■【経営知識】 管理会計0109 「IFRS」でますます管理会計の重要性が増す 08
管理会計を学んだことのある人は多いと思います。
ところが、理屈ばかりで、今ひとつ面白みがない「学問」であると感じた人も多いでしょう。
ビジネスパーソンは、管理会計を学問と捉えるよりも「経営実務のための経営思想」と捉えてみてはいかがでしょうか?
ますます、わからなくなった!?
と、お感じの方は、ぜひ、当ブログを参考にしてみて下さい。
■ 「IFRS」でますます管理会計の重要性が増す 08
管理会計に取り組むに当たり、原点に戻り、経営とは何かについて、復習をしていただきました。
しかし、これを知識として持っているだけでは、管理会計の本質を捉えることは難しいかもしれません。
経営とは何かを、肌で感じ、数値を重視して経営に取り組みますと、それまでは気がつかなかったことにも目が届くようになります。
数値を、いろいろな角度から見る効果的な方法のひとつが、管理会計です。
管理会計は、学者や専門家のための学問だといって、遠ざけずに、親しみを持って戴きたいと思います。
ここでは、そのヒントとなる事項をご紹介します。
多くの先輩達が、「財務諸表を読めなければ、いちにん前といえない」というようなことをおっしゃっています。しかし、財務諸表を読めるだけでは、経営に、充分に活かしきれません。
数値を重視して経営に取り組みますと、それまでは気がつかなかったことにも目が届くようになります。
数値を、いろいろな角度から見る効果的な方法のひとつが、管理会計です。
管理会計も一時、大きな話題となり、関連書も多数出版されましたが、実務に定着しているとはいえません。
ところが、国際財務報告基準である「アイファース」が、財務会計の標準となってきますと、管理会計の思想は不可欠となってきました。
財務会計処理は、アイファースが潮流となり、管理会計の重要性がますます高くなっています。
一方で、市販の書籍の多くは「管理会計とは何か」を解説する理論中心のものでした。
管理会計は、理屈ではなく、経営の基本思想であり、意思決定をするための手段でもあります。
管理会計は、理屈っぽい
管理会計は、財務会計の延長上にある
というように捉えられてきました。
しかし、これでは管理会計の重要性は感じられても、自分の仕事とあまり関係ないところまで読まなければならず、管理会計を実務に生かすまでには至りません。
管理会計を理論だけに終わらせず、実務に活かすには、適切な取り組みが必要です。
【 書籍紹介 】
■ “真”の管理会計とは何かを初心に戻って見直してみましょう
管理会計は、私たちに「気付きの機会」を与えてくれる魔法の力を持っています。たとえば、需要予測をして、売上計画を立案したり、営業部門の課題抽出に使ったりなど、管理会計は現場の実務にとても役立ちます。
一方で、「管理会計は理屈っぽい」「実務とかけ離れている」などと敬遠されがちです。その背景には、管理会計関連書の多くがアカデミックな著者による執筆だからです。経営というのは、泥臭い部分が多いので、現場で苦労している経営者・管理職や担当者の求めているものとは異なるところが多いのです。
筆者は、40余年もの長きにわたって経営コンサルタントとして現場に密着してきました。従来の管理会計がバランススコアカードとか損益分岐点分析とかという経営手法の横割り的な目次構成でしたが、本書は、そのメリットを活かし、かつ利用者が求めている縦割り的な利用法をマトリックスに組み合わせたコンセプトで書かれています。
また、経営コンサルタント団体として最も歴史と伝統のある「日本経営士協会」による、日本を代表する会計学の権威者が培ってきたノウハウを継承して、昨今の経営現場に即する形に管理会計を焼き直しました。その結果、従来の管理会計とは「別物」といえるほど、現場に則した管理会計書になりました。
本書は、「営業・マーケティング編」として記述されていますが、営業職だけではなく、ICTや経営企画などの現場でも役立つ管理会計のノウハウと、自分の仕事に生かす方法を解説した「きょうか書(教科書+強化書)」です。管理会計で「なにができるのか」「どのように取り組むべきなのか」を興味のある項目から調べましょう!
目次
第1章 管理会計を正しく理解する
第2章 需要予測で売上計画を立案
第3章 社内データを活用した顧客戦略に管理会計を活かす
第4章 商品戦略、地域戦略に管理会計を活かす
第5章 市場戦略に管理会計を活かす
第6章 温かい管理に管理会計を活かす
第7章 温かいプロセス管理ができる営業設備
第8章 管理会計で営業力を向上させる
定価:1,800円(+税) A5判/ページ数 359ページ
■ 著者プロフィール
アメリカで経営学、マーケティングを学び、日本の商社で事務機器、印刷機器の輸出入業務や新製品開発と市場導入などを担当。ニューヨーク駐在所長、アメリカ法人役員などを歴任後、経営コンサルタントとして独立。パソコン揺籃期から中堅・中小企業のパソコン活用の啓蒙、ICT活用による経営戦略の指導など、国内のみならずグローバルなコンサルティング活動を展開。現在、日本のコンサルタントの地位向上、若手育成に力を注ぎ、日本経営士協会会長他、各種の要職に携わってきました。
ソフトバンク「営業管理職のためのパソコンノウハウ」、秀和システム「ロジカル・シンキングがよ~くわかる本」「クリティカル・シンキングがよ~くわかる本(秀和システム 今井信行著)」、アメリカ・マグローヒル社「アメリカにとって今が対日進出のチャンス」など、著書や論文・寄稿・講演など多数。
日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
経営に関する相談・診断・指導・調査・企画・教育訓練および管理について、経営者をコンサルティングし支援する人やそれを目指す人を育成しています。
日本経営士協会は、「プロ集団+コンサルタント育成」の集団で、1951年に産声をあげ、1953年に第一号「経営士・経営士補」を誕生させ、その活動を通して社会貢献をし続けています。(http://www.jmca.or.jp)
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