日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

日常生活上の「不思議現象

2008年11月09日 | Weblog
日常生活上の「不思議現象

人間の勘 胸騒ぎ 夢 幻覚 予感 などは偶然の一言で片づけられるが、
我々の多くはその存在を予感しながらも。それらが強い現実的な力見えぬものの存在に注意を払うとはしない、
人間は、現実のという言葉自体がはなはだあいまいなものなのだが、意識の世界以外さまざまな非現実的な世界に住んで生きている。
それは、非現実的ではあってもけっして非現実ではない。あくまで人間にとっての現実なのだ
今ようやく科学のうちにくみいれられたというべき段階である

 石原慎太郎 巷の神々


この著書は著者 30代から40代頃の年齢と人生体験の中で人間存在の真実をこのように喝破した。すごいと思う。
我々は常に無自覚の内に偏見を持っている。自覚がない故に此の真実を極めようとしない。ただ肌身で感じられる、日常生活上の「不思議現象」 は大抵は非科学的だとして、追求する以前に投げ捨ててしまう事が多いのが「現実的な力見えぬものの存在に注意を払うとはしない、」と言うことになろう。

世界へ投げ込まれ放置してそのまま生活を続ける。我々が非現実的、非科学的と言う言葉でかたづけている このような現象も元をたどれば、必ず原因があるはずである。

人間の勘 胸騒ぎ 夢 幻覚 予感等が発生する原因がどこにあるのか、その辺の因果律は科学的に解明されていないから、確信を持てないのが現状だが、フランス文学者河盛好蔵の言うように「ぼくは霊界を信じているので、また皆さんと会えて楽しい」という世界を生み出す。

そして考える。不思議現象があればこそ、我々はそこに夢を見ることができる。
広く話を敷衍すると神仏に突き当たり、そこにロマンを感じる事ができる。また人によっては信仰を得る。そう言う手がかりになりそうなことを石原氏は五十才を待たずして書物に表した。そこがすごいところだと思う。