昨晩、毎〇アルペンの登山バスを利用して、夜行日帰りの甲武信岳登山に出掛けた(帰りのバスは出ない)。前もって検温の後、バスに乗り込む。バスは客席が込み合わないように配慮されていた。今日は参加予定の一人が参加できなくなり、また二人参加となった。気温高くマスクつけて歩くと顔がほてるが、体温は大丈夫だった。26日のバスはリクライニングが効いて、眠りやすかったが、やはり何回も目が覚めた。アイマスクは汗をかいてしまって、後の方では外してしまった。耳栓忘れたのが失敗だった。
予定より1時間も早く、4時に毛木平についたといわれて、慌てて降りる。実は直前目が覚めて、前方の窓から、朝焼けの山並みが見えてきれいだったのだ。瑞垣山などだったのかな?
今の季節は4時でもうかなり明るくなっているから、ベンチで簡単な朝食を食べてから5:00には出発。リーダーと私とも万一の準備を怠りなくいろいろ詰め込んで、最初に軽くしていくつもりだったのに、暑くなりそうというので水分を多くしたので、いつもよりも重いくらいになってしまった。都内は暑くて、とてもタイツはつけられなかったが、結構寒いので広いトイレでつけた。出発は5時前になった。
バスでご一緒した方たちにはすぐに抜かれてしまう。若い単独行の人が多い。半ズボンに素足の女性もいらした。元気ですね。十文字峠への道を分けて、千曲川源流・甲武信岳方面の道を行く。樹林帯で涼しい。
沢沿いに出る。
このコースは比較的楽というだけあって、緩いところも多いが、少し台風の影響か、荒れたところを補修したような歩きにくいところもあった。
丸太の階段
それから沢沿いに歩く。昨日は晴れたのか、あまり濡れていなくて、スパッツつけ忘れたが、問題なかった。ブログなどで見かけた丸太の橋もあった。いくつか丸太の橋を渡る。
水量多くて轟音を立てて流れていた沢。もうなめ滝過ぎたのかしらと思いつつ沢沿いを上るとありました。立派な看板が。肝心のなめ滝の写真は撮れなかったけれど。(7:00)1時間40分とあるところ、2時間かかりました。
だんだん沢が細くなる。
沢沿いの岩の上を歩く。
小休憩をとったすぐ後に人声が聞こえて、千曲川源流部の標識の経つ広場に出た。8:40ごろ
源流は横の坂を下りたところだが、帰りの西沢渓谷のバスに間に合うように急いでいたリーダーは寄らないという。私は見てこようと思ったが、階段の上から見渡せたので写真だけ取って追いかけた。でも突然スマホの調子が悪くて、一度再起動かけたので、大分遅れることになった。
源流部の様子。白っぽいところが水が流れている最初の流れの部分と思う。
岩の多い道をたどるがなかなか国師ヶ岳への分岐につかない。分岐にはしっかり甲武信ケ岳と書かれているので迷子になることはない。しかし展望の開けた尾根というわけでもなく、露岩帯があると書かれていたが、すぐには出てこなかった。私は高山病的に、ハアハア言いながら一歩ずつしか進めなくて、露岩帯についても、やっとこさっとこ登る状態。スピードアップはできなかったし、写真も撮れなかった。夜行バスの寝不足もありますね。
樹間の富士山
やっと着いたら、リーダーが自分のカップそばにお湯を入れていて、私もすぐにお湯を出して自分の分に注いだ。このためにわざわざ山専用のボトルを購入したのだった。いつも使っているのも結構熱いのだが、夜行バスで出発からお昼まで12時間以上かかるからとわざわざ購入したのだった。疲れすぎて食欲わかず、持参のおかずもあまり食べられなかった。強風で軽いものは吹き飛ばされそうになることもゆっくりできない理由だけれど。
山頂の標識の裏側。こちらのほうが日当たりがよかった。リーダーは10時にはついていたのではないかと思う。毛木平からちょうど5時間。頂上付近にもシャクナゲがあった。ハクサンシャクナゲはこれからと甲武信小屋だよりに書かれていたが、つぼみもあまり見られなかった。
頂上からの展望(左から右へ)もっと明るいのだが、富士山が映るよう調整。
金峰山・八ヶ岳方面?
両神山方面
食後、下山コース途上にある甲武信小屋へ。岩がガラガラしている道だ。
富士山が見えている。写真ではうっすらしか見えないけれど。
甲武信小屋
有料だがお手洗いは簡易水洗できれいで、靴を脱ぐと女性専用トイレもあり、私はそこで痛み出していた膝にシップ薬を貼った。手洗いのところにも液体せっけんが置かれていた。
新型コロナの影響でテント泊も含めて完全予約制。消毒スプレーとかシーツも持参とか出ていたが、相部屋しかないし、まだ泊まるのは心配だったので、日帰り縦走にしたのだった。テント泊の人の一人は悪天候になりそうだから、今日はこのまま下りることにしたとのこと。若い人たちはテント張っていたけれど、日曜日の天気、山のほうは大丈夫だったかな?
下山路は三宝山から十文字峠方面と破風山方面(まき道)、それと木賊山方面とが出ていた。西沢渓谷方面という標識はなかったので、地図で確認。その時にもっと詳しく見たほうがよかったが、確認だけして行けると思ってまき道の方に進んだ。リーダーはさっさと進んでいく。私は地図をしまって、追いかける。下りはそれほどは苦しくはならない。
若干起伏があるが木漏れ日のさす気持ちの良い道を進んだ。標識のところでリーダーは破風山のほうに進みかけていたが、戸渡尾根、西沢渓谷方面という手書きの標識のほうに進んだ。ちょっと鋭角に戻るような方向だったし、その道は登りだった。疲れがとれていないままの登り道でフーフー言う。やっと木賊山からの合流点について、戸渡尾根に入った。結局木賊山に登って下りてくるのと大差なかったみたい。まき道を使うと良いという情報もあったので、そちらを通ったのだけれどね。そこからの下山路は最初は急な岩場、その後はシャクナゲ林の急坂が続く。合流点の近くかな。コメツガの森がきれい。11:45
少し下ると展望が開けた場所があった。
ともかくも戸渡尾根と徳ちゃん新道、急坂が多いと書かれていたが、その急坂は疲れた私たちには半端なかった。若い人たちはトントンと下りていく。まあ、荷物も少なめの人も多かった。
千曲川源流側も虫が少し出ていて、ハッカ油をスプレーしながら登ったが、下山路も多くて、私は耳のあたりを刺されたりしたので、虫よけネットを被った。でもそんなことをしているのは私くらいだった。
戸渡尾根の途中からシャクナゲが増えてきて、シャクナゲのトンネルが続くが、花はもう終わっていた。なんとか咲き残りというか狂い咲きというか花がないかなと思っていたら、小さな花がありました。シャクナゲではないかしら?13:10
もうそろそろ西沢渓谷につくかしら、などと話していて、通りがかりの人に伺ったら、まだ分岐が出てこないからまだまだですよと言われた。やっと近丸新道と徳ちゃん新道との分岐に出た。近丸新道は、ブログか何かで、台風の爪痕は一応は修復されているが、崩れかけの場所とか迷いやすいところなどもあって、お勧めしないということが出ていた。もともと沢が多くて雨の後は避けた方がよいと出ていたし、西沢渓谷の出口に若干近いところにつくにしても時間は余分にかかるから、結局時間は同じ見たいだし、徳ちゃん新道を下りた。分岐から西沢渓谷まで2時間と地図には書かれている。そこからバス停までは25分くらいだと思った。13:50ごろ。もう15時半のバスは無理ですね。
徳ちゃん新道もシャクナゲのトンネルが続く。分岐からちょっと下りたところでシャクナゲの木に花がたくさんついていた。今頃咲いているのは、もしかしたらハクサンシャクナゲなのかしら?色も薄いし。14:10ごろ
植林されたらしいカラマツ林の激坂はすごかったが、ここも若者たちは平気で下りて行っていった。私たちは疲れからのケガを心配して慎重に下りて行ったので時間がかかった。カラマツ林の新緑もきれいだったのだが、写真撮る余裕はなかった。
その後広葉樹が増えてきて、沢の音も聞こえてきたが、まだまだ下までは遠く、時折枯れ木を標識とかベンチとか錯覚して、あー、もうつくわ、と思うと現実に引き戻されてがっかり。数回そういうことを繰り返しているうちに斜面はなだらかになり、まだかと思っていたら、屋根が見えて、たぶん廃業の西沢山荘かなと思い、アー!西沢渓谷についたー!
見覚えのある西沢渓谷ネトリ橋?
それから最終バスの時間にはかなりギリギリなので、舗装道路をリーダーが猛スピードで歩き、私は遅れながらも、ストックをばねに重い荷物を背負いながら(二人共だが)も私としては最大限のスピードで追いかけて、バスの姿が見えた時は、本当にホッとした。トイレに行く時間もなく、そのまま乗車。私は25分くらいかかったかな?地図には30分と出ていたのを後で知った。昔歩いた感覚で20分くらいかなと思ってしまっていた。のんびり歩くと大した距離ではないと思っていたが、急ぐと遠かったです。
梅雨の間の晴れ間に恵まれ、千曲川源流を上から見て(水が多くて、一滴ではなく、結構染み出ているみたいだった)、甲武信岳から富士山をはじめとした展望を楽しみ、シャクナゲ街道のような尾根道はもうシャクナゲは終わっていたが、若干狂い咲きの花をみることもできた。
しかし特に帰りは激坂続きのハードな一日でした。最初交通費を考えて西沢渓谷から往復を考えたりしたが、毛木平までの登山バスを見つけて、正解でした。予定より1時間早く着いたおかげで、出発が一時間早まり、帰りのバスに間に合いました。
日曜日:筋肉痛がすごいです。重い荷物による腰痛も。なんとかザックを軽くしないとね。8月の白馬はアイゼンも必要だし、山小屋どまり(高いけれど個室がある)で、消毒スプレーやシーツなども必要。荷物軽くする方法ってあるのかな??今回10キロ近い重さを耐えたから大丈夫かな?あとは天気が問題ですね。