日々雑感

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日本資本主義と渋沢栄一7-51

2010年09月23日 | Weblog
日本資本主義と渋沢栄一

渋沢栄一は日本の資本主義を定着させたが、資本主義の根本倫理を論語においていた。公を常に意識して高い志を持って事業を展開、
彼は事業を軌道に乗せては、それを公の為になる様に発展させた。
殖産興業。私利私欲はない。、

自分の利益よりもそれが日本の資本主義の健全な発達のためになるように全ての事業の根本原理として、儒教の教えに根底に据えてそれを遵守した。

明治維新前後に持っていた日本人の人生哲学は中国思想特に孔子孟子の教えが中心思想である。 論語の教えである。孔子孟子は人類のあり方について方途を研究して、究極の所人類が平和に暮らしていくことが最も重要なことだと説いた。

この世にある何物にもまして人間の存在が尊重されなければならいと説くこの教えは、勿論現代の世相に会わない部分もあるが、人間の生き方や、あり方なんてそう大きくは変わるものではないから人間尊重の根幹部分は永久不変だと思う。。

しかるに世界に影響が及んだリーマンショックの基本的な考え方はいかがなものであろうか。そこには野放しの自由競争があり、その結果社会は競争に於いて勝者・敗者に2相分解して敗者の生存権が脅かされる様な事態を引き起こした。自由競争が悪いわけではない。が利潤追求が加熱するとバブルを引き起こしやがて世界経済のあり方に激震を与える。その影響を受けて経済不況が発生して混乱が生じ、ひいては社会的弱者に、しわ寄せとなって生活苦をもたらす。

そう言う一連の経済現象を考えると、資本主義の根底には譲ることの出来ないこ根本原理儒教またはそれに変わる人間尊重の哲学が無くてはならない。
幸いなことに日本資本主義にはリーマンの経営者のような人間はいないから
日本発の世界同時不況は起こらないと思うが、日本の経営者の中にもリーマン型経営者は育ってくるのであろうか。それだけはなんとしても阻止しなくてはならない。