンバーワン」との自信を保つためで、「自画自賛症候群」を患っているとの声が上がっている。環球時報が報じた。(引用終り)     

 

 

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