今回から昭和という時代、駄菓子屋文化を語る上で真っ先に上げられる代表選手である「めんこ」をチビリチビリと紹介していこうと思う。しばしの間お付き合い願います。
私を含む一般人は、めんこ=昭和の遺物、昭和30年代をイメージさせる駄玩具という認識が強い。たしかにめんこ遊び自体は、ものの文献によれば30年代をピークに、東京五輪以降は徐々に廃れていったといわれているが、めんこそのものはそれ以降も作られ続け、昭和47年生まれの私でさえ遊んだ事は無くても駄菓子屋ではきちんとその当時の人気キャラクターがプリントされためんこが売られていたし、現在でさえも駄菓子屋(風)ショップでは武者絵めんこ(これはめんこ=レトロな物のイメージでつくられたものだろう)と同時にポケモンの角めんこが売られているのだ。
一応は玩具としては現役なのではあるが、全盛期のように路地裏で子供たちがめんこを持ち寄って一勝負するという光景はなく、現在ではその立場はトレーディングカードや『遊戯王』や『デュエルマスターズ』に代表されるカードゲームに取って代わられてしまったようだ。
前置きが長くなってしまったが、ここからが本題。今回の物件は昭和30年代のテレビ映画ものと参りましょう。この手の物件が一番めんこ黄金時代を物語っていて惹かれるものがあるが、いざ入手しようと思うとモノ自体が少ないため高額なんだよね~。
まずは昭和30年代を代表するスーパーヒーロー、『月光仮面』だ。某オークションでも多数出品されてはいるが、写真(人工着色)もので未断裁シートものだとかなりの値段になる。普通に働いている方なら大丈夫なんでしょうが…。イラストものも味があって好きだなぁ、私は。
でも、サタンの爪が月光仮面のキャラクターだと知らないと何のめんこか判らないぞ。
おなじく川内康範原作の『アラーの使者』。千葉真一主演の数少ない子供向けスーパーヒーローもの。オープニング映像は動画共有サイトでも比較的見受けられるが、本編はどこかに残っていないのだろうか?観てみたいなぁ。
でました、謎の番組『CQペット21』。めんこ画像の載せているサイトで写真めんこの方は見たことがあって、なんでも番組は活劇ものだそうだ(絵を見ればわかるって)。コミカライズ(原作?)は小沢さとる(『青の6号』等)が書いていたそうで、もう少し情報が欲しいぞ。こいつもきっとフィルム残ってないんだろうな…
続きましてはこれまた断片しか残っていない『マリンコング』と、近年廉価版DVDで発売された『快傑ハリマオ』です。『ハリマオ』は雑誌連載されていた石森(石ノ森)章太郎版の図版ですね。
そしてコイツが大目玉。何と実写版『鉄人28号』めんこですよ!めんこに載っているのは主役の金田正太郎くんですね。これも横に『鉄人28号』と表記されていないと何の図版か判りませんね。これがもし鉄人が載っていたら値段はドカンと跳ね上がっているでしょうね、きっと。
めんこグラフティー~其の二~を乞うご期待!