フィットネス テクノロジー ~健康とスポーツを科学する~

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疲れた?

2015年01月28日 11時04分21秒 | Weblog
 走っているとだんだんと脚が疲れてくるのは納得がいくとして、では走るこ
とで脳が疲れることはあるのでしょうか。

 長時間集中して同じ作業を続けたり、テスト前日に一夜づけしたりと何かの
作業を長時間に渡ってずっと続けていくと、頭がぼーっとしてきたり、『あ〜
疲れた…』と口からでてきたりしますね。そして集中力ややる気も低下したり
します。

 しかし、お勉強のように頭を使っていたわけではないのに、マラソンレース
後半になったらなんだか集中力も低下してきた、ぼーっとしてきた…という経
験もあるかもしれません。それは、脳の疲れには、頭そのものを使って生じる
ような疲れもあれば、体を使い続けることが脳にも影響して集中力ややる気の
低下につながると言われているからです。

 原因として考えられているうちの一つは、血糖値の低下です。2時間も3時
間も4時間も走っていれば血糖値も低下してきます。途中で補給しても、また
下がってきて、そしてまた補給して上がって…となるでしょう。お腹もすいて
きて元気もなくなってきたところで、口に飴玉を放り込んだら、しばらくして
元気が出てきた〜という経験もあるかもしれませんが、体だけでなく脳も元気
を取り戻しているのかもしれません。


 そしてもう一つは、アンモニアやセロトニンと言う物質の影響です。運動に
よって筋でのエネルギー消費が高まると、アンモニアの発生も高まります。そ
のアンモニアが脳内でも影響を及ぼし、活動を低下させると言われています。

 また、脳内でセロトニンと言う物質が増加すると、いわゆる『疲労』につな
がると言われています。そしてセロトニンは血中のトリプトファンと言う物質
が脳内でセロトニンに変わるとされていますので、脳に入るトリプトファンの
量を減らすことが疲労の軽減につながる可能性があると言われています。

 なお、脳への入口は物質毎に通路が決まっていて、トリプトファンとBCAA
(分岐鎖アミノ酸)は同じところを使っています。そのため、BCAAの濃度を高
めればトリプトファンの取り込みを減らせると言われています。ということは、
BCAAを摂取し、血中の濃度を高めることができれば、脳の疲労の軽減ができる
可能性がある、と言うことですね。













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【フィットネス テクノロジー】

取締役 ストレングス&コンディショニングコーチ
ランニング学会認定ランニングコーチ         澁谷 和久
大原スポーツメディカル専門学校講師
東洋医療専門学校講師
日本体育協会公認パワーリフティング指導員
日本陸上競技連盟公認ジュニアコーチ
NISAQ認定SAQインストラクター

京都市南区吉祥院石原西町12-3   日産工業2F
電話 075-662-2010
FAX  075-681-4717
Eメール https://ssl.hp4u.jp/contact/site:fit-tec
滋賀支社  滋賀県彦根市竹ヶ鼻町631
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