



40年来の、現職時代に大変お世話になった友人のMさんとお会いした。
ご主人を亡くされてもう2年になろうとしている。最近やっと元気が出て、ご自分なりの生活を考える様になられたとのこと。
生前ご主人が書き溜めておられた文化建築遺産の研究をまとめられ、出版された。その一冊を贈っていただいたところ、そのご本を頂きたいと
私のN友人が2冊所望され、厚かましくも頂くためにお会いしたのだ。1冊はご自分用、もう1冊は、彼の友人で、古民家の取材を放映されたNさんに差し上げたいとのこと。
Mさんはとても喜んでくださり、2冊持って来てくださった。ご本の話から、昔話、そしてわがブルーの心境迄ゆっくり話ができ、救われた思いになった。
Mさんはご自宅の庭にある大木をご近所迷惑になることからついに切ることにしたと話され、お別れに際して、その大木を画布に残しておくことにして描き始めるとのこと、
その大木を私も見納めしたいと、急遽ご自宅まで行くことにした。



建築家のご主人と建てられた暖かい感触の木をふんだんに使った瀟洒なお家とアトリエ。山の斜面にあるお庭、芽をふきだした大木2本、素敵な景観だ。
高台から望む市街地がはるか遠くまで見晴らせて、身も心も癒されるようだ。私のブルーな気持ちは吹っ飛んでいた。
アトリエの雰囲気も素敵で、Mさんの感性に圧倒された。訪問させていただいて、感謝・感謝だ!

