日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

人生とはそんなもの???

2010年09月08日 | Weblog
人生とはそんなもの???

近頃はメールで手紙を書いて送ってしまうので、手書きの手紙は嬉しい。

身辺騒々しう、外憂内患有り霊の声を求めることや切であります。煩悩ますますさかん、その行くところを知らず、、、
と書いてある寺の和尚さんから手紙をいただいた。山寺で悠然とお過ごしかと想像していたが、これじゃ下界と同じじゃないかと苦笑した。
思うに人間は命果てるまで煩悩にまとわり付かれて、日々を過ごしている。
比叡山の千日回峰をやったお坊さんは生き神様と崇められて、満願の最終日には、修行者が一人一人の頭上を、数珠でなでて、厄払い、鬼祓いをする。
そのご利益を受けようと大勢の人が比叡山に登ってくる。
そんなこともあろうが、普通のお寺さんは一般人より修業は積むものの、それが坊さんの人格形成にどれほど役立っているのかと突き詰めると、欲を吹っ切った人は少なく、山寺の和尚さんのように煩悩断ち切ろうともがきながら、現実は煩悩の渦の中でもがいている。
徒然草の作者吉田兼好は一刻を争って仏道に入るべしと説いているが、その意味、未だ判りかねて、無為の日々を過ごしている。庶民の生き方はこれでよいのだろう。決して開き直りではなくて、ただ漫然とそう思う。
明日は何か良いことが起こるかも知れないと、期待して何時も裏切られているから慣れっこになって、夢は裏切られて当たり前だと表面は割り切っている。
万事塞翁が馬だから、天に任すほかはな。人生とはそんなもの???