風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

吉田調書の公開と朝日新聞社の謝罪

2014-09-12 | Weblog

 吉田調書が遂に内閣官房のサイトから公開された。福島第一原発事故の政府事故調査委員会ヒアリング記録、いわゆる吉田調書は予想通り膨大な量だったけど、さっそく拾い読みした。あまりにも生々しい絶望的な現場の状況と苦悩と決断がとつとつと述べられていた。
 気概ある吉田元所長に現場で指揮をとって頂いたお陰で被害が最小に抑えられ、被災地が復興に向かう今の姿があると思うと、胸が熱くなった。あらためて吉田昌郎元所長に深く感謝し、ご冥福をお祈りする。
 先日、三浦綾子の『塩狩峠』を読み終えた。主人公の永野信夫が自分の命と引き代えに多くの乗客の命を救った姿が吉田元所長の姿とダブって見えた。神がかりの吉田元所長の献身的な活躍で原発事故は奇跡的に収拾できたのだから。

 夜、臨時ニュースで朝日新聞社の木村社長の謝罪会見の様子が流れた。「所員の9割が所長の命令に違反して撤退した」という報道記事を正式に取り消し、読者や東電関係者に謝罪した。事実に反する歪んだ記事だったことが明白になった今、社として謝罪するのは当然のこと。一連のもやもやした朝日新聞の誤謬はあと一つ残すのみとなった。従軍慰安婦問題だ。国会喚問でも何でもいいから、河野洋平氏、福島瑞穂氏らも喚問して、事実はどうだったのか決着をつけてほしいと切に願う。朝日新聞にも責任はある。従軍慰安婦という単語を口にするのもおぞましいけど、今、事実に向き合って、河野談話の検証をして、事実を、真実の歴史を国内外に伝えないと一国民としてやるせない。それは日中、日韓関係を懸念するよりも、日本国家と国民の尊厳に関わる重要なテーマなのだから。


 アップル社がiPhone 6とiPhone 6 Plusを発表した。今使っているiPhone 5に特に不足があるわけでもないけど、新作が出ると気になるものだ。Apple社の術中にはまっているのは承知の上で、週末にauショップに行き、早く実物を手にしてみたい。5.5インチのiPhone 6 Plusが気になる。
 いかん、いかん。auショップには近づかないほうがいいかあ。







国税局の統計資料『酒のしおり』が面白い

2014-09-11 | 日本酒

 国税庁が毎年『酒のしおり』という統計資料を公開している。今年3月に公表された最新統計は24年度だけど、その中で「13. 成人一人当たりの酒類販売(消費)数量表(都道府県別)」には、地方の特色が現れていて興味深い。
 岡山が属する広島国税局管内でも特色がある。成人一人当たりの清酒の消費量の多い県から、島根県8.3リットル、鳥取県7.3l、広島県5.6l、山口県5.5lと続き、僕の住む岡山県は最下位の5.4l。岡山には酒蔵も多く、酒どころだと思っていたけど、消費に関する限りそれほどでもなさそう。


 それでは成人一人当たり清酒の最大消費はというと新潟県。その量、14.6リットルと飛び抜けている。次いで秋田県9.7l、山形県8.7l。このあたりは順当なランキングかなあ。
 清酒の消費が少ない県は熊本・福岡管内の九州勢だ。国内で清酒の成人一人当たり消費の一番少ない県は鹿児島県で、わずか1.2リットル。鹿児島のお店で酒ちょうだいっていうと焼酎が出てくるという冗談のような話は統計資料を見る限り真実味がある。清酒より焼酎なのだ。
 ビールは東京都42.8lがトップ、続いて大阪府31.2lは分かるとして、意外なのが新潟県31.1lだ。新潟は日本酒もビールもよく飲む「のんべえ」が多いのだろう。
 酒類トータル量でみると、最大は東京都で109.8リットル。お上りさんが東京出張でたくさん呑んで帰るので一人当たりの消費量が多くなるから理解できる。次いで新潟県98.5l、大阪府97.8lを抑えて堂々の2位。4位は高知県96.9l。どうやら新潟と高知の人はとにかく何でもよく飲むようだ。
 広島管内で見ると、トップは広島県83.7lで、岡山は最小の69.2l。岡山県民はお酒をあまり飲まないみたい。喜ぶべきか悲しむべきか。
 熱燗が美味しい季節になった。今はまだ朝6時。今週末の夜は、お固い国税局の『酒のしおり』を眺めながら盃を手に全国を逍遥したい。


江戸時代を見直す歴史観

2014-09-10 | Weblog

 錦織旋風、優勝は叶わなかったけど、日本国中を沸かせてくれてありがとう。全米オープンの決勝進出は日本テニス界の金字塔だ。
 スポンサーのユニクロと柳井社長が1億円のボーナスを出すと発表した。圭君が着ていたユニクロのロゴ付きシャツの宣伝効果はそれ以上の価値があったはず。


 為替が106円、6年ぶりの円安ドル高になり、日経平均株価15,749円の株高になった。改造内閣後の安倍政権も安定感があって経済もうまくまわっている感がある。

 今朝のラジオ深夜便『明日へのことば』で徳川記念財団理事長の徳川恒孝さんの話を聴いた。江戸幕府260年間の中で鎖国を敷いたために世界から遅れてしまったというように、江戸時代をネガティブに捉える歴史教育を僕は受けて育った。だから、江戸時代に国内が平和で庶民の暮らしがよくなり、文化・芸術が花開いた話は新鮮だった。
 江戸徳川時代の高い評価は海外から発信されることが多いようだ。学校教育では日本特有の自虐的でネガティブな歴史観は正されているのだろうか。


 すっかり秋の清涼な空気に変わった。四季の変化を楽しめる土地に暮らす幸せを感じる。さあ、気分も新たにSlow Simple Steadyに。小椋佳さんがラジオで言われていた生き方、Slow Simple Steadyに、ゆっくりでいい、単純でいい、でもしっかりとした充実感のある暮らしをしていこう。


1970年代のセピア色の想い出

2014-09-09 | 田舎暮らし

 錦織圭君の全米オープンテニス決勝戦が6時から始まる。日本男子が四大大会決勝のコートに立つ日がくるなんて想像もしていなかった。出身地の松江も盛り上がっているようだ。
 決勝戦に出場できただけでも快挙だけど、ここまできたら粘り強く戦って頂点に立ってほしい。がんばれ、圭君!


 今朝のラジオ深夜便『明日へのことば』に新宿西口広場の歌姫、大木晴子さんが登場した。1969、70年代特有の空気感が話から伝わってきて懐かしかった。岡山にいたので新宿西口フォーク広場の空気は知らないけど、全国に広く若者の純粋な熱気が漂う時代だった。ベトナム戦争を熱く議論した。樺美智子の死を夜遅くまで語り合った。高野悦子「二十歳の原点」を読んで心の奥深い部分を激しく揺さぶられた。あちこちの下宿の窓からギターや歌声が響いていた。
 あの時代の空気感は肌で感じたものでないとわからないと思う。未熟な若者の顔にも正義感が溢れていた。背伸びして紡いだ言葉を使って、必死になって社会に向かって自分を表現した。あの頃の日々はセピア色の古い想い出だ。


津黒山に登る

2014-09-08 | 山歩き

 日曜日に真庭市の津黒山に登った。絶好の快晴、登山日和。
 湯原ICを下り、津黒高原スキー場の上の展望所に駐車する。いきなり急登。杉やヒノキの植林地を過ぎ、雑木林に入る。秋の清涼な空気が肌に心地よい。一汗かいて津黒山の山頂(1118m)に着いた。




 西北西の方角に蒜山三座から烏ヶ山、大山まできれいに見えた。おにぎりとカップ麺とコーヒーでランチタイム。
 四方、山々に囲まれたロケーションであれば何を食べても美味しいというもの。お腹も心も満ち足りた。
 下山後、湯原温泉を下ったところにある足(たる)温泉で汗を流して、さっぱりする。いい週末を過せた。


後楽園で地酒を呑む

2014-09-07 | 日本酒
 ラジオ深夜便を聴いていたら、臨時ニュースで錦織圭君の決勝進出が報じられた。ランキング世界一のジョコビッチを3-1で下した。日本人初の決勝進出はすごすぎる。


 土曜日のお昼、後楽園の廉池軒で開かれた雄町米を楽しむ会に参加した。初めての参加なので少し緊張しながら廉池軒にいくと、同じ穴の狢というか酒飲み固有の笑顔で迎えられ、すぐにうち解けた。


 白菊酒造(高梁市成羽町)の渡辺社長と十八盛(倉敷市児島)の石合社長もお越しになった。
 選び抜かれた美味しいお酒ばかり15本。11時から15時まで酒談義を交わしながらひたすら日本酒を飲み続けた。地酒、最高~!


 後楽園を後にして、表町まで戻り、スタバで一息つける。こんな時間に酔っぱらいがスタバに入るのも気が引けたが、ファジアーノの試合まで時間が早すぎる。読みかけの宮脇昭氏の『鎮守の森』で時間調整をして、カンコースタジアムに向かった。


 ファジアーノは雨の中の試合となった。S席が売り切れていたので、仕方なく屋根のないA席で雨に打たれながら応援した。12000人で埋め尽くされたスタジアムの躍動感は感動的だった。ジュビロ磐田に1-1で引き分け。よく走った。負けなければよしとしよう。

朝日新聞の謝罪文を読んで感激した

2014-09-06 | Weblog

 週休4日-●●●●○○○-オンオフで酒を呑む生活を続けている。ウィークデイは禁酒、週末の3日間だけ美味しく頂く。
 数年前、生活習慣病の検診結果を受けて、保健師さんの健康指導があった。改めるべきことはただ一つ、アルコール摂取をひかえなさい、と。
 保健師さんの指導に素直に従い、考え抜いた僕独自の生活スタイルだけど、数値が正常値に戻った今も飲酒週休4日の習慣を続けている。
 昨晩(金曜日)はカミさんの手料理で美味しく呑んだ。倉敷市玉島、菊池酒造の特別純米酒『燦然』。備前雄町米を醸した銘酒だけど、ドライなのに味蕾を押さえる強さが感じられて美味しかった。
 今日は後楽園で庭園を眺めながら昼から利き酒をする会に初めて参加する。楽しみだ。


 今朝の朝日新聞朝刊に池上彰氏の「新聞ななめ読み」問題の謝罪文が載った。東京本社報道局長名で「池上彰さんの連載掲載見合わせ 読者の皆様におわびし、説明します」と題する謝罪文。経過説明を読み、池上氏との意思疎通に行き違いがあったことを知った。今回のきちんとした文章で局長名の謝罪文を掲載した朝日の姿勢は立派だ。その勇気を称えたいし、正直、読んで感激した。
 これまで最近の朝日はオカシイって、何度かつぶやいてきたけど、長年読み続けてきた朝日だからこそ凛とした公明正大なメディアであってほしいと切に願ってのつぶやきだった。いたずらに権力や時代の流れに媚びることはないけど、常に事実に謙虚な報道姿勢を貫いてほしいと願う。興味本位で刺激的な週刊誌ではないのだから、事実に向き合って自らを厳しく律してほしい。

錦織圭君のベスト4に酔う

2014-09-05 | 田舎暮らし

 錦織圭君が全米オープンテニスでベスト4に勝ち残った。すごいの一語に尽きる。自信に満ちたインタビューを見る限り、精神面のコントロールがうまくいっているようだ。
 日本人は他民族と比べてテニスの身体能力面で決して恵まれていないと思う。だから互角に戦い、結果を残すためには、身体能力を精神面で補強することが欠かせない。
 コーチにはマイケル・チャンがいる。きっとバランスよくポジティブシンキングとファイティングスピリッツを刺激して維持する精神面のコントロールをチーム全体で支えているのだろう。
 ここまでくると、圭君がグランドスラム大会でチャンピオンになる姿を夢見てしまう。次の試合は日本時間7日だ。がんばれ、圭君!


池上彰氏「新聞ななめ読み」不掲載問題 朝日新聞が過ちを改めた

2014-09-04 | 田舎暮らし

 安倍改造内閣の発足も明るいニュースだけど、朝日新聞が池上彰氏のコラム掲載を決断し、「過ちては改むるに憚ることなかれ」の勇気ある謝罪記事を載せたことが嬉しかった。
 池上氏のコラムのトーンは市民目線の良識だから、朝日が連載コラムの内容を理由に拒んだのはマスコミの驕りでしかなかった。単に内容が気に入らないから載せないというのは、権力者が気に入らない情報を黒塗りさせた暗い歴史を思い起こさせる。朝日が不掲載の誤りを認めて謝罪したことは、先の慰安婦報道検証で誤りを認めたことと同様に一定の評価に値する。
 池上氏はコラムで「新聞記者は、事実の前で謙虚になるべきです。過ちは潔く認め、謝罪する。これは国と国との関係であっても、新聞記者のモラルとしても、同じことではないでしょうか。」と結んでいる。この永遠の真理を改めて噛み締めたい。

 今朝は気分がいい。朝日の新聞紙面で池上氏の「新聞ななめ読み」と朝日の謝罪記事を読んで、今朝はすこぶる気分がいい。ようやく外も白みかけてきた。曇り空で朝日は拝めないけど、朝日には自浄作用が働き出して明るい兆候が見えてきた。がんばれ、朝日。今日一日、良いスタートが切れそうだ。


錦織圭君の全米オープンテニス、ベスト8入りを祝う

2014-09-03 | 田舎暮らし

 すごいニュースが飛び込んできた。錦織圭君の全米オープンテニス、ベスト8入りだ。
 4時間19分に及ぶフルセットで、粘りに粘って勝ち取った価値ある勝利だ。試合は午前2時26分の深夜に終わったのだとか。日本では考えられないけど、アメリカでは普通にアリなのだろう。
 「勝てない相手いない」という強気の自信溢れる圭君のコメントが微笑ましい。20年ほど前、伊達公子(現、クルム伊達公子)が全米オープン2年連続ベスト8入りして以来の日本テニス界のビッグニュースであり、華々しい大躍進だ。次の試合が楽しみだ。


大井玄氏の明日へのことば

2014-09-02 | 健康

 今朝のラジオ深夜便「明日へのことば」で内科医の大井玄氏の話を聴いた。
 生老病死に寄り添う職業ならではお話に色々と考えさせられた。老いとともに訪れる認知症とどう向き合うか、心の準備、トレーニングをしておいたほうがよさそうだ。
 老いた義母と重い病いを抱えたカミさんの二人を老老介護しなくてはいけない身としては、これからの人生の最重要テーマに違いない。僕は縁あって若い頃からカミさんの母親と一緒に住むことになった。かつて僕の母親(実母)が「お義母さんを大切にしなさいよ」って言い含めるように言われたことをことあるごとに思い出す。それはお義母さんを実の母親だと思ってと突き放す冷たさが言外に感じられて、一抹の淋しさを覚えた記憶がある。
 仏教に信心深い母親らしく、義母に対する慈しみの心を伝えようとしたのだろう。ラジオを聴きながら故郷で老人施設に暮らす老いた母親を思った。


伯耆大山の三鈷峰に登る

2014-09-01 | 山歩き

 日曜日の朝6:20、バイクで家を出発する。福山市に住む古い山仲間のS君と大山寺のモンベル店前で8:50に合流。今日はどこにする?三鈷峰に決まった。
 大神山神社を経て一気に下宝珠越へ。下宝珠越で初めての小休止をとる。


 曇り空に時折青空がのぞく。週末の大山頂上は登山者で溢れるけど三鈷峰のルートは登山者もまばら。山は静かなのが最高。
 上宝珠越を過ぎ、さらに一汗かくとようやくユートピア避難小屋が雲間に姿を現した。

 三鈷峰分岐の稜線に出る。三鈷峰まであと少しだ。


 11:50三鈷峰(1516m)頂上。大山寺からちょうど2時間。昼食にする。おにぎりとカップ麺にスタバのコーヒー。
 眺望はさっぱりだけど、雨にあわなかっただけでも感謝しなくては。12:25山頂をあとにする。


 往路は上宝珠越から砂すべりを下ることにする。砂すべりの谷に降りきる箇所が崩壊によってしょっぱかった。谷の崩壊が凄まじく、目に痛ましいほどだ。


 砂すべりを下ったので元谷まで早かった。大神山神社にお詣りして護符を買い求めてから下る。14:25大山寺でS君と分かれ、バイクで帰路についた。


 シャワーを浴びた後、緑溢れる大山の新鮮な記憶を肴に、飲み残しのワインで山の余韻にひたった。今週もいい週末を過ごせた。