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【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 9 北野原社長の辛口トーク

2024-09-20 12:21:00 | 【小説風】竹根好助のコンサルタント起業

  【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 9 北野原社長の辛口トーク 

 
■ 【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。
 これからコンサルタントを目指す人の参考になればと、私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまであらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
 日常業務をこなしながら、アテンドという商社マンにつきものの業務を自分なりに見つめ直す竹根です。

◆5章 中小企業を育てる
 商社マンは、商品を輸出すれば良い、というのが、それまでの商社の生き方でした。はたしてそれで良いのか、疑問に纏われながらの竹根好助でした。その竹根が、何とか現状で仕事をしながら活路を見いだそうと考えていました。
 一方で、駐在員事務所としての重要業務のひとつアテンドでスケジュールが乱れることも多い、毎日でした。
  ※ 直前号をお読みくださるとストーリーが続きます。
     直前号 ←クリック

◆5-9 北野原社長の辛口トーク
 北野原社長との中国料理の夕食は、竹根には豪華すぎる思いをしていた。それだけではなく、北野原の顕微鏡愛の強さが伝わってきて、食事が一層おいしく感じられた。
「スバルというブランドの顕微鏡を知っているかい?」
「スバルですか?日本の顕微鏡のようですね」
「スバルというのは、星野商会という従業員が十人にも満たない会社だ。そこが、日本のレンズメーカーや、加工業者を使って顕微鏡の形にただ組み立てをするだけで、アメリカやヨーロッパに輸出をしている。毎年、三十億円もの売上を上げているのだ」
「たった十人で三十億ですか」
「そうさ、それに対して福田商事はどうだ。年間アメリカに百万円にも満たない金額しか顕微鏡を輸出できていない。自分たちが売りやすいものしか、売らないからだ。顕微鏡のように、販売に手間がかかるものは、代理店に任せっきりだ。そのアメリカの代理店も先般倒産してしまった。だから、今は福田商事はアメリカに顕微鏡の販路を持っていない。接眼や対物レンズが少し出ているだけだ」
 竹根は、福田商事の顕微鏡ビジネスについて、初めてその現状を知った。その実状が、あまりにもひどいことにショックであった。すくなくてもケント光学は福田商事の子会社である。その子会社の製品すらアメリカでは微々たる実績しか上げていない。
「代理店が倒産したからといって、福田商事の海外営業部は誰もその代わりを探そうとはしない」
 声が少々うわずってきた。不満が北野原の気持ちを高ぶらせているようだ。しかし竹根はなんと声をかけてよいのかわからない。
――子会社としては福田商事のやり方に不満を持つのも当然だ――とただ、そんなことを考えるだけである。
「福田商事がうちの顕微鏡を売ってくれないのなら、他に販売チャネルを開拓したいと思うけど、福田商事の子会社だから、まさかそうするわけにも行かない。だけど、これでは飼い殺しだ」
 強い紹興酒なので、まわりが早い。北野原は、限界を超えたようで、口数が次第に少なくなってきた。これが潮時であることを、この数日間で竹根は学んだ。
  <続く>

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月19日 カシャリひとり旅 札幌市内を一望できる藻岩山

2024-09-20 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月19日 カシャリひとり旅 札幌市内を一望できる藻岩山 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

  私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

9月19日(木)

 近年の猛暑で、アイスクリーム業界も潤っているようです。単品アイスで最も売れているのは、森永製菓の「チョコモナカジャンボ」だそうです。発売から50年以上たっていて、年間約2億個も売れているのです。
 食べたことのない人が少ない、このアイスクリームですが、小分けにして、食べきれない分を保存しやすいです。また、複数人で分けて食べることもでき便利です。14時〜17時の購入が最も多いそうで、おやつとして買われていることも調査で解ったそうです。
 ロングセラーの裏には、社員が店頭で購買し、パリパリ感などをチェックしているという努力が功を奏しているようです。

■【今日のおすすめ】

  【ブログでつぶやき】  御師 江戸時代のプロデューサー

 ツアーコンダクターのお世話になった人は多いでしょう。

 ツアーのプロデューサーが江戸時代にもいたのです。

 詳しくは、ブログでどうぞ

 ゆったりとした時間を持てましたので、以前に撮りためた名所旧跡・寺社仏閣の写真を見る時間を取りました。

 藻岩山(もいわやま)
 標高は531mと、決して高くないのですが、北海道自然100選に選ばれるほどの美しい山です。
 北側斜面の森林は、国の天然記念物に指定されている原始林で、四季折々の表情を見せてくれます。自然豊かなため、ここで発見されたり、研究されたりする植物や昆虫には、「モイワ」の名が付けられています。
 市電停留場西4丁目(内回り線)に乗り、ロープウェイ入口で降ります。そこから、山の方向に50m程のところに無料シャトルバスの停留所があり、ロープウェイもいわ山麓駅まで、5分ほどで運んでくれます。無料シャトルバスは、15分間隔で運行されていますので、待ち時間も少ないです。坂道を徒歩でも15分ほどです。
 山麓駅からロープウェイで、山頂展望台まで6~7分で行くことができます。

  札幌市内からケーブルで藻岩山に登り、市内を俯瞰的に見る

  映像  https://youtu.be/EfuhYdtMu3U   

  写真  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/hokkaido/hokkaido-sapporo/hokkaido-sapporo01.htm#moiwayama

 

北海道札幌 札幌市内・時計台10分
札幌を訪れた是非行って見たい、再び訪れたいというところとして時計台ほかを紹介

 

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ ワンちゃんに多い「ポチ」の名前の由来は? 919
 裏の畑でポチが鳴く
 正直じいさん掘ったれば
 大判小判がざっくざっくざっくざく

 犬の名前に「ポチ」というのが多いですね。
 その名前の由来は意外と知られていません。

 フランス語、可愛いとか小さいという意味で「petit」という単語があり、外国人が話しているのを日本人の耳に「ポチ」と聞こえたというのが有力説です。

 それとは別に、ディズニー作品の百一匹ワンちゃんで知られるダルメシアンを連れた英国婦人に起因するという節もあります。

 そのご婦人が、犬の説明で「斑点」の説明で出てきた「spotty」という言葉から、日本人にはSが聞こえなかったりして「ポチ」に聞こえたという節もあります。

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでお話】 バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

>> もっと見る

 


■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db

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