7月13日【東京都】府中西高校 昭島市民会館
7月16日 【東京都】 田園調布学園・中学部 同校講堂
4月にスタートした西日本・東日本ツアーもいよいよ千秋楽が迫ってきました。
熱い日々が続き、コロナに加え、集中豪雨と様々な試練がありましたが、学校は子供たちのためにと、
公演をやる気満々です!
府中西高校
コロナ禍で感染防止のために2回公演を希望する学校も多い中ですが、900人以上生徒が1回公演で観劇をしました。
コロナ以前に戻ったかのように思うくらい私たちも久しぶりの大人数での公演となりました。
この学校はコロナで公演が延期となり、今回2年越しの公演でした。
生徒さんたちはとてもワクワクしている様子で会場に入ってきました。元気な声が舞台袖まで聞こえてきます。
公演前の担当の先生の挨拶では、生徒さんたちに対し、とても熱いメッセージが伝えられました。
「やっとこの日を迎えることができました。皆さんも心を真っ白にして、劇団の皆さんが演じる”ヘレン・ケラー”の舞台に自身を染め上げてください。そしていろんなことを感じてもらえたら、と思います。」
舞台に向かう生徒さんは真剣に、息を呑むような静けさで、圧倒されるような客席でした。
公演後にも先生からの挨拶がありましたが、
「皆さんとってもよく観てくれていましたね。劇団の皆さんと一緒に舞台をよく作ってくれたのではないかと思います。」
と生徒さんたちをたくさん褒めていました。
コロナの心配もあり、交流会を行うことは叶いませんでしたが、2年延期となっても、
諦めずに生徒さんたちのためにここまで繋いでくださった先生方には本当に感謝を申し上たいです。
そして、全校生徒で1つのことに向かう今回の鑑賞行事が生徒さんたち一人一人にとって、
大切な思い出の1つとなってくれたらと思います。
田園調布学園・中等部
この学校は中等部の1・2年のみの行事での公演でした。
学校の講堂が地下2階にあるため、前日から舞台の準備がありました。
過去にも何度も公演をしている学校で、「肝っ玉とその子供たち」「ヘレン・ケラー」「ジャンヌ・ダルク」の公演を行っています。
今回の「ヘレン・ケラー」の公演は2回目となる公演でした。
生徒さんたちはとても元気な様子で会場に入場してきていました。
先生方からも「子供たちは今日の公演をとても楽しみにしていた」と伝えられました。
舞台に向かう生徒さんたちは、驚いたり、大いに笑ったりして、自由に観ていました。
舞台の最後の方では、真剣な様子でじっと前のめりになって舞台に向かっていました。
公演後には「この機会にいろんなことを子供たちには経験させたい」という先生の熱い思いから、
舞台道具の撤去作業のお手伝いと4つのグループになって交代しながら、座談会も行われました。
限られた時間の中でしたが、時間いっぱい質問をしてくれ、お手伝いも一生懸命に手を貸してくれました。
子供たちは帰り際に声をかけてくれ、「サインをください!!」といろんな感想を伝えにきてくれました。
文化庁の公演もあり、第9週目の公演は6ステージを行なってきました。
コロナの心配が増していく中、「子供たちのために、今年こそ!!」と先生方が決心した公演が、
一人一人の子供たちの出会いや何かの発見に繋がっていることが伝わってくる公演でした。
そして何より、子供たちやその姿を見ている先生方、保護者の方々がものすごくこの時間を楽しんでいました。
来週、文化庁の公演で、4月から始まった「ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち」の旅は千秋楽を迎えます。
しかし、まだまだ私たちの旅は続いていきます。
コロナに負けず、待ってくれている人たちの元へ向かえる身体を持ち続け、
一つ一つの出会いがまた、誰かに繋がることを願いながら、また明日を迎えたいと思います。
アニー・サリバン役
高階 ひかり
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