日々雑感

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10-24愚か者

2008年11月04日 | Weblog
最低な男


超有名になったこの男は詐欺の疑いで大阪地検に逮捕された。何もしらない世間は驚いた。これほどまで人格破壊者だとは誰も思っても見なかった。単純明快な詐欺である。知名度を悪用した結果、5億円をだまし取ったのである。

報道される話だけしか知らないが、正確には大阪地検捜査の結果が発表されてからわかることだ。この男刑事裁判を受けるという発言をするところを見ると、詐欺を働いている、人をだまして金を巻き上げているという自覚はあったはずだ。

自分で自分が制御しきれなかったと言えばその通りだが、この厳しい現実に生きる社会の人々は毎日真面目に働いて、セルフコントロールしている中で、己を律する事ができなくて、なんて甘ったれたことを抜かす奴は、社会的に葬られてしかるべき者だ。
巷間伝えられるような贅沢の極みを生きた者として、受ける罰は当然のことである。被害者をだましておいて、身辺の調査が始まると精神的苦痛を受けたとして訴える手段まで執ったと言う話を聞いて、どこまで性根の腐った奴かと嫌悪感に輪がかかる。浅ましい人間だ。

彼には5億円の詐欺以上に、多くのフアンを裏切ったという意味からも、罪深い。それだけに彼の犯罪や人間性を許し難く思う。

作詞作曲がどれほど優れた作品か知らないが、多くの若者に絶大なる支持を得て、多くのヒット作品を出したと言うことは、それだけ多くの人たちに夢や希望を与えたことになる。これはこの男の誇りであったはず。

それを踏みにじって詐欺を働くとは若者の夢を打ち砕くことに成る。ひとり債権者この場合は被害者に迷惑が及ぶと言うことだけでなく、彼を信頼して彼を支持した全員を精神的な被害者に追い込むことになるのではないか。

かって経験したことがないような莫大なCD販売実績をもち、誰からも羨望と尊敬のまなざしで見つめられたことを、彼はどのように受け止めていたのだろうか。
善良なフアンの期待に背くことは自分の人格をおとしめる事になると言う倫理観は持ち合わせていなかったのだろうか。

客観的にみると、流行作曲家であっても、芸術家だとは思わない。奇妙な化け物である。 時として人間には隙を見て魔物がとりつくことがある。社会人としての常識や良心を失った者ほど魔物にとりつかれやすいらしい。彼らの活動はいつもあだ花的である。

人間としてこの社会で活躍しようと思うならば、大多数がそうであるように、社会的良心と人間として個人的な人格と付随する良心が最低限度持ち合わせていることが必須条件である。

彼のウタが50年の命を持って歌われることはまずないであろう。犯罪者という汚名がつくが故に