ニューヨークの交通システムの単純明快さには感心させられる。MTA（Metropolitan Transportation Authority）の交通システムの根幹をなす駅名の多くは南北に走るアベニュー名と東西に走るストリート名をそのまま駅名にしているので、交点近くにある駅の所在は駅名から一目瞭然だ。その駅を結ぶ地下鉄が縦横に蜘蛛の巣のように走っているので、目的の駅まで地下鉄を乗り継ぎながら容易に辿り着ける。その上、料金は一律2.75ドル（およそ330円）。
最初にカード（Metro Card）を一枚購入して、あとはチャージするだけだ。数十キロの距離を乗っても2.75ドルの料金は決して高くはない。チャージ金額が10ドルや20ドルになるとボーナスが付くのでさらにお得感がある。もっとも数駅の場合でも一律料金なので、近距離を乗る場合は、日本の地下鉄と比べて割高感があるかもしれないが・・・。
シンプルなシステムは僕のようなお上りさんにはありがたい。アメリカは文化も言語も異なる異民族が寄せ集まるメルティングポットの国だから、交通システムは単純化させないとうまく機能しないのかもしれない。
