コンサルタントバンク コンサルタント(プロ・希望者)+ 士業の異業種交流会

コンサルタントバンクは、コンサルタントや士業の先生方の異業種交流会で、無料で登録できる組織です。関連情報をお届けします。

【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】3-04 南船北馬 点から線へ仕事が繋がる 処々を忙しく旅する

2024-09-07 12:21:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】3-04 南船北馬 点から線へ仕事が繋がる 処々を忙しく旅する   


 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。

  第3章 経営に戦略的企画力を
 日本の経営者・管理職は、非常によく勉強をしていますが、耳学問が進みすぎて、それらに振り回されすぎているように思えます。いろいろな経営理論を聞きかじり、そのメリットのみが強調されたお話を聞き、消化不良を起こしていることに気がついていません。そのために「知っているつもり」「やっているつもり」という”つもり”が積もっていて、自社にとって最適な方法が提案されても「陳腐な理論」「古い経営手法」というような位置づけでかたづけてしまっている企業が多いです。
 四字熟語の中には、【心 de 経営】の精神に則る、経営者・管理職の心の糧になる発想が多数見つかります。前章の思考法を用いながら、それを企業経営に活かすことが、“戦略的”な経営に繋がります。企業経営で欠けている【心 de 経営】をいかに読み解いて、戦略経営を行うかを感じ取ってください。
 3-04 南船北馬    点から線へ仕事が繋がる
 ~ 処々を忙しく旅する ~



 12月の和名は「師走」といいます。師走の語源は定かでないようですが、お坊さんが、忙しく走り回る、すなわち「師馳せる」から来ているという説が有力です。しかし、それがなぜ12月なのかとは結びつきません。
 「南船北馬(なんせんほくば)」というのは、淮南子に出てきます。南に船で行ったかと思いますと、次は北へ馬で向かうことから、「あちらこちらを忙しく旅する」ことを言います。東奔西走と同じような意味と考えられます。
 われわれ経営コンサルタントも、クライアント・顧問先のところへ赴かないと仕事にならないことが多く、日本全国を飛び回ります。面で活動できるほどクライアント・顧問先を持つことは困難ですので、点と点の活動にならざるを得ません。できれば点と線にしたいと考え、クライアント・顧問先とのスケジュール調整をしたりします。しかし双方のスケジュールを合わせることの大変さから考えますと、強引に点を線にするというようなやりかたも善し悪しです。
 私が経営コンサルタントとして独立してまもなくの頃、クライアント・顧問先が、上諏訪と松本にありました。毎月第○△曜日という決め方をしていましたので、前日上諏訪で仕事をし、その日のうちに松本に移動し、翌日は松本で仕事をしてから帰宅をするということが続きました。
 スケジュールが、順調に運んでいる間は、このやり方は、多少疲労度は高いものの時間効率が良く、少ない時間で、多くの仕事をこなすことに繋がりました。ところが、移動手段であります特急が故障や事故で遅延したり、クライアント・顧問先の都合で時間や日にちの変更があったりしますと、とたんにスケジュールが乱れてしまいます。
 点と線の仕事ですので、観光をするゆとりもない日々でしたが、お陰さまで収入は安定し、自分でも驚くほどに毎月大きな金額がボンボンと入り、本当にこれでいいのだろうかと逆に心配にもなりました。取引銀行の支店長がわが家に挨拶に来る程でした。しかし、ボロ屋に住んでいるのにも関わらず、定期的に大きな入金があるこの男は本当に信用できるのだろうかという思いをさせたのではないでしょうか。
 近年、経営コンサルタントとして独立起業される方も多いのですが、なかなか仕事にありつけず大変なようです。当時の私は運が良く、顧問先が顧問先を紹介してくださり、いつしか仲間とともに仕事をするようになりました。
 その仲間の仕事の手伝いをすることも多く、ようやく南船北馬、東奔西走という意味が分かりました。経営コンサルタントは、専門性の高い仲間と仕事をしますと、高度なサービスをクライアント・顧問先に提供でき、それが信用に繋がります。
 経営コンサルタントとして独立起業を考えている人、すでに独立起業しているがうまくいっていない先生方に、専門分野の異なる仲間との協業を考えてはどうかとい提案をするうようにしています。
 一般企業でも、とりわけ中小企業では、一社だけでは経営資源が不足してしまいます。かといって、補完関係にある知り合いの会社との合併というのはなかなか難しそうです。かつて、異業種交流会というのが流行しましたが、その方式を再考してみれば活路が拓けるかもしれません。
 大阪の中小企業が集まって「まいど1号」という人工衛星を打ち上げました。単一の企業ではできないことでも、それぞれの専門性を活かせば、中小企業でもこのように夢を実現できるのです。
 これに刺激された東京都板橋区の中小企業数社が、小型な深海探査機を開発して話題になりました。深海探査というのは人工衛星と同様に莫大な費用がかかります。ところが小型な深海探査機であれば、小さな舟でも運べて、レジャーボートに載せて目的の場所に行ってこれを沈めれば目的を達せます。
 ここで使われている技術そのものは、直接ビジネスに繋がらないかもしれませんが、技術の高さや社長達のアイディアの新規性が評価されビジネスに繋がる可能性がでてきます。夢を追いかけながら、ビジネスチャンス拡大に繋がるのであればやってみたいですね。
*
 *
■ おすすめブログ  コンサルタント・士業に特化したブログ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月6日 柳井氏曰く「日本人は滅びる」 企業経営に求められる公平性の原則 1-06

2024-09-07 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月6日 柳井氏曰く「日本人は滅びる」 企業経営に求められる公平性の原則 1-06 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。
 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。
 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。
 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。
【 注 】
 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。
■【小説風 傘寿の日記】
 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。
9月6日(金)
 ユニクロの柳井正氏の「日本人は滅びる」発言が話題になっているそうです。
 柳井氏は、「少数精鋭で仕事するということを覚えないと日本人は滅びるんじゃないですか」と発言したのであって、「日本人は滅びる」と言ったわけではありません。
 柳井氏は「外国からの知的労働者を受け入れて、少数精鋭で働く方向にシフトチェンジすべきだ」という趣旨のことを言っています。
 「失われた30年」ともいえる、この30年間、日本は低成長を続けて来ました。日本という国が滅びることはないでしょうが、少子高齢化が進む日本は、労働人口も不足し、すでに「中流階級の国」になっていると言っても過言ではありません。
 平和ボケをしていては、没落しても仕方がないでしょう。柳井氏の警鐘を真剣に受けとめて、政府がリーダーシップを執ってほしいです。
 私の会社を引き継いでくれた竹根ですが、経営者を組織して、勉強会を開催しています。
 時々、そこに講師として招聘されます。本日は、次のようなお話をしました。

■1-06 企業経営に求められる公平性の原則 A823-Bc19

 日本で最初に設立されました経営コンサルタント団体、「日本経営士協会」では、伝統的に「公平性の原則」というルールを掲げています。
 公平性ということは、「言うは易く、行うは難し」といいます。
 ある企業の社長は、地方に工場や営業所、関連企業があるにも関わりませず、本社がある東京を離れることはほとんどありません。
 あるとき、その企業におきまして、社長命で、選ばれた数人による作業が行われました。朝から始まり、2時間ほどの残業を経て、その作業が完了しました。彼等の努力のおかげで、社長が満足する資料が完成しました。
 社長は、感謝の気持ちとして、そのメンバーに会食を提案、費用は全額社長のポケットマネーで支払いますが、社長がいると気を遣うでしょうからと参加を遠慮しました。
 そのメンバーの一人は、出席しませんでした。
 彼は、地方の営業所勤務が長く、本社に前年、戻って来たばかりです。地方にいる時には、社長に会うこともできません。その経験から、地方にいる社員と、本社の社員とでは、不公平があると感じていました。
 この作業を成功裏に納めたからといって、それは業務であり、特別扱いされることは公平ではないと感じたのです。
 社長が、平素、地方回りもしばしば行い、地方の社員と密なる接触を図っていれば、この様な不公平感は弱まるのでしょう。
 公平性というのは、その会社の文化の一部として、他の企業とは判断が異なって当然とも言えます。
 一口に「公平性」といいましても、人により感じ方は異なります。企業毎に、その判定の基礎となるものがあれば、それに準拠し、少しでも不公平感を和らげる必要があるのではないでしょうか。
■【今日は何の日】 
  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
    
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
  ■【今日は何の日】 9月7日 ■ CMソングの日 日本で最初のCMソング ■ 子育て呑龍忌
■【経営コンサルタントの独り言】
 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。
■ ご隠居さんと雷親爺が身を小さくしている 906
 としにより台風被害の多い年があります。
 特異視されているようですが、地球温暖化の影響ではないかといわれています。
 すなわち、この状況が今後あたり前であり、毎年のように惨事が繰り返される危険性が高いということです。
 テレビや新聞では、災害情報に満ちあふれ、被災された方のお気持ちを考えますと気持ちが重くなります。
 しかし、これもいつ我が身となるか解りません。
 その対策を、国も地方も本腰を入れる必要があります。

 災害といいますと、天災だけではなく、人災も後を絶ちません。
 ブログで「少年犯罪の芽を摘む御近所さん」という日本経営士協会専務理事の山本先生の記事をご紹介しました。
 たくさんの方がお読み下さり、昨日発信しました私のブログのトップPVでした。
 人の目が、犯罪を防ぐ効果が非常に高いことが解ります。

 かつては、町内にご隠居さんがおられ、何か困りごとがありますとご隠居さんに相談したものです。
 昨今は、プライバシーの問題とかで、そのようなことができづらくなってきました。
 ご隠居さんとともに、近所にはカミナリ親爺もつきものでした。
 子供達が悪いことをすれば、自分の子供でなくても叱ってくれました。
 今は、どうでしょう。
 そのようなことをすれば、親が怒鳴り込んできます。
 学校で、先生が児童を叱ったりすると、PTAの大問題となってしまいます。

 かつてのよき時代を懐かしむだけではなく、日本の良いところを見直して、良いところは復活し、踏襲して行きたいものです。
■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでのあらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。
 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
【過去のタイトル】
 1.人選
 2. 思いは叶うか
 3.アメリカ初体験
 4.迷いの始まり
 5.中小企業を育てる
【バックナンバー】
  毎週金曜日正午頃発信
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
■【老いぼれコンサルタントのブログ】
 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。
バックナンバー 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする