『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』の東日本ツアー
6月最後の週は
6月25日(火) 盛岡工業高校 (岩手県)
26日(水) 花泉高校 (岩手県)
27日(木) 東北生活文化大学高校 (宮城県)
での公演でした。
盛岡工業高校
三年前に上演した「ヘレン・ケラー」以来の公演となりました。
担当の先生は昨年上演した、盛岡白百合学園の公演に下見にいらしてくださっており、「やっとうちの生徒にジャンヌ・ダルクを見せられるので楽しみです。」と、大きな期待をよせてくれていました。
会場となった都南文化会館は生徒たちでほぼ満席。
期待と熱気の高まるなか開演。
前のめりになりながら真剣に、舞台へ目を向けてくれていました。
カーテンコールでは、生徒会長さんから「ジャンヌの勇ましくも悲しい生涯に、心を打たれました。かっこよかったです!」との率直なメッセージをもらいました。ありがとうございました。
公演後には演劇部と希望者の生徒の皆さんとの舞台裏見学が行われました。生徒に混じってたくさんの先生方の姿も。興味津々な様子で舞台装置に触れていました。
「こんなに生徒が楽しんでくれて、選んだ甲斐がありました。」と、担当の先生。期待以上の生徒の反応に驚きと喜びを感じてくださっていました。
花泉高校
三年ぶり4回目の風の公演でした。
前日とはうって変わって全校生徒100人程の客席は、まさにひとりひとりの表情が見てとれる、贅沢な公演でした。
6月の体育館ということもあって、蒸し暑いなかでの公演でしたが、汗を流しながら一生懸命舞台に視線を注いでくれる生徒の皆さんのおかげで、いい本番をつくることができました。
公演後の舞台撤去には図書委員会の生徒の皆さんをはじめ、部活動、有志の生徒の皆さんがお手伝いをしてくれました。はじめはおとなしかった生徒さんも、作業が進むにつれて次第に打ち解けてジャンヌを見て感じたことや将来の夢についてなど、劇団員との交流の時間を楽しんでくれていました。
東北生活文化大学高校
風の公演は、前身となる三島学園女子高校時代に上演した『星の王子さま』以来約20年ぶりでした。
開演前には、校長先生が「君たちのなかの炎は、大きくなったり小さくなったり、ときには消えてしまいそうになることもあるかもしれません。今日の公演を楽しみながら、君たちのなかにある炎を感じてください。」というあたたかなエールを生徒たちに送ってくれました。
「さぁ!役者たちの魂に、君たちの拍手で炎を宿したまえ!」という司会の先生の勇ましい口上と共に大きな拍手のなか開演。
校長先生の言葉のように楽しみながらも、噛みしめるようにジャンヌの物語に見入ってくれていました。
公演後には演劇部と希望者の生徒の皆さんが、舞台裏見学をしました。
予定よりも多くの生徒の皆さんが参加してくれ、担当の先生も「こんなに興味をもってくれる生徒がいてくれてうれしい。」と笑顔で話してくださいました。
来週からはいよいよ7月に突入。
春のツアーも残すところ3週間となってしまいました。若い観客たちが演劇を通して何を見て、何を感じているのか。そして、彼らとどんな公演をつくるのか。常に考え、やりきっていきます。
来週は岐阜からのスタートです。
伝令・死刑執行人役:佐藤勇太