日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

振り上げた拳

2010年09月26日 | Weblog
振り上げた拳

尖閣諸島問題では、実に厚かましい難題を中国はふっかけてきたように感じた。
そんな無法なことがあるか。大抵の日本人はそう感じたに違いない。
僕の心の中にも、中国になめれらてたまるか、と言う思いが強い。

他方中国問題を考えるとき、軍事的衝突はまず起こりえないだろうから、政治経済の問題を考えればいいだろう。

ところが政治は後回しにして、経済を考えて見ると、尖閣諸島問題で経済交流が細くなったり、止まったりしたときに、困るのは日本か、中国か。 どちらだろう。勿論両者傷つくわけだが、深手を負うのは日本ではないか。中国からの輸入が今回のようにレアアース輸出禁止になった場合、代替品がないだけに、日本の基幹産業がお手上げになる。さがせば他にも戦略的に日本を締め上げる資源はいくつかあるだろう。

中国と国交断絶に近い状態になると、たちまちにしてお手上げの状態になる事が今回の件で、はっきり判ってきた。日本の基幹産業がこんなもろい状態だと言うことが今回はっきりした。こういう状態では、どうして振り上げた怒りの拳を振り下ろすことが出来ようか。今後の状態を予想すると、腰砕けになって白旗を掲げる他はないのではないか。

あと10年もすれば中国は日本の製造、システムノウハウなどを吸収してしまうだろうから、中国国内における日系企業は邪魔になってくる。きっと追い出しにかかるだろう。考えるに日本人は人はよいが、世界を知らなさすぎる。

それは振り込め詐欺に良く現れている。振り込め詐欺が犯罪として成立するというのは如何にだまされやすいか、他人を信用しすぎるかを示している。自分はそんな悪いことをしないから、他人もすまいと勝手に思い込んでいるのである。
それは日本人はこうだから、中国人もこうだろうと、現実を見ないで幻想を抱いてつきあっているのと同じだ。

それは日露戦争終結のポーツマス条約締結の際にも現れている。日本はこうだから、仲介役のアメリカも日本よりの味方になってくれるに違いない。そしてその幻想は完全に裏切られて条約締結をさせられたと言う過去の事例を見れば判る

それは善意ではあるが、独りよがりの判断である。まさかそんなことはすまい、
そんなことは起こるまい、この部分が独善なのである。幻想なのである。

今回の中国のやり方は当にそう言うところを突いて来ている。さあ困った、これが日本の実情ではないか。単に人口が多く労働賃金も安いし、ものが大量に売れるそんな浮ついた考えで中国進出を決めた日本企業はつぶされるか、乗取られるか、どちらかの運命が待っている。本音の所では中国のやり方は北朝鮮のやり方と極似している。

序でに言うと6カ国協議なんて何年やっても北朝鮮がのらりくらりする上に中国がその態度を利用して成果を上げるように仕向けない。だから協議をしたかと思うと中断に這入り時間稼ぎばかりして、成果を上げることは出来ない。
6カ国協議における北朝鮮が使うのと同じ手口で、今後の日中交渉が行われる危険性は十分あると見て、心つもりをして、覚悟を決めておかねばならない。