沢渡 5時半のシャトルバスに合わせるように沢渡着。予約したバスごとにシャトルバスがついて、乗り換えるのだが、バスの到着まで少し時間があり、とても広々としたきれいなトイレを利用することができた。後から考えたら、ここで着替えなど済ませればよかった。寒い。
大正池付近からは焼岳の朝焼けがきれいだったが、車内から写真を撮るのは難しかった。
上高地バスターミナルにはシャトルバスが続々と到着。防寒着を着込み、出会った知人と話したり、水を汲んだり、準備運動を軽くしてたりして、結局6時50分に上高地バスターミナル出発。登山客が列をなして続く。テント用品を括り付けた人たちも大勢いる。
いつもはあちこち写真を撮りながら、歩くのだが、最小限にして明神へ。朝焼けの山々がきれい。明日は午後になるから、この光景は見られない。やっぱり写真を撮ってしまう。
それでも45分くらいで明神着。知人と分かれて徳沢へ。仲間の人たちとは5月末に来ているが、どしゃ降りで徳沢はあきらめた。私も徳沢に行ったのは大分昔で行程を忘れてしまっていた。徳本峠への道を分かれて、若干の起伏がある。
やがて徳沢の公衆トイレがあり、やや並んでいたが、立ち寄る。その先に元牧場だった芝生のキャンプ場があり、色とりどりのテントが見えた。徳沢まで45分程度。
キャンプ場の向こうが徳沢園だ。明るい日差しに紅葉もきれいだ。思わず紅葉の写真を撮る。ソフトクリームの看板が見えるが、皆で帰りに食べたいねと話しながら通過。
私は昔新村橋まで行ったことがあった。その新村橋はすぐで、ここにパノラマコースからおりてくることになる。
横尾までは、約40分。若干の起伏があり、途中見事な氷の花シモバシラを見ることができた。元の花はなんだろうか?枝分かれした枯れ枝にたくさんの氷花がついていた。知らない人も多くて、立ち止まる人たちが何人かいらした。
それから落石注意などの看板を見ながら進むと横尾のキャンプ場があり、避難小屋もあった。しかし着替えなどに使うことはできなかった。公衆トイレがあったが、長蛇の列。でもこの先お手洗いはないので、立ち寄る。水洗ではないバイオトイレなので、ちょっと臭う。かんかん照りで、帽子をニット帽から日よけ帽に取り換える。
すぐ前の横尾大橋にでる。ここも人がいっぱい。左手に屏風岩に連なる色づきだした山々の横を歩く。しばらくすると川が見えてくる。さらに歩くと登山者が渋滞。今から渋滞していたら、いったいいつ涸沢ヒュッテに着くことやら!先が思いやられる。ただし渋滞のおかげで休み休み進むので、足は楽だ。
ちょっとした登りで渋滞していたが、その後は渋滞というほどではなく、渓流と見えてきた屏風岩を眺めながら淡々と歩く。日差しが暑いので、途中の木陰で上着などを脱いだついでにお昼にしておにぎりを食べた。本谷橋の河原で休憩する人が多いとブログに出ていたが、日差しが暑そうだったから。
わりに平坦な川沿いを歩くこと約一時間で白い石の河原に出た。本谷橋(ほんたにばし)だ。
ブログなどでの映像では、怖そうに見えたのだが、それほどでもない。何しろたくさんの人たちが次々渡っている。渋滞気味で河原の別の細い橋と岩伝いに登山道に向かう人々も多い。河原で休憩している人たちもいたが、風が強くて寒いくらい。先にお昼を食べておいてよかった。
橋を渡って、次に小さな木橋を渡った先から渋滞だ。屏風側を巻いたつづら折りの急な登りが続く。樹木の間の登山道だが、石が大きく、谷川岳の厳剛新道を思い出した。右手には横尾尾根の山々や常念岳?が見える。
やや緩やかな登山道となり、淡々と石だらけの路を歩く。時々、ガレた白い沢を渡る。落石注意のようだが、注意のしようがない。
ナナカマドが増えてくるが、色づきはいまいち。道々下山の人たちとすれ違うが、上の方も雪が降ったせいで、例年よりも色づきが悪いとの情報だ。たしかに茶色に縮れてしまった葉が多い。しかし、実は赤くきれい。
急登ではないものの、ごろごろした石が積み重なった登山道を登り続けるので、息が切れてくる。高度も2000m以上にはなっているせいかもしれない。深呼吸を繰り返して、一歩一歩進むので早い速度の人たちには抜いていただく。
ナナカマドのきれいなところを通過すれば涸沢小屋との分岐だとヒュッテの地図に出ていたので、もう少しかなと思うが、まだまだ、岩の道が続いていた。これこそ涸沢なのね。水のない岩だらけのカールの中の道だ。しかし、だんだんに雪渓とかが見え、ついに小屋の吹き流しが見えてきた。
あーあ!やっと分岐に出た。後30分かしら?それからもガレた登りが続く。最後ののぼりがきついと、何かに書かれていたので、頑張る。子供連れも何組かいて、まけてはいられない。このあたりは日陰で、寒いくらいになってきたが、まだ午後2時くらい。雪渓からの冷気のせいか寒いくらいで、もう4時ごろの感覚だった。
パノラマコースの分岐にでて、小屋がはっきりと見え、回り込むと小屋の入り口に着いた。ばんざーい!2時35分だった。予定よりも早かったのは、途中で、みそ汁を作ったりコーヒーを沸かしたりする場所が見当たらず、のんびりしなかったためだった。
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