第5週目、私たちの旅公演もいよいよ後半戦のスタートです。
今週は神奈川県の高校が3校と山梨県の中学校が1校、計4校4ステージの公演でした。
公演で頂いたお花、劇場のロビーに飾らせてもらいました。
6月13日(月) 森村学園高等部1年生 神奈川県 神奈川県立青少年センター
6月14日(火) 横浜緑ヶ丘高校 神奈川県 川崎市教育文化会館
6月15日(水) 逗子開成高校1年生 神奈川県 逗子文化プラザホール
6月16日(木) 明見中学校 同校体育館
逗子開成高校は昨年に続いて2度目、森村学園、横浜緑ヶ丘高校、明見中学校は“風”初の上演でした。
中でも生徒さんの人数が一番多かったのが横浜緑ヶ丘高校。
終演後、文化会館のロビーにヘレンとアニーが800人を超える生徒さんたちに会いに行きました。
多くの生徒さんたちが声をかけてくれたり、握手をしにきてくれました。
森村学園高等部と逗子開成高校は一年生のみの学年行事、明見中学校は今週唯一の体育館での上演でした。
横浜緑ヶ丘高校、カーテンコールの様子
森村学園では劇団員の西垣がご担当の先生からのご依頼で公演の3日前に学校へ出向き、演劇を通してのコミュニケーションを題材に講義を行いました。
人と人とが出会うことの大切さや面白さを感じ取ってくれたようです。
カーテンコールで質疑応答の時間を作りました。
カーテンコールの質疑応答。セリフはどうやって覚えている?ハプニングが起きた時はどうする?演じる上で気をつけていることは?などたくさんの質問が出ました。
終演後、音響に興味のある生徒さんが集まり、オペレーター渡辺の話を聞きました。
森村学園高等部1年生
逗子開成高校では校長先生を始め、先生方の《生》へのこだわりが生徒さんたちにも伝わり、演劇ならではの臨場感を身体で受け止めてくれました。
終演後バックステージツアーと座談会を行い、両校とも偶然一年生でしたが、演劇への高い関心、この公演への深い興味をうかがい知る質問を投げかけてくれました。
逗子開成高校1年生
明見中学校では小雨のおかげで、この時期の体育館公演にしては過ごしやすい気温に恵まれました。
中学校では生徒さんたちと直接交流を持てる時間を取ることが難しい場合もありますが、一番大切なのはやはり上演中の2時間。
帰りがけ、校長先生が「生徒たちの感想はまだ聞けてませんが、教員たちはみんな素晴らしい公演だったと言っていました。」と言って下さいました。
ご担当の先生が書きたてほやほやの生徒さんたちの感想文をひとクラス分ですがと言って、見せて下さいました。
内容までは読めませんでしたが、用紙一面にびっしり書き込まれているのを見て校長先生も「こんなに書いているという事は、生徒たちもきっと何かを感じ取ってくれたのだと思います。」と感心しきりでした。
明見中学校
今週は演出の浅野と、劇団員の白石が2日間ずつ足を運んでくれました。
会館での公演では、白石曰く椅子の背もたれに背中を付けて観ている生徒さんが少なかった、ほとんど前のめりになり観てくれていたと、浅野も後ろの方の生徒さんたちもしっかり観ていると伝えてくれました。
2時間という限られた時間の中で自由に思考し、その場に自身の身を置き、全身で舞台上の出来事を受け止め対話する。
これは芸術を鑑賞する時、人は誰に教わるものでもなく無意識のうちに行っている行為かも知れません。
しかし、この無意識の中から生まれてくる何かはとても大切なもの。
そしてそれは人が生きる上で大きな力になるではないかという事を生徒さんたちの視線や身体から改めて思い起こされた一週間でした。
若い観客たちの《観る力》の源流に出会うべく私たちの旅公演はまだまだ続きます。
今週も素晴らしい時間、素敵な場をともに創ってくれた生徒さんたち、そして、ご尽力下さった先生方に心からの感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
梅雨真っ只中とはいえ、暑い日が続いております。
皆さんくれぐれもお身体にはお気を付けて、お元気でお過ごし下さい。
では、またどこかでお会いできますように。
ケート・ケラー役 仲村三千代