2019年春『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』西日本・九州ツアーも7週目を迎えました。
今週は6公演と、とても濃密な週となりました。
6月24日(月) 田布施農工高等学校 (山口県) 同校体育館
6月25日(火) 宿毛工業高等学校 (高知県) 同校体育館
6月27日(木) 米子北高等学校 (鳥取県) 米子市公会堂
6月28日(金) 鳥取緑風高等学校(鳥取県) 同校体育館
6月30日(日) 勝央町教育委員会・教育振興部主催 一般公演 (岡山県) 勝央文化ホール
6月31日(月) 勝央町教育委員会・教育振興部主催 勝間田小学校・勝央北小学校・勝央中学校(岡山県) 勝央文化ホール
田布施農工高校
今週最初は、自然豊かな土地にある、山口県の田布施農工高校での公演でした。
田布施農工高校では、風は初めての公演となりました。
午前開演ということもあり、前日からの仕込みとなりました。
蒸し暑い気候となりましたが、ご担当の先生方もお付き合い下さり、舞台が出来上がっていく様子を驚いた表情で最後まで見守ってくれていました。
本番当日は気候にも恵まれ、涼しい中での公演となりました。
先生方、生徒さん達も一緒になって真剣な表情で舞台に、向き合う姿がとても印象的でした。
終演後には、バックステージツアーが行われました。
舞台装置や劇団員にとても積極的に触れたり、声をかけている姿から、彼らの生き生きとした力を感じました。
終演後には、先生方、生徒さん達が後片付けの作業のお手伝いに来てくれました。
汗だくになりながらも、笑顔でお手伝いをしてくれる姿に私たちも助けられました。
本当にありがとうございました!
宿毛工業高校
今週2日目は、高知県の宿毛工業高校での公演でした。
宿毛工業高校での風の公演は、2001年の『touch』、2005年の『ヘレン・ケラー』の公演以来、14年ぶり、3回目の公演となりました。
こちらも、2階の体育館での公演ということもあり、夜からの搬入作業となりました。
遅い時間まで先生方にもお付い頂き、本当にありがとうございました。
今回の『ヘレン・ケラー』の公演は、人権教育活動の行事として行われました。
また、宿毛工業高校の校長先生は、前任校で風の公演を決めて下さったものの、公演を観ることが出来ずこちらの学校に異動されたそうです。
バックステージツアーでは、生徒さんと一緒になって、生徒さんたちの視線を持って、余すことなく舞台に触れる校長先生の姿。
終演後には、たくさんの運動部の部活の生徒さんが後片付けのお手伝いにきてくれました。
校長先生、ご担当の先生も生徒さん達に声を掛け合い、笑い合いながら、お手伝いをしてくれました。
後片付けが終わった後も、照明さんになりたいと、進路に悩む生徒さんが照明の坂野と一生懸命に話をしている姿も印象的でした。
米子北高校
今週3日目は、鳥取県の米子北高校での公演でした。
風の公演は2016年の『ジャンヌ・ダルク』の公演から3年ぶり、5回目の公演となりました。
近年の2013年の『ヘレン・ケラー』、そして、2016年の『ジャンヌ・ダルク』の公演は鳥取県文化振興財団の主催の公演として行われましたが、なんと今回は学校主催としての行事として行いたいと先生方の想いから実現した公演となりました。
開演前には、ご担当の先生方の進行から始まり、英語の先生でもある校長先生から“input thinking output(インプット シンキング アウトプット)”の時間にしてほしいとメッセージを送り、会場を盛り上げ、先生方からのバトンを受け取るようにして始まった公演となりました。
終演後のバックステージツアーに参加してくれた校長先生と生徒さん達。
舞台のひとつひとつの構造に興味深々な様子で、劇団員の説明にも真剣な表情で聞き入ったり、質問をしていました。
校長先生も公演への想い、そして、生徒さん達への想いをとても熱く語っていました。
搬出作業が終わる最後の最後まで舞台を堪能してくれた皆さん。
皆さんとまた、再会出来る日を心より楽しみにしています!
鳥取緑風高校
今週4日目は、同じく鳥取県の鳥取緑風高校での公演でした。
2015年の『ジャンヌ・ダルク』の公演以来、4年ぶり2回目となりました。
今回の鳥取緑風高校での公演は、鳥取県文化振興財団の主催の公演です。
朝の早い時間からの搬入作業となりましたが、ご担当の先生方、そして、長年お世話になっている財団の方々に迎えられ、嬉しい再会ともなりました。
開場が始まると、とてもゆったりとした雰囲気で入場し始める生徒さん達。
本番が始まると、とてもリラックスした様子でひとりひとりが自分の身体でしっかりと舞台を支えているように感じました。
終演後には、バックステージツアーも行われました。
たくさんの生徒さん達が舞台に残ってくれ、友達や先生たちと言葉を交わしながら舞台に触れている姿がありました。
また、演劇部があるということで、終演後には、ヘレン・ケラー役の稲葉との座談会が行われ、演劇部の生徒さんと、希望者の生徒さんとの座談会も行われました。
セリフの覚え方から、普段は伝えられない事まで、質問したり、語り合ったり、真っ直ぐに自分の想いを語り合っているようでした。
後片付けのお手伝いには、生徒会を始め、たくさんの生徒さん達が集まってくれました。
重い荷物も、「楽しいです!」と言いながら、真剣にお手伝いをしてくれる生徒さん達の力強さに、一緒にお手伝いをしてくれた先生方も、とても驚いていました。
最初から最後の最後まで、本当にありがとうございました!
勝央町教育委員会・教育振興部主催 一般公演
今週5日目と6日目の公演は、岡山県の勝央町教育委員会・教育振興部主催の一般公演と近隣の小・中学生とのワークショップと共に行われた公演でした。
勝央町教育委員会・教育振興部の方々が勝央町のひとたちや子供たちに本物を観せたい。という熱い想いから繋がった今回の公演。
勝央町教育委員会・教育振興部主催の公演初日は、午前中に申し込みをされた方々を中心に“コミュニケーションワークショップ”を約2時間ほど行いました。
小学生から大人の方々まで幅広い方々が参加してくれました。
初対面のひとたちもいる中、初めは緊張した様子でしたが、相手と触れ合い、時間が経つうちに、少しづつ打ち解け、自然と会話が生まれていました。
今回の公演を熱い想いで繋げてくれた勝央町教育委員会・教育振興部の竹内さんも(自身も子供たちに太鼓を教えていらっしゃると聞きました!)積極的に子供たちに声を掛けて、皆が一緒になってワークショップの時間を創ることが出来ました。
ワークショップ後は、バックステージツアーも行われました。
一体これから何が起こるのか、期待と好奇心に満ちた表情で舞台に触れているようでした。
そして迎えた一般公演本番、ワークショップで出会った方たち、勝央町の方たちや県外から来られた方たちと、たくさんの方たちが公演へと足を運んでくれました。
終演後には、座談会も兼ねたバックステージも行われました。
写真は、公演を観に来て下さった、明日公演する勝央北小学校の先生です。
トップ画像のハガキを、公演が終わった後すぐに、作ってくれたそうです。
心のこもったハガキ、本当にありがとうございました!
勝央町教育委員会・教育振興部主催
勝間田小学校・勝央北小学校・勝央中学校
今週6日目、勝央町教育委員会・教育振興部主催の2日目ともなる公演は、勝間田小学校・勝央北小学校の4〜6年生、の皆さんとの公演でした。
こちらも午前中に勝間田小学校・勝央北小学校の4年生と勝央中学校の3年生の皆さんとワークショップを行いました。
劇団員は、小学校チームと中学校チームの2チームに分かれて勝央北小学校と勝央中学校に向かい、体育館でワークショップを行いました。
小学校では、前日のワークショップに参加してくれた生徒さんや、ハガキを頂いた先生や前日の公演に来てくださった先生方との再会もあったようです。
また、中学校では、慣れないワークショップにも約2時間という時間をひとりひとりがしっかりとやり切ってくれました。
その一人一人の姿が本当に素敵でした!!
午後から始まった本番。
元気な声で入場し、2階席の会場いっぱいになった客席は、とても迫力がありました。
時には笑ったり、声を上げたり、時にはしっかりと観察するかのように静かに舞台を見つめていたりと、その客席の姿に支えられた公演のように感じました。
終演後には、バックステージツアーも行われました。
ワークショップで出会った生徒さんたちも、また違った、きらきらとした表情で舞台を余すところなく観ていたり、ヘレンやアニー、劇団員の名残惜しそうに話をしている生徒さんの姿もありました。
自分の今や未来に思い悩んだり、迷ったり、自身の感性を思いっきり震わせている若い観客たち、そして、その姿を見守る先生方にとって、少しでも何かのきっかけとなる時間となればと、私たちも願う時間となりました。
出会ってきた人たち、そして、これから出会う人たちのひとつひとつの力が形になり繋がって生まれた1日1日の公演。
出会いから生まれる可能性と公演を支えて下さった方々の"誰かのために”という情熱を感じた公演の日々となりました。
公演を支えて下さった皆さん、出会った皆さん、本当にありがとうございました!