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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 膜で世界の課題を解決 3906-5225

2025-02-25 12:21:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 膜で世界の課題を解決 3906-5225   

 経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■ 膜で世界の課題を解決 3906-5225

 子どもの頃、親に連れて行ってもらったサーカスは、大きくてカラフルな テントの中で、空中ブランコやピエロの曲芸が次々と繰り広げられ、夢のような 時間だったことをおぼえている。そして、大人になって下北沢のテント劇場で 見た演劇は親密で秘密のにおいがした。テントには、人を非日常の世界に いざなう効果があるのかもしれない。

 日本で最初にサーカスの大型テントが登場したのは、1950年代。木下サーカス がそれまでの丸太小屋組みから、持ち運びが便利で設営しやすい膜によるテント を張ったことが始まりと言われている。その大テントを製造したのが、大阪の T社だ。木下サーカスに納めたテントは、長さ37.8m、幅46.8m で周囲を驚かせた。

 大型テントの可能性を世界に知らしめたのは、1970年の大阪万博だった。 万博に出展するパビリオンは、短い工期で建設し、会期中は多数の来場者に 耐える堅牢性を保ちつつ、終了後は跡形もなく撤収させなくてはならない。 軽量の膜を空気で支える構造は、万博で建築物に求められる特性に合ったもの だった。T社は大阪万博でアメリカ館や富士グループ館など、万博会場の 膜構造物関連の9割を受注し、万博成功を黒子として支えた。膜構造はその後 世界に広まり、大型ドームの建設ブームを呼んだ。

 膜構造の良さは、軽量で曲面的なデザインができること。光を採り入れられる ので、省エネにもなる。また、世界で発生する廃棄物の約半分は建築由来と 言われるが、膜構造であればそれも大幅に減量できる。地球環境にも優しい。 コロナ禍においても、膜は大活躍した。感染者を隔離したり、ワクチン接種 会場を臨時に設ける時も、空気で膨らませて短期で設営できるエアドームは 重宝された。

 T社は膜技術の最先端を走る企業として、世界で開催される万博会場で、 パビリオンやファサード、スクリーンなどさまざまな構造物を提供している。 同社のN社長は「当社は膜の伝道師として、世界を変える膜の新しい 技術に挑戦していく」と覚悟を語る。2025年の大阪・関西万博においても関西 パビリオンの施工を受託したほか、多くのパビリオンの建設にもかかわっていく という。子ども時代にサーカスでワクワクしたような、新たな体験を私たちに 見せてくれることを期待したい。

【 コメント 】
 T社も、成功企業の典型的な「新商品」を成長と安定経営に繋げるという【事例】といえます。
 それに加えて、「万博」という商機を逃さず、それに適した商品創りをしたことも成功要因といえます。
 コロナ禍の時には、自社商品を上手に利用するようにと提案営業が成功したのでしょう。
 時代の動向とそこに顕在的・潜在的に潜むニーズの掘り起こしができる企業は成長します。ここではクリティカル・シンキングやシステム・シンキングが役立っていると推察します。

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

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