風のBLOG

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2019年 春 『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』東日本ツアー 第8週目

2019-07-06 22:55:04 | 全国巡回公演

今週の「ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎」は

 

7月1日(月) 岐阜県 岐阜大学教育学部附属中学校

  2日(火) 東京都 筑波大学附属高校

  3日(水) 群馬県 中央中等教育学校

  4日(木) 福島県 郡山女子大学附属高校

  5日(金) 宮城県 仙台三桜高校

での公演でした。

 

岐阜大学教育学部附属高校

岐阜大学教育学部付属中学校では、去年の「Touch~孤独から愛へ」に続いて6度目の公演です。

この学校は、毎年全クラスが演劇発表を行います。今年も生徒たちの作ったポスターは面白そうなものばかりです。

 

今年は午前の公演にもかかわらず、元気に入場してくる生徒たち。

本番が始まると、さっきまでの元気が集中力に変わり、ここから何か盗んでやるという意気込みを感じる緊張感でした。

カーテンコールでは、代表の生徒さんから「多くの人たちが支え合ってできていることを感じました。みんなと支え合うということを生かして、自分たちも最高の劇を作りたいと思います。」と演劇発表に向けて大きな意気込みを語ってくれました。

終演後、残念ながら4時限目の授業があるとのことで、バックステージツアーはできませんでしたが、昼休みに、100人くらいの希望者の生徒とジャンヌ役の白根とで座談会が行われました。

座談会では、多くの質問がかわされていました。

出発前には、副校長先生も教頭先生も見送りに来ていただきました。来年もお会いしましょう!

 

筑波大学附属高校

筑波大学附属高校は風初めての公演です。

 

今回は校内にある立派な桐蔭会館に舞台を作りました。3年生のみの公演でしたが、客席は生徒達でいっぱい。先生方は上のギャラリーから観劇していました。

本番、自分たちの感覚を研ぎ澄まして、客席から舞台を支えてくれる生徒たちに、負けじと役者も張り切ります。

終演後、役者全員で送り出しと、お手伝いを希望してくれた生徒達とのバックステージツアーを行いました。お手伝いをと希望してくれた生徒達とはせっかくなのでジャンヌ役の白根を囲んでの座談会も行いました。「演劇に触れたのは小学校でオタマジャクシの役をやって以来です。」など思い出を語ってくれた生徒さんもいたみたいで、すごく盛り上がっていました。

その後、下校時刻ぎりぎりまで残ってくれた皆さん。ありがとうございました!

学年主任の先生も「あの子が残るとは思わなかった。卒業を前にして新しい一面が見れてよかったです。」とおっしゃってくれていました。

この公演が、生徒達の何か勇気につながるものであってくれたらと願います。

お手伝いの生徒たちのおかげで、予想していたよりも早い時間で片付けを終えて、群馬県に移動できました。

 

中央中等教育学校

中央中等教育学校では2013年の「肝っ玉おっ母とその子供たち」以来、6年ぶりの公演です。

この学校は中高一貫で、1年生から6年生と珍しいシステムの学校です。

前のほうが1年生、後のほうが6年生と雰囲気も少しずつ違って面白い客席です。

開演前、副校長先生手作りの紙芝居を使ったお話で場を作っていただきました。副校長先生のおっしゃっていた「生徒たちにとってのヒーロー」は見つかったのでしょうか?

本番、が始まると盛大な拍手と共に私たち役者を迎えてくれました。1年生から6年生までいろいろなことをとらえ、返してくれる温かい客席には公演を楽しむことに全力な姿がありました。

カーテンコールでの、代表の生徒さんのあいさつでは、「生ならではの、見ること、聞くこと、感じることの大切さを感じました。」と演劇をその場のものとして捉え感じることの大切さを改めて劇団員一同感じるあいさつをいただきました。代表の生徒さんの言うとおり、何でも簡単に調べ、見ることのできる今だからこそ、客席と向き合って行う演劇の意味を探し続けていきたいと願います。

終演後、送り出しを行いました。そこでは役者に今日の感想を話している生徒さんもいました。

 

郡山女子大学附属高校

郡山女子大学附属高校では「ハムレット」以来、風3度目の公演です。

この学校では、毎年4回芸術鑑賞の機会を設けています。風の公演では珍しく同じ学園の大学生、短大生を交えての鑑賞会です。

高校、大学、短大とそれぞれ違った元気の良さを見せてくれていた客席も、本番が始まると、違った世代の感性がお互いを刺激し合い、一つの空間を一緒に作ってくれている印象でした。

終演後、役者全員で行った送り出しでは思わぬ再開が!去年、公演した長沼高校で、カーテンコールにあいさつをしてくれた生徒さんがなんと、この学校の大学に来ていました。「実は私、ジャンヌ・ダルク2回目なんです。」と、話しかけてくれてありがとう!

楽屋には担当の先生も顔を出してくださり、白根から色紙を渡しながら今日のことを話していました。

思わぬ再開でまた一つ元気をもらい、次の公演の準備のため宮城県へと向かいます。

 

仙台三桜高校

仙台三桜高校は2013年の「肝っ玉おっ母とその子供たち」以来、3度目の公演です。

この学校は毎年、合唱コンクールの中で芸術鑑賞会を行っています。

午前中は合唱コンクールです。みんなそれぞれのクラスが、自由曲に合わせて衣装を考えたりとすごく力の入った合唱の数々でした。

結果を待ちながらの「ジャンヌ・ダルク」の公演です。さっきまでの高揚と共に、真剣なまなざしを舞台にそそいでくれていました。

カーテンコールのあいさつでは、図書委員長さんから「素敵な思い出をありがとうございました!」と言葉をいただきました。午前中から午後まで芸術に触れるこの一日が生徒たちにとって、学校生活の一つの思い出になってくれたこと、とてもうれしく思います。

演劇部の生徒達も合唱コンクールの雛壇を組んだり、仕込替え撤収作業を見学したりと、とても熱心生徒達でした。短い時間でしたが、バックステージツアーやジャンヌ役の白根と話したりと、彼女たちの刺激のなってくれていたらうれしいです。これからも演劇がんばって!

 

2か月ちょっとのツアーも後2週間をむかえました。新しい出会いそして再会を胸に、私たちは最後まで走り抜けます。

文:シャルル7世役石岡和総