再び日本で見直されつつあるインド映画。以前の『ムトゥ踊るマハラジャ』公開時の《映画のカルチャーショック》的な面はすっかり消え失せて、今回は《世界水準の面白さ、映画技術の上質さ》がクローズアップされ、今年(2013年)は特にレベルの高い北インド映画(ヒンディー語映画)がまとめて公開されるなど、これまで日本の映画ファンが持っていたインド映画に対する《偏見》を払拭するいい機会を得たといえよう。
ただあっさり薄味の北インド映画が認知されてきているとはいえ、たまにはコッテリとした南インド映画が見たくなる時だってある。それもキテレツなアクションものが。そんな時には心強いキーワードがある。【スリラー・マンジュ】である。以前にもこのブログで紹介したことがあるが、南インド映画界で俳優兼アクションマスター(香港映画で言うところの動作設計か)として活躍する彼は、とにかくオリジナリティーの高いアクションを見せてくれる。それも明らかに《やりすぎ》感が高めのやつを。そんな彼がタイ発の女性アクション映画『チョコレート・ファイター』(2008)から刺激を受けたとしか思えない、インドでも珍しい女性が主役のマーシャルアーツ・アクション映画を作った。それが今回紹介する『Jayahe』(2010)である。
内容は、母の突然の死をきっかけに、幼い頃に目の前で謎の男達に拉致されたコンピューター技師の父を探すため、インドからバンコクへ旅立ち、所々で降りかかる困難に立ち向かうというもので、映画の中心となるとなるヒロインにはアーイーシャ(Ayesha)という空手経験のある新人女優を起用して、南インド版のジージャ・ヤーニンを生み出そうとしている。劇中の彼女には恋焦がれる男性もいなければ感情表現で踊りだすこともない。アーイーシャに与えられた役割は、女性的な面も残しつつも己の持つ格闘術で目の前の敵を倒すのみ。しかもこの映画のサブキャラクターではなく《主役》として。
彼女は当地の映画ファンから《レディ・ブルース・リー》とあだ名されているようにキック技が印象的で、柔軟性のあるハイキックは実に素晴らしい。また大一番ではカリやヌンチャクなども使用し多数の男たちをなぎ倒していくのだからウケないはずないのだ、この映画は。このように《女傑》をテーマにした映画は実は南インド(カンナダ語)映画では結構あるそうなのだが、アーイーシャが人気を得た理由は、見た目が若くて他の《女傑》女優よりもアクションが軽快だった事だろうと思う。かつてのムーン・リーや大島由加里、現在のジージャに相当する格闘アクション女優がついにインドにも誕生したのだ。
この映画はYouTubeで観賞したのであるが、動画サイトにはタイトルが複数あってちょっと戸惑う。カンナダ語(オリジナル?)タイトル『Jayahe』はDailymotionでしかアップされておらず、YouTubeでは『Lady Bruce Lee』や『Hum Hai Bemisaai』などと、いずれもタイトルが異なり混乱すること必至である。中身はどれも同じなのだが……地域別のタイトル違いかな?
ただあっさり薄味の北インド映画が認知されてきているとはいえ、たまにはコッテリとした南インド映画が見たくなる時だってある。それもキテレツなアクションものが。そんな時には心強いキーワードがある。【スリラー・マンジュ】である。以前にもこのブログで紹介したことがあるが、南インド映画界で俳優兼アクションマスター(香港映画で言うところの動作設計か)として活躍する彼は、とにかくオリジナリティーの高いアクションを見せてくれる。それも明らかに《やりすぎ》感が高めのやつを。そんな彼がタイ発の女性アクション映画『チョコレート・ファイター』(2008)から刺激を受けたとしか思えない、インドでも珍しい女性が主役のマーシャルアーツ・アクション映画を作った。それが今回紹介する『Jayahe』(2010)である。
内容は、母の突然の死をきっかけに、幼い頃に目の前で謎の男達に拉致されたコンピューター技師の父を探すため、インドからバンコクへ旅立ち、所々で降りかかる困難に立ち向かうというもので、映画の中心となるとなるヒロインにはアーイーシャ(Ayesha)という空手経験のある新人女優を起用して、南インド版のジージャ・ヤーニンを生み出そうとしている。劇中の彼女には恋焦がれる男性もいなければ感情表現で踊りだすこともない。アーイーシャに与えられた役割は、女性的な面も残しつつも己の持つ格闘術で目の前の敵を倒すのみ。しかもこの映画のサブキャラクターではなく《主役》として。
彼女は当地の映画ファンから《レディ・ブルース・リー》とあだ名されているようにキック技が印象的で、柔軟性のあるハイキックは実に素晴らしい。また大一番ではカリやヌンチャクなども使用し多数の男たちをなぎ倒していくのだからウケないはずないのだ、この映画は。このように《女傑》をテーマにした映画は実は南インド(カンナダ語)映画では結構あるそうなのだが、アーイーシャが人気を得た理由は、見た目が若くて他の《女傑》女優よりもアクションが軽快だった事だろうと思う。かつてのムーン・リーや大島由加里、現在のジージャに相当する格闘アクション女優がついにインドにも誕生したのだ。
この映画はYouTubeで観賞したのであるが、動画サイトにはタイトルが複数あってちょっと戸惑う。カンナダ語(オリジナル?)タイトル『Jayahe』はDailymotionでしかアップされておらず、YouTubeでは『Lady Bruce Lee』や『Hum Hai Bemisaai』などと、いずれもタイトルが異なり混乱すること必至である。中身はどれも同じなのだが……地域別のタイトル違いかな?
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