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【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  海外展開のチャンス生かすとき 3329-4925

2024-09-25 12:21:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  海外展開のチャンス生かすとき 3329-4925

 経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■   海外展開のチャンス生かすとき 3329-4925
 新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、多くの中小企業がインターネットを活用して海外に製品を販売する「越境EC(電子商取引)」にチャレンジしている。日本貿易振興機構(ジェトロ)がまとめた度日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査によると、国内外の販売でECを利用したことがある中小企業の割合は約36%。このうち、「利用を拡大する」と回答した企業は43%と4割を超えた。ECを「利用または検討している」と回答した中小企業のうち7割近くが具体的な販売方法として「越境EC」を挙げている。

 和歌山市で理美容師専用のはさみを製造するK社も海外で販路拡大に積極的に取り組んでいる。中小機構のサポートを受けながら2016年に海外展開を開始し、海外に向けて自社商品を発信すべく英語版Webサイトも構築した。「長く事業を続けていると、新規の販路を開拓しようとしても既存の取引先とバッティングしてしまう。それは避けたいとの思いがあった」と代表取締役のK氏は海外展開を始めたきっかけを話してくれた。
 「コロナ禍で業務が一時ストップした時期にも月1、2件のペースでインスタグラムのダイレクトメールで製品の問い合わせがくるようになった」とK氏は話す。海の向こうの顧客に現物を見せながらのオーダーメードは難しいが、チャットで写真や動画を送りながらイメージを共有し、要望通りの製品に仕上げていくそうだ。「いつもと違うのは英語を使わなくてはいけないという点くらい。企業のブランディングという点でも前向きな効果が出ている」とK氏。まだ大きな伸びにはなっていないが、2025年の大阪・関西万博を見据えたインバウンド需要の拡大への期待も相まって、海外展開に手ごたえを感じている。
 1953年の創業以来、職人たちが手作業で仕上げた最高級のはさみを提供。顧客の要望を丹念に聞き、オーダーメードで製造する。祖父が世界で初めて開発したコバルト基合金製のはさみはステンレス製よりもさびにくく、耐摩耗性も優れている。「非常に難しく、削りにくくて折れやすい素材。製品化できたのは、熟練した職人の技があるからこそ」とK氏は胸を張る。世界に誇る「メード・イン・ジャパン」の技術だ。

【 コメント 】
 急激な円安はエネルギー・原材料価格の高騰の要因となり、中小企業の経営を圧迫しています。しかし、視点を変えますと、海外に販路を広げる絶好のビジネスチャンスなのです。

 K社のはさみも海外で広く認知されれば、大化けするポテンシャルを持っています。海外が欲しがる技術は、まだ日本の中小企業の中に数多く埋もれています。国内市場だけでは限界があります。思い切った手立てを討ちませんと、ビジネスは縮小してしまいます。

 円安を機に輸出経験がない中小企業を対象にした支援プログラムを立ち上げるなど政府の後押しもあります。支援を積極的に活用し、世界に日本の技術を売り込んでほしいですね。

  出典: e-中小企業ネットマガジン


 
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月24日 江戸っ子と伊達 経営コンサルタントへの道

2024-09-25 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月24日 江戸っ子と伊達 経営コンサルタントへの道 

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 

 お彼岸が終わらないうちにと考えて、墓参りに行ってきました。

 想定ほど、草も生えていなく、掃除も楽に出来ました。

 平素、近くに住んでいる従弟が、何かと面倒を見えてくれているのだろうと想像出来ます。

 今日は、ゆったりとした時間を持つことができました。

 かねてより江戸っ子から学ぶことの多さを実感していましたので、紐解いてみました。

 杉浦日向子女史の江戸塾は、江戸時代のエコ生活から飽食時代を迎えている我々に大きな示唆を与えてくれます。

■ 江戸っ子と伊達 28

 江戸では、マイナス要因だと思われることをカッコよく見せられる人が「一番粋」なのだそうです。

 例えば頭が禿げている人が、「あの人の禿はカッコいい」と言わせれば粋になるのです。マイナスをプラスにすれば良いわけで、おなじ禿げるのであれば、ユールブリンナーよろしく、つるつるの頭にしてしまうと「粋」になります。もっとも、ブリンナーは、はげではなく、剃り上げているのかも知れません。

 昨今では、背が高くてイケメンな男性が持てますが、江戸時代には、遠くから目立ってしまうので「粋」ではなく「野暮」なのです。

 「伊達男」という表現がありますが、服装が伊達であるということは、「バサラ」につながります。

 伊達になるには、手ほどき書、すなわちマニュアルがありました。それを学ぶことによって伊達になれるのですが、「粋」というわけではありません。

 やつれた感じが、逆に評価されるのが江戸の粋なのです。「滅びの美学」と言っても良いのでしょうか。

 「滅び」という観点から、江戸時代には魚など食べ物は腐る寸前がおいしいというのです。

■ 「杉浦日向子の江戸塾」バックナンバー ←クリック

■【経営コンサルタントへの道】 実力を活かせるプロフェッショナル
 1970年代から、「経営コンサルタントとはお節介焼き」「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」「現場を重視」「管理とは温かいもの」をモットーとして経営コンサルタントという職業に就いてきました。
 経営コンサルタントになってから、いろいろな人から「なぜ経営コンサルタントになったの?」「経営コンサルタントになるにはどうするの」あるいはすでに経営コンサルタントになっている人からは「経営コンサルタントとして成功するこつは」などと聞かれてきました。
 経営コンサルタントを目指す人の大半が、世の中に漂う“常識”的な方向定めと方法で準備を開始しています。しかし、経営コンサルタントへの道は厳しいですが、成功法による近道もあります。
 経営コンサルタントを目指す人が一度は辿るこの道に、正しい回答になるかどうか、お役に立つかどうかはわかりませんが、独断と偏見をお許しいただき、まとめてみましたので、ご紹介しています。

 お陰様で、経営コンサルタントを目指す人の60%の人が閲覧してくださっているサイトです。
  経営コンサルタントへの道
  https://www.jmca.or.jp/nyukai/3keikonhenomich/

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

 目的を見つけよ インド独立の父ガンディーの名言 924
 ガンディーの名言のひとつに、「目的を見つけよ。手段は後から着いてくる。」という言葉があります。
 めざすものが明確になりますと、その実現のために一所懸命に取り組みます。
 何を、どの様にやるかは、その過程で自ずとついてくると言うことでしょう。
 もし、手段を間違えているとしたら、「至誠にして動かざるものは未だこれあらざるなり(吉田松陰)」ということではないでしょうか。

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでお話】 バックナンバー

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

>> もっと見る

■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db
 

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【お節介焼き情報】 日本はサイバー戦争に対処できるのか?

2024-09-24 12:21:00 | 【話材】 お節介焼き情報

■■【お節介焼き情報】 日本はサイバー戦争に対処できるのか? 

 NHK解説委員のNHKテレビ番組を見ていて、鳥肌が立つほどの恐怖感を味わいました。
 「世界は、すでに“サイバー戦争”の中にある」と多くの専門家は受け止めているそうです。

 ネット社会と一般的には言われます「サイバー空間」ですが、若者の中には、「スマホなしには生きていけない」と公言する人さえいます。
 私たち経営コンサルタントも、ネットなしでは仕事を充分やりこなせないと思うほど便利に使っています。
 使っているときに、「ウィルスソフトを入れているから大丈夫だ」と自分を信じ込ませて、サイバー空間を利用しているのが現状です。

 大規模なサイバー攻撃にさらされた場合の影響は計り知れなく、時には国の安全保障に関わる問題にもなり兼ねません。
 個人のプライバシーだけでも大問題と感じますが、それが国家の安全保障問題であったり、大量な個人情報の流出であったりしますと、それを想像しただけでゾッとします。

 以下のような内容です。
  ◇ サイバー戦争への危機感
  ◇ すでに起こったサイバー攻撃の実態
  ◇ 日本標的のサイバー攻撃
  ◇ サイバー攻撃の恐ろしさ
  ◇ 日本政府のサイバー攻撃対策
  ◇ 日本のサイバー攻撃対策

◇1 サイバー戦争への危機感
 サイバー空間は、世界をボーダレスにつないでいます。個人のスマートフォンはもちろん、社会の重要インフラや、政府機関のシステムに至るまで、あらゆるものがインターネットやコンピューターネットワークにつながっています。
 繋がっているということは、通常の数字感覚では表現できないような、様々なデータや情報が世界をかけめぐっていることに繋がります。
 この仕組みを悪用して、情報を盗んだり、システムを破壊したりするのが、「サイバー攻撃」です。
 アメリカは、「サイバー空間」を陸・海・空・宇宙に次ぐ「第五の戦場」と明確に位置付けています。
 中国やロシアをはじめ、少なくとも20を超える国々が、軍の内部に、サイバー専門の攻撃部隊をもっているといわれています。われわれが知ることどころか、想像することすらできないような、目には見えない激しい攻防が繰り広げられているのでしょう。
 サイバー空間では、高価な兵器を持たないクラッカー(悪意あるハッカー)集団やテロ組織なども国家に対する攻撃の実行者になりえるのです。
 国家同士の戦いということも言えますので「サイバー戦争」と呼ばれるのです。

◇2 すでに起こったサイバー攻撃の実態
 よく知られていることとして、2007年にエストニアが大被害を受けました。
 バルト三国のひとつでありますエストニアは、IT立国としても知られています。このエストニアに対して行われた攻撃は、国家を標的にした世界初のサイバー攻撃と言っても良いでしょう。
 この攻撃では、ウイルスに感染した世界各地にあります100万台ものパソコンから、一斉に攻撃が加えられました。
 当然、処理能力を超える大量の信号が世界中からエストニアに集中したわけです。国内のインターネットシステムなどがダウンし、ITに支えられていた都市機能は1か月近くにわたって麻痺してしまいました。サイバー空間に依存する現代社会のもろさを示したと言えます。
 エストニアだけで納まっているわけではありません。政府機関や、その重要施設が標的となったサイバー攻撃は、アメリカや韓国などでも起きています。
 最も記憶に新しい、今年3月には韓国へ北朝鮮が攻撃を掛けたとみられています。2010年に起こったイランへのサイバー攻撃には、アメリカが行ったか、関与したといわれています。

◇3 日本標的のサイバー攻撃
 日本でも、数多くのサイバー攻撃が報道されてきました。
 防衛関連企業や外務省などの政府機関が狙われて、情報が盗み取られる事件が起きています。三菱重工業をはじめ主要な防衛関連企業に対して行われたサイバー攻撃は、その代表的な例です。
 実在の人の部署や名前を名乗ったり、関係者を装って送ったりした、ウイルス感染の電子メールが契機です。社内のパソコンにウイルスが感染し、それが社内の他のパソコンやサーバーに次々と広がりました。
 その結果、知らないうちに社外の不審なサイトに接続させられてしまい、国の安全保障に関わる重要な情報が盗み取られたと報じられています。ロケット関連技術が流出した可能性があることも指摘されています。
 おそらく、このように明らかになっている事例は「氷山の一角」でしかないでしょうか。また、企業などが被害の事実を公表していない可能性もあります。
 さらに怖いことは、当事者が、ウイルスなどの感染に全く気付かないで、いまだに情報を抜き取られていることに気付いていないことです。

◇4 サイバー攻撃の恐ろしさ
 安全保障上、重大なサイバー攻撃は、大きく3つに分類できます。
 (1)重要インフラへのサイバー攻撃
 (2)サイバー空間を介したスパイ活動
 (3)軍事作戦の一環

 三菱重工を攻撃したサイバー攻撃は、スパイ活動ですが、敵の軍事システムを麻痺させるサイバー攻撃もあるそうです。
 「重要インフラに対する大規模なサイバー攻撃」は、各国が最も恐れている事です。
 今日ほとんどのインフラは、いうまでもなくインターネットやコンピューターで制御されています。サイバー攻撃によって、システムがダウンしたり、暴走したりすれば大変な事態になりかねません。
 オンライン取り引きの全面停止
 ライフラインの途絶
 航空機の制御不能・墜落
 原子炉のメルトダウン
 これが同時多発的に発生したとしますと、「悪夢」としか言い様のような事態になりかねません。それも現実社会に起こりうることです。

◇5 日本政府のサイバー攻撃対策
 アメリカは、2011年に発表した戦略文書の中で、「国益や同盟国を狙ったサイバー攻撃に対しては自衛権を発動し、武力行使も排除しない方針」を示しました。
 安倍内閣時代に「サイバーセキュリティ戦略」という文書をまとめました。その中で、「リスクは、従来の想定をはるかに超えた水準にまで深刻化している」と厳しい認識を示しています。
 防衛省は「武力行使の一環として行われるサイバー攻撃に対しては、自衛権を発動して対処することも可能だ」としています。しかし、平時におきまして、社会インフラなどへのサイバー攻撃が行われた場合には、「武力行使の一環」ではありませんので、これでは対処はできません。
 2013年度には、「サイバー防衛隊」と呼ばれる100人程度の新たな部隊が発足しました。態勢が強化されますが、主な任務は”防衛省や自衛隊自身のシステムの防御”です。
 これでは、他の政府機関や、社会インフラを守ることはできないのです。それだけではなく、サイバー攻撃は、攻撃者の特定が難しいです。たとえ、仮に特定できたとしても、攻撃者が個人だった場合、軍事力で反撃することはできません。

◇6 日本のサイバー攻撃対策への【私見】
 政府は、内閣官房の情報セキュリティセンターがサイバー攻撃に対する“司令塔”になるといっています。「世界をリードする強じんなサイバー空間の構築」という表現を使っていますが、数百人程度の態勢では、まだまだ心もとないです。
 専門家の養成が充分にできているわけではないですから、その100人も国際レベルと比較すると大きく劣っていることが考えられます。しかも日本のお役所にあります、職員が2、3年程度で入れ替わる制度や、各省庁からの出向者が中心な人材で十分な対処ができるはずがありません。
 サイバー攻撃に対して「日本が世界をリード」などという表現は、おこがましくて使えない状況です。
 お隣の韓国では、世界87か国の閣僚級や政府高官を集めてサイバー空間の様々な課題について協議を行いました。そして、サイバー空間には、国連憲章をはじめ国際法が適用されることや、不正な行為をした国はその責任を負うこと、それに、サイバー攻撃に対する国際的な協力が重要なことを確認する文書を採択しました。
 まだまだ日本には危機感が足りませんし、国内向けのゼスチャー程度でお茶を濁していてはいけないのです。
 われわれ国民も、サイバー攻撃に対する意識をさらに高めるべきですが、毎日たくさんのスパムメールが来ることで、ウイルスにさえ、危機感が麻痺されています。いたずらや興味本位の安易な気持ちで、スパムメールを流すことを止めるなど、少なくてもその当たりからでも意識改革を行いながら、国民、ひいては国家のサイバー攻撃対策に繋げていかなければならないのではないでしょうか。<完>

【経営コンサルタント(志望者)へのお勧めブログ】
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【経営コンサルタントのお勧め図書】 管理会計とドラッカー 財務3表一体理解法​​​​​​​ 2409

2024-09-24 12:03:00 | 【経営】 経営コンサルタントの本棚

本  【経営コンサルタントのお勧め図書】 管理会計とドラッカー 財務3表一体理解法   2409 

経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。
 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。
 【経営コンサルタントの本棚】は、2012年に、経営コンサルタントがどのような書籍を読んでいるのか知りたいという、ブログ読者の声を反映して企画いたしました。
 幸い、日本で最初に創設された経営コンサルタント団体である日本経営士協会には優秀な経営士・コンサルタントがいらっしゃるので、その中のお一人である酒井闊先生にお声をかけましたところ、ご協力いただけることになりました。
 それが、今日まで継続されていますので、10年余もの長きにわたって、皆様にお届けできていることに誇りを持っています。
【 注 】
 今月は、図版ファイルのページ数が多いためにリンク付きURLにて掲載しています。
本
■    今月のおすすめ

   『財務3表一体理解法「管理会計」

   ―財務3表とドラッカーの視点から「管理会計」を読み解く―

(国貞 克則著 朝日新書)

本

■         国貞流「管理会計」を視る(はじめに)

 管理会計と財務会計の違いは、準拠する会計基準の有無、会計期間の定めの有無、利用者の社内外の違い、金額以外の集計単位の有無などがあります。つまり管理会計には縛りがないのです。拠って、管理会計に対する向き合い方が大切になってきます。そこで、理系思考・実践的ドラッカー論者・経営コンサルタント経験などの強みを有する著者の管理会計に対する向き合い方を視てみましょう。

 一つ目は、「デカルト以来の分析思考で臨むべし」と著者は言います。著者の言うデカルトの分析思考とは、①問題を出来るだけ細かく分解し、②分解した事象をMECE(もれなくダブりなく)に把握し、③それらの事象を分析して得られた普遍的原理から論理的・演繹的推論により一定の結論を導く方法論です(ex:三段論法)。因みに演繹法の提唱者は、「我思う、故に我あり」の名言で有名なデカルト(1596年-1650年)です。帰納法の提唱者は「知識は力なり」の名言で有名なフランシス・ベーコン(1561年-1626年)です。

 著者は一つ目の例として顧問先A社の例を挙げます。A社は、親会社の製品を製品の販売会社に卸すBtoBビジネスの会社です。A社では全社の売上と利益を、製品別、顧客企業別、営業拠点別に整理し、それらの数字を営業担当者に紐付けています。A社ではこれらの製品毎、顧客企業毎、営業拠点毎、営業担当者毎のデータの比較分析と時系列分析を行っていました。この分析から色々なことが見えてきます。例えば、ある時点で、一人の営業担当者の売り上げと利益が急に増え、それから間もなくその営業担当者の属する営業拠点の売上と利益が大きく伸びたのです。これは一人の営業担当者が新しい販売手法を開発し、その手法を営業拠点全体で適用した結果であることが判りました。A社ではこの新たな販売手法を全営業拠点に適用し、売上と利益の拡大を図ることが出来ました。

 この様に企業の会計数字を分解し分析することで、変化や違いが判り、その変化や違いから原因を突き止め、経営に生かすことが出来るのです。勿論、どの様な分解・分析をするかは企業により、目的により様々であり、管理会計の工夫の為所(しどころ)です。

 二つ目は、管理会計の目指すべきところは、「未来に向かって手を打つこと」であると著者は言います。更には、ドラッカー流Management Accounting(管理会計)の考えから、管理会計はコントロールだけではなく、「事業において、人、物、金などの経営資源をうまく生かして、組織の目的、目標を達成していくことである」と加えます。

 目的、目標に沿った方針や事業構想(含むイノベーション)を以って、事業を行う前に会計的シミュレーションをし、実行後に差異分析をし、それを踏まえ改善、改革、イノベーションを積み重ねて行くことが、管理会計の目指すところなのです。

 以上、国貞流「管理会計」のポイントである「二つの向き合い方」を見てきましたが、「向き合い方⇒考え方⇒分解・分析の仕方」によって、“見えていなかったものが見えてくる”具体例を次項でご紹介します。

本

■         見えていなかったものが見えてくる「ABC会計」

【ABC会計はドラッカーの提唱!?】

 著者は紹介本の中で、ABC会計(Activity Based Costing:活動基準原価計算)については、ドラッカーが著書「創造する経営者」(1964年)の中で、次の様に提唱していると紹介しています。「今日、総コストの極めて多くの部分が直接費ではない。特定の製品のコストを知るには、コストのうち膨大な部分が比例配分によって決定されるような数字は役に立たない。明確な焦点のない事業のコスト(ドラッカーは間接費を指している)は作業量による配分が最も現実に近い唯一の計算となる」と。

 なお、実践的ABC会計の始まりは、ドラッカーの提唱から20年後、バランスト・スコアカード(BSC)の提唱者のロバート・S・キャプランが、ハーバード・ビジネス・レビューに寄稿した論文の、“Yesterday’s Accounting Undermines Production;昨日の会計は生産性を低下させる”( 1984年。邦訳未訳)です。

 このドラッカーの提唱を踏まえ、著者は、間接費の配賦について次の様にコメントしています。「今から100年前の産業、例えばT型フォードのような1車種が大量生産される時代には、間接費の配布はシンプルなもので良かったでしょう。しかし、現代は多品種少量生産が当たり前になり、製造工程での組み替えも頻繁になり、加えて、生産活動以外の活動がどんどん増えています。これらの膨大な間接費を、各製品の製造時間といった一つの配賦基準で配賦するのではなく、各活動に応じて集計して、各製品に適切に配賦していくのがABC会計なのです。正確な原価を把握するにはABC会計です」と。

 ABC会計の導入は、欧米では標準となっていますが、日本では、導入・運用に手間とコストが掛かることから導入が進んでおらず、10%程度と推測されます。最近は、ERPの導入が進み、販売管理や生産管理、在庫管理、会計などの基幹システムと連携したABC会計による原価管理が採用されるケースが増えています。

【伝統的会計で隠れていた赤字が、ABC会計で詳らかになる】

 これからのIOTの時代に目指すべきABC会計について、伝統的会計との比較をしながら、見てみましょう。伝統的会計で隠されていた赤字が、ABC会計で詳らかになります。

 ABC会計は、製造間接費を製品別に配賦する基準を、従来の直接作業時間基準などの代わりに、製造をサポートする活動毎の活動基準(活動時間、活動回数など)により配賦する会計手法です。

 ABC会計には、財務会計・原価計算基準に沿った「財務会計的ABC会計」と、間接費の範囲を一般管理販売費や研究開発費まで広げた製品原価の分析や、製品別に加え顧客別の原価の分析などの「管理会計的ABC会計」がありますが、本稿では「財務会計的ABC会計」で赤字が詳らかになる事例を見てみましょう。

 ABC会計のイメージと財務会計的ABC会計により赤字が詳らかになる事例、及び、ABC会計を経営の改善・改革に活かすABM(Activity Based Management:活動基準管理)とABB(Activity Based Budgeting:活動基準予算管理)についての簡単な説明を下記URLの【ABC会計図解】に示しました。参照下さい。

URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20240924-kanrikaikei.pdf

本

■         「管理会計」により、企業の目的、目標を実現しよう(むすび)

 管理会計は数値を通して定性的に経営を“診る”ことですので、“考え方”次第で経営への見方が変わってくるのです。管理会計は財務会計のように基準や法律に従うのではなく、経営の“考え方”に従うことになるのです。(中略)管理会計は、全社一丸となるための仕組みであり経営思想なのです。(『あたたかい管理のための「管理会計の教科書」』今井信行著 秀和システム より引用)

 企業の目的、目標を踏まえて、全体最適に、管理会計を運用し、企業経営をスパイラル・アップしていきましょう。

本

【酒井 闊プロフィール】
 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。  企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。
【 注 】  著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。
本
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月23日 ◇徒然草 ◇中学の英語の先生の想ひ出 江戸っ子と伊達

2024-09-24 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月23日 ◇徒然草 ◇中学の英語の先生の想ひ出 江戸っ子と伊達 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 

 早朝ウォーキングの途中、久しぶりにカラスの鳴き声が気になりました。

 近年、烏が少なくなってきているだけに、騒々しく思いました。

 電線に数羽、そこにまた二羽飛んできました。

 カラスがこちらを見ているようで、気味が悪くなりました。

 なぜ、今朝はカラスが集会を開いているのか解りません。

 カラス広報が私のところには届いていません。

 キョエちゃん(チコちゃんに聴いてみようにレギュラー出演のカラスマスコット)にでも聞いてみましょうか?

 最低気温が下がってきましたので、早朝ウォーキングでの汗も少なくなってきました。

■【今日のおすすめ】

  【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 82段 羅の表紙は 不完全が適切

 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて、戯言をつぶやいています。
 徒然草から、学び取ることがあるような気がして、高校生であった頃以来ですが、再び紐解いています。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/eb88c477696adc4e2e78376c81b7274b

 今日は、ゆったりとした時間を持つことができました。

 かねてより江戸っ子から学ぶことの多さを実感していましたので、紐解いてみました。

 杉浦日向子女史の江戸塾は、江戸時代のエコ生活から飽食時代を迎えている我々に大きな示唆を与えてくれます。

■ 江戸っ子と伊達 28

 江戸では、マイナス要因だと思われることをカッコよく見せられる人が「一番粋」なのだそうです。
 例えば頭が禿げている人が、「あの人の禿はカッコいい」と言わせれば粋になるのです。マイナスをプラスにすれば良いわけで、おなじ禿げるのであれば、ユールブリンナーよろしく、つるつるの頭にしてしまうと「粋」になります。
 昨今では、背が高くてイケメンな男性が持てますが、江戸時代には、遠くから目立ってしまうので「粋」ではなく「野暮」なのです。
 「伊達男」という表現がありますが、服装が伊達であるということは、「バサラ」につながります。
 伊達になるには、手ほどき書、すなわちマニュアルがありました。それを学ぶことによって伊達になれるのですが、「粋」というわけではありません。
 やつれた感じが、逆に評価されるのが江戸の粋なのです。「滅びの美学」と言っても良いのでしょうか。
 「滅び」という観点から魚など食べ物は腐る寸前がおいしいというのです。


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■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

◆  中学の英語の先生の想ひ出 923
  浸けペンというと、中学生の頃を思い出します。英語の時間にペン習字を学びました。先生の指示で全員がGペンを準備させられました。浸けペン方式のペンで、それを使って書くと紙に引っかかってしまってなかなかうまく書けません。
 幸い、小学生の頃からアルファベットの筆記体を練習させられていたので、ペンになれてくると文字に細い太いが表現できて結構うまく書けるようになりました。それを先生に誉められ、これが契機で英語が好きになったように記憶しています。
 私の小学校の同級生で成績のよかった人が、英語に対して変なアレルギーを持ってしまい、英語を苦手とした人がいます。わたしは運が良いと言えます。
 その時の英語の先生には、毎年年賀状をいまだに出しています。数年前に「高齢で年賀状を書けなくなりますので、来年から新年の挨拶を欠礼させていただきます」という年賀状が来るまでは毎年その先生からの版画の賀状を楽しみにしていました。

 私の小学生時代の旧友のひとりで、真面目で、とても優秀な人がいました。

 彼は次男で、お兄さんが中学生。

 どうやら、お兄さんは英語が苦手だったようです。

 平素、「英語は難しい」と言っていたのか、彼も6年生になると「英語は難しいらしい」としきりに言うようになりました。

 それがすり込まれてしまったのか、中学に進学すると彼の成績は下降気味になってしまいました。

 英語の苦手意識が、他の科目にも影響してしまったのかも知れません。

 しかし、頑張り屋の彼は、大企業に入社でき、おそらく今は温かい家庭で余生を送っているか、ボランティア活動で社会奉仕をしているのかもしれません。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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【経営コンサルタントへの道】1-1 経営コンサルタントになる前に考えよう ドメインを明確に

2024-09-23 12:21:00 | 【専門業】 経営コンサルタントへの道

  【経営コンサルタントへの道】1-1 経営コンサルタントになる前に考えよう ドメインを明確に 

 私は1970年代から半世紀にわたり、「経営コンサルタントとはお節介焼き」「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」「現場を重視」「管理とは温かいもの」をモットーとして経営コンサルタントという職業に就いてきました。

 経営コンサルタントになってから、いろいろな人から「なぜ経営コンサルタントになったの?」「経営コンサルタントになるにはどうするの」あるいはすでに経営コンサルタントになっている人からは「経営コンサルタントとして成功するこつは」などと聞かれてきました。

 経営コンサルタントを目指す人の大半が、世の中に漂う“常識”的な方向定めと方法で準備を開始しています。しかし、経営コンサルタントへの道は厳しいですが、成功法による近道もあります。

 経営コンサルタントを目指す人が一度は辿るこの道に、正しい回答になるかどうか、お役に立つかどうかはわかりませんが、独断と偏見をお許しいただき、以下のようにまとめてみました。ご参考にされ、皆様の自己責任でもって判断し、行動して下さい。

■1 経営コンサルタントになる前に考えよう  

 経営コンサルタントになる方法は、経営コンサルタントとして何をやりたいかによって選択が異なると思います。

ドメインを明確に

 「経営コンサルタントという仕事はかっこよさそう」という理由だけで経営コンサルタントになろうとする人はいないかもしれませんが、はじめはそこから始まることも多いようです。
 しかし、決して安易にできる仕事ではないことを理解してください。経営コンサルタントといわれる人の半数は、年収が1000万円に満たないという統計があります。
 では、経営コンサルタントになる前にまず考えるべきことは何かというと「なぜ経営コンサルタントになるのか」というテーマです。経営コンサルタントでなければ、その夢は実現できないのか」「今のままではそれが実現できないのか」、自問自答してみましょう。
 次に、経営コンサルタントとして自分の強みは何か、経営コンサルタントとしてその強みをどのように活かすか、他の経営コンサルタントと差異化がきちんとできているかを考えましょう。
 多くの人が、自分がサラリーマン時代に得意としていた職種を中心に、経営コンサルタントとしてのドメインを決めます。例えば、いろいろな部署を回ったが、営業部門が一番自分の性に合っているとしたら、営業部門関連のコンサルティングをするという方法です。
 一見すると安易な決め方のようですが、スムーズに経営コンサルタント業には入れる方法の一つと言えます。
 自分のドメインが決まれば、そのドメインを核にしていくために、自分はどのような経営コンサルタントになりたいのか。自分の夢で結構ですから、自分が理想とする経営コンサルタント像を描いてみましょう。
 このようなことをしている内に、経営コンサルタントとしてのドメインが固まってくるでしょう。

 経営コンサルタントとしてのドメインの決め方

 【参考】 自分は起業すべきかどうか、再考しよう

■【経営コンサルタントへの道】 バックナンバー

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月22日 ◇失敗ではなく経験 ◇コンサルタントになるには?

2024-09-23 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月22日 ◇失敗ではなく経験 ◇コンサルタントになるには? 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

9月22日(日)

 家の中にありが入ってきて、朝からありと格闘です。

 あり駆除剤を買いにドラッグストアへ。

 置き型タイプとスプレータイプがあり、その両方を入手。

 置き型タイプを早速置いたところ、数分後に1匹が入り込みました。

 15分ほどして、覗いてみましたところ、5~6匹が入っています。

 1時間後に見たら、中に置いてある餌を巣に運び込んでいるようで、その様子に驚き。

 効果は解りませんが、ありの数は減ってきたように見えます。

■【今日のおすすめ】

  【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 9 北野原社長の辛口トーク

 定例のミーティングの後の雑談で、スマホのラインの話がでました。

 知人から来たメッセージに返信したら、「その様なラインは送っていない」と返事が返ってきたそうです。

 では、だれが、そのメッセージを送ってきたのか、ミステリー

  【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 第79段 何事も入りたたぬ 知ったかぶり

 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて、戯言をつぶやいています。
 徒然草から、学び取ることがあるような気がして、高校生であった頃以来ですが、再び紐解いています。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/eb88c477696adc4e2e78376c81b7274b
 本日は、以前のこの欄でご紹介した第79段です。

 しばしば、コンサルタント・士業を対象としたセミナーなどで、私が話題にする段です。

 お読みになった方も多いのではないでしょうか。

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】3-03 機略縦横 難しい経営理論は有益か? 臨機応変に、自在に適切な策略を巡らす

 多くの経営者・管理職やビジネスパーソンはよく勉強するようです。

 その結果、「頭でっかちな経営管理」をしている企業が多く見受けられます。

 「機略縦横」

 自社を見直すことも必要かも知れませんね。

 今日のオンライン・ミニ・セミナーでは、次のようなお話をしました。

■ 「言葉の魔術師」から学ぶ 失敗ではなく経験なのだ

 新聞を見ていましたら「言葉の魔術師」といわれる歌人の故塚本秀雄氏の語録についての記事を見つけました。

  10+10+10+10+10+10+10+10+10+10

  (-10)×(-10)×(-10)×(-10)×(-10)×(-10)×(-10)×(-10)×(-10)×(-10)

 「答は同じでも、正を積み重ねた100には陰影がないのだ

 (-10)というのは、人生における失敗を意味するのでしょう。

 人間は、失敗を通して成長するということを塚本氏はおっしゃりたいのです。

 成功している人達でもその陰では、失敗やそれから来る中傷、絶望、悔し涙等々を経験していると思います。

 栄光の陰に、その様な失敗(-10の積み重ね)の積み重ねがあるのです。

 私のような凡人に、失敗があって当然、それを失敗としてすませてしまっていては成長はありません。

失敗ではなく経験なのだ」と捉えるべきと教えられたことがあります。

■1-03 「さん」づけ呼称と民主性 A705

 近年、企業において、役職名ではなく、「さん」付けをすることにより民主性を表現する企業が多くなりました。

 福沢諭吉翁が「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」とおっしゃったことは有名であり、人間性を重視する観点からも、上司も部下も、皆人間であることには変わりがありません。

 この視点からみても、社長以下の全社員が「さん付け」で呼び合うことは、民主的な人間関係を作る上において必要なことでしょう。

 しかし、視点を変えてみてみましょう。


 日本で最も早くに設立された経営コンサルタント団体であります、日本経営士協会では、会員同士を「さん付け」ではなく、「先生」という呼称を付けて呼び合っています。

 本来、人間性を重視したコンサルティングをするためには、自分達自らが民主的な関係であることを表明するために、「さん付け」にすべきところです。ところが、同協会の伝統として、「先生」呼称が定着しています。

 同協会は、「経営士・経営士補」という資格付与団体です。ところが、経験の浅い資格取得者は、「まだ、経験も浅いので、先生と呼ばれるほどのものではありませんので、先生と呼ばないでください」と言います。

 一方で、経営コンサルタントとしての資格取得は、コンサルティング実践経験の浅い人にとりましては、中小企業診断士より難関な試験に合格した人達です。日本経営士協会というブランドを背負っているのですが、プライドを持ってよいはずです。また、プライドを正しく認識することにより、その資格のイメージも高まります。

 自分では謙遜して「先生と呼ばれるほどの実績はありません」と言うことは、日本経営士協会の権威を低めることに繋がりかねません。

 そこで、「先生」と呼び合うことにより、プライドを持ち、自分自身の責任を持った言動を採るという意識付けをするためにも「先生呼称」は、効果があるのです。

 すなわち、先生という呼称により、協会会員としてのプライドを持たせ、さらなる成長を自認させることに繋がることから、伝統的にこの様なことを行っているのです。


 これは、経営コンサルタント団体という、「意識付け」ということを目的とした、特殊な組織におけるお話です。

 一方で、経営コンサルタントとして企業を訪れた時に感ずることの一つが、「組織で動く」ということができていない企業が多いことです。

 組織を活かした動きになっていないという背景には、「組織で動く」、すなわち、組織力を活かすということを理解できていないで、その発想がない企業が多いのです。

 その様な企業で、「民主的だから、“さん付け”で呼び合おう」ということは、正しいやり方なのでしょうか。

 組織的な動きをしている企業というのは、目標が明確で、その目標に向かって、全社員の言動のベクトルがおおむね揃っています。ところが、そうでない企業では、まず、組織で動くということを意識付けするために、「管理とは何か」「管理職とは何を、どの様にする人か」というようなことを、体に染み込ませることが必要です。

 その一環として、管理職を、役職名で、たとえば「課長」とか「○○部長」というように呼ばせて、組織とは何かを意識付けさせることが必要なのです。

 多くの方が、そこまでする必要があるのか、それで効果があるのかと懸念されますが、「組織で動く」というような抽象的なことを、経営管理の基本として認識させるためには必要なことなのです。

 ものごとは、一面的に見るのではなく、多面的に見ることにより、それまでとは異なる適正性・不適正性がみえてきます。

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

  【今日は何の日】 9月23日 ■ 世界初の発見!! はやぶさ2が「液体の水」を運んできた ■ 万年筆の日 良さが見直されている

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

◆ コンサルタントになるには? 922

 一口にコンサルタントといいましても色々な先生がいらっしゃいます。
 コンサルタントといいますと「経営コンサルタント」をイメージする方が多いと思います。
 コンサルタントの分類はいろいろな考え方がありますが、資格という視点で分類しますと、次のような先生がいらっしゃいます。
 経営コンサルタント、中小企業診断士、経営士、公認会計士、税理士、弁理士、弁護士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、技術士、IT関連、ISO関連、リスクマネジメント関連、プロジェクトマネジメント関連

 また、多くの方が「経営コンサルタントの資格=中小企業診断士」と思い込まれていると思います。
 ところが、経営コンサルタントの国家資格を制度化するにはいろいろないきさつがあり、経営コンサルタントには他の国家資格のように中小企業支援法に基づく書類作成代行などを除き、いわゆる「コンサルティング」には「職業独占」という制度の適用がありません。
 これには、二つの意味合いがあります。
 税務業務は、税理士でないと他の人の税理業務を行うことはできません。これを職業独占といいます。
 すなわち、コンサルティングという業務をするのには国家資格がなくてもできると言うことです。
 他の意味合いは、職業独占がないので、資格を持っていなくてもコンサルティングという仕事をすることができると言うことです。

 今日では、中小企業診断士と経営士の二つが主流となっています。
 後者の「経営士」資格を付与するのが、内閣府の管轄で法人化しました「日本経営士協会」です。

 日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
 経営士は、すでに70年以上もの永きにわたって、日本の経済を支えてきた職業の一つです。
 因みに中小企業診断士は、経営士より10年以上も遅れて誕生しました。
 中小企業診断士制度ができた頃は、日本経営士協会の会員が中小企業診断士(当時は「中小企業診断員」と呼ばれる)の育成に寄与してきました。

 私は、かねてより「マルチライセンス」ということを更新にアドバイスをしてきました。

 経営士資格を取るだけではなく、中小企業診断士や社労士など国家資格もとるべきです。

 それにより、仕事の間口が広がるからです。

 コンサルタントにもいろいろな道があるのですね。

知らないと怖い紫外線

 テレビを見ていたら、紫外線対策の間違いについて解説していました。知っているのと知らないのとでは大きく異なります。聞きかじりですが、簡単にまとめてみました。

◇ 紫外線は悪玉? 善玉?

 紫外線は、光のスペクトルにおいて紫色の外側にあることからこの名前がつけられたことはよく知られています。いろいろな化学的な作用が大きいので「化学線」とも呼ばれます。

 紫外線は、真夏の問題であって、いまの季節はあまり心配ないと考えている人が多いようです。

 対策を充分に図らないと皮膚や目への影響はよく知られています。免疫系へ急性もしくは慢性の疾患を引き起こす可能あるようです。なぜ、紫外線がこのように人間にとって好ましくない作用をするのかというと、たんぱく質を変性させることに起因するそうです。皮膚に紫外線が照射されるとコラーゲン繊維を痛め、皮膚の加齢化を促進させてしまいます。

 3月頃から徐々に紫外線が増え、4月には警戒量に達し、5月は真夏には及ばないまでも充分な予防策を講じないと夏と同じようなダメージを受けてしまいます。梅雨明けをピークに9月、近年は10月まで警戒期間が広がっているとも言われています。

「にっぱち」といって2月と8月は景気が落ち込むと言うことがよく言われます。このように季節によって同じような形で変動するのが、企業経営でも窺えます。例えば、売上高を月別集計するとほぼ例年一定のパターンになります。これを「季節指数」とか「季節変動指数」と言います。

 売上計画など、年度計画を立案するときに季節指数を導入すると月次売上計画に対する達成率を合理的にはかることができ、営業パーソンの管理に利用することができます。(利用方法は当ブログのマーケティング講座で取り上げ予定)

 紫外線も季節指数を持っています。この際、紫外線の教えを受けて、自社の季節変動指数の観点で見直しをしてはどうでしょうか。


◇ 誤解されているサングラスの濃淡

「紫外線」について当ブログで紹介しましたところ、「季節指数という知識としては当たり前のことを忘れていました」というコメントをいただきました。「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」を標榜している私にとっては大変うれしいコメントでした。

 太陽が発する紫外線には、UVA、UVB、UVCという波長によって3分類でき、の紫外線が含まれているが、そのうちUVAとUVBはオゾン層を通って地表にまで届いてしまいます。

 これがくせ者で、特に眼にとってはUVBが悪いそうです。白内障になることがよく言われますが、そのほかにも雪山ではサングラスがつきものと言われるように「雪眼」と山男仲間でいわれる雪眼炎は急性作用があるだけに怖いです。

 ガラスは、紫外線をあまり通さないことがよく知られています。サングラスは、さらに特殊材料をコーティングするなどしてUVカットを行っています。石英ガラスは、それそのものがUVカットになりますが、プラスチックのサングラスや窓ガラスは、フッ素化合物を使ったコーティングやフィルムを使ったりします。

 昔は、偏光サングラスでUVカットをしていましたが、不便がありました。昔のデジタルカメラというのは、ファインダー部分にいまのように液晶を使っておらず、小型のブラウン管が使われていました。そのために、縦フレームで撮影しようとしますと、走査線方向と直角になると画像が全然見えなくなってしまいます。縦フレームで写真を撮るときには、一々サングラスをはずさないととれないという煩わしさがありました。

 また紫外線は、反射光にも含まれるので正面からの光だけではなく下や斜めからの反射光にも気をつけなければなりません。紫外線を使った利用機器を使うときや雪山などでは、ゴーグル状の眼鏡をかけるのはこのためです。

 以前、当ブログでも書きましたが、サングラスの色の濃さも誤解をしている人が結構います。色が濃いサングラスをかけると瞳孔が開いてしまい、かえって紫外線を取り込む量が増えてしまうからです。ちなみに色はグリーン系よりは黄色系の方が目には良いそうです。

 何ごとにも欠点があるということを経営上でも知っておくべきです。濃すぎるサングラスは、過保護の欠陥があります。厳しく鍛えることにより人は育つとも言われます。

 とはいえ、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という格言を忘れてはいけません。

◇ ワイシャツは紫外線を反射するか?

 紫外線について、「季節指数」と「色」について書いて来ましたが、この辺のことは私でも知っていることです。賢明なる読者の皆さんも「今更ブログに書くほどのことでもなかろう」と思われた方が多いと思います。

 実は、これから書くことは、テレビで紫外線の番組を見るまでは私は知りませんでした。

「着る物と色」による紫外線対策です。中東で女性が黒い色のチャドルを身にまとうことはよく知られています。なぜ砂漠の暑い地域で黒色のチャドルを纏うかというと、紫外線対策効果があるからと思い込んでいました。

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでお話】 バックナンバー

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【心 de 経営】 美しい日本語再入門 102 相手の発言・意見に対するスマートな対応法 6-126-4922

2024-09-22 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  【心 de 経営】 美しい日本語再入門 102 相手の発言・意見に対するスマートな対応法 6-126-4922 


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 わたくしなりに「美しい日本語とは何か」ということを常に考えるようにしています。ここでは、わたくしの模索をご紹介することによって、わたくし自身の日本語の能力を高めていきたいと考えています。
 文法的に間違えていたり、社会的通念に反するようなことを、意図せずにお伝えしたりすることもあるかもしれません。その点をご容赦くださり、読者の皆様の判断で参考にしたり、時には反面教師として利用したりしてくだされば幸いです。
102 相手の発言・意見に対するスマートな対応法 6-126-4922
 ほかの人話しているのを聞いていて、違和感を感じることがあります。あるいは、ときには、相手の意見に対して、別の考え方を持っている場合もあります。
 人にはそれぞれの立場があり、それは、それぞれの立場によって、価値観やときには風習の違いがあります。これらは、その立場によって、固定的な面を持っていることが多く、そのことでやりしあっても、なかなか結論には至らないことが多いです。
 自分の意見を通すことに躍起となるのではなく、相手の意見や考え方を傾聴思料することが、まずは、とるべき姿勢と考えます。この種の問題は、結着がなかなかつかないことが多いのです。

 相手と意見が合わなかったり、異なったりしたときに、「偏見だよ」などと言って、自分の立場ばかりを主張しても、自分の考えを押しつけようとするにしかなりません。
 「その意見には反対です」とはっきり言うことも必要でしょうが、「正解は○○です」というように断定的に言ってしまったり、断言してしまったりしますと、相手の感情を逆なでしたり、プライドを傷つけたりするだけです。この行為は、ただ反論するだけに留まらず、相手の意見を「正しくない」と決めつけていることになります。これでは相手と同じ過ちを繰り返していることと同じことです。

 ヘーゲルの弁証法における概念の発展の三段階に「正反合」という言葉があります。すなわち、どちらが「正」で、どちらが「反」かが判然としないときには、第三の道である「合」を考えることが、多くの場合に、この問題を解決してくれます。換言しますと、第三の考え方を見いだすことに繋げるのです。
 意見や考えが対立したときには、次のステップに入るときの切り出し方が大切です。その一言が、解決の方向に向かうか、こじれるかの岐路に立っていることを認識すべきです。
 そのようなときに、「あなたのおっしゃりたいことが分かりました」とまずは、相手を肯定し、立てることを、私は第一に考えます。それにより、「自分の言っていることも分かってくれているのだ」と、感情的になった相手も、その気持ちを静める方向に向いてくれます。
 とりわけ、会議の時などは、意見が伯仲すればするほど、複数の人が感情的になっています。すなわち、私は、上述のやり方を「会議で議論するときの鉄則」としています。
 そして、次のステップとして、「私のところでは」と自分の部署や会社ではと表出し、次に続けて、「おっしゃることはよく解りましたが、こちらとしては、今のお考え(ご意見)とはちょっと違っています」というように、役割と立場の違いで、意見の違うことをまず判っていただきょうにします。
 すなわち、個人対個人の意見の「戦い」ではなく、また、相手個人に対する反論というのではないということを理解していただきます。その上で、「当方としては○○と考えているのです」というように、自分達の考えを伝えるのです。
 そして、最後は、既述の通り、正反合を基準に、双方の落とし所を見いだすようにしています。ただし、「立場を主張しすぎない」という視点も忘れないように努力をしています。
 もちろん、この方法ですべてがうまく行くわけではありませんが、感情的になることは避けるようにして行きたいと考えています。

 
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月21日 ◇元気な会社 耐圧防水樹脂で地元貢献を ◇アルツハイマー病患者が増

2024-09-22 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月21日 ◇元気な会社 耐圧防水樹脂で地元貢献を ◇アルツハイマー病患者が増 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 2024年元日に地震で甚大な被災をされた能登の人達が、再び、大雨の攻撃を受けてしまいました。
 「なぜ能登だけ」という切実な声が上がっているそうですが、なんといったら良いのか、ただ、早期の復旧・復興を願うのみです。

■【今日のおすすめ】

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】3-02 新規参入 強固な意志と挑戦 昔の状態のままで、進歩や前進のない様子

 四字熟語の中には意味深長な意味合いを持っているものがあります。
 また、視点を変えて見ると、意味が異なって見えることもあります。
 経営コンサルタントの視点で見た四字熟語を「経営四字熟語」と勝手に命名してご紹介しています。

 私の事業を引き継いでくれた竹根好助ですが、その部下が時々自分の顧問先や元気な会社に私を招待してくれます。私の半世紀のコンサルタント経験を盗み取り、顧問先に活かしたいという考えのようです。

■【成功企業・元気な会社・頑張る社長】 耐圧防水樹脂で地元貢献を 1c22-3921
 E株式会社(北海道函館市)は耐圧防水樹脂の製造と卸販売を行っている。この樹脂は無色・透明で、圧力の変化や塩水に強く、長期間安定した電気絶縁性と光・磁気・電磁波への高い透過性を持つ。水深1万mの高水圧下でも浸水せず、光や電波を通すので、電子部品の安定動作が可能だ。水中だけでなく、陸上でも防湿、防水、電気絶縁などの効果は変わらず、屋外の悪環境下でIoT機器を安全に動かすことができる。

 親会社の総合情報企業、S社が、海中での情報通信を進めるため2003年ごろから耐圧防水素材開発に着手、同社の水産海洋プロジェクト研究員だったT氏とM氏が開発に成功した。2017年6月に特許を取得、2019年度に北海道地方発明表彰・文部科学大臣賞を、2020年度には全国発明表彰・未来創造発明奨励賞を受賞した。潜水設備設計のSE株式会社(神奈川県横須賀市)から出資を受け、創業したのは2021年4月のことである。
 当品の扱い方は簡単で、主材と硬化剤の2つの液体を重量比1:1で混ぜ、対象部品に塗布または充填する。常温24時間で完全硬化するが、バッテリー交換などで中の部品を取り出したい場合は、カッターなどの刃物で切り開き、樹脂を再充填すればいい。近年、用途が急拡大しているデータ通信アンテナを多用する航空宇宙機器や次世代自動車をはじめ、腐食やさびなど経年劣化が不可避の橋梁や鉄道、道路など社会インフラ向け需要も期待できる。
 課題は人員不足で、同社社員はT社長、M氏、営業顧問のO氏のわずか3人だ。創業以来、品質保証体制の整備や、大口の顧客を掴むための準備に追われ、時間がいくらあっても足りない。O氏は「当品の売上高はいま数千万円程度だが、陣容が拡充できれば、さらに増やすことができるはずだ」と話す。
 同社は2024年春までに自前の生産工場を地元の函館に建設する目標を掲げている。年に数トンの自社生産が可能になれば、現在の価格(主剤100g、硬化剤100g、1組1万円)をもっと引き下げることができる。販路はおのずと拡大していくだろう。地元に生産工場があれば、多くの地元の若者たちが働くこともできる。O氏は「函館は第一次産業の水産業と第三次産業の観光業で成り立っている街だ。この函館に製造業など第二次産業の基盤をつくり、地元経済の活性化に役立ちたい」と考えている。
 

  出典: e-中小企業ネットマガジン

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ アルツハイマー病患者が増えているようです 921

 私の義理の叔母が、アルツハイマー病にかかり、今は他界してしまいました。

 永年、養護施設で知恵遅れの子供達の世話をしてきた、心優しい人です。

 叔父は、彼女に看取られて、一昨年他界しました。

 仲の良い夫婦でしたが、彼女は夫の死を、自分の夫との死として解らない状態にまで悪化してしまっていました。

 何か無常を感じた次第です。

 アルツハイマー病と認知症はしばしば混同されますが、異なる病気であることはよく知られています。

 アインシュタインが、晩年アルツハイマーに罹病していたと言われています。

 アルツハイマー型認知症は、さらに2つの分類されます。

 家族性アルツハイマーとアルツハイマー型老年認知症で、一般的には後者です。

 アルツハイマー病というのは、異常をきたしたベータアミロイド蛋白という蛋白質が、脳全体に蓄積して姉妹、脳の神経細胞に支障をきたし、脳が萎縮する病気です。

 脳が萎縮してしまうために、痴呆が出てしまい、それが進行することで重度化してしまいます。


 45才を過ぎるとアルツハイマー病が発症する危険性が出てきます。

 きちんと栄養を摂ったり、しっかり睡眠をとったり、適度な運動をしたりしていれば予防できることを期待したいですね。

 ところが、効果的な予防方法がないのです。

 定期的な検査で早期発見をするのが、アルツハイマー病を進行させない方法だそうです。

 近年は、良い薬も出てきているようです。

 薬剤等で治療することにより、進行を遅らせることができるようですので、早期発見が最大の予防法のようですね。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月20日 ◇「さん」づけ呼称と民主性 ◇京都五山 

2024-09-21 08:03:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月20日 ◇「さん」づけ呼称と民主性 ◇京都五山 

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

9月20日(金)

 家の中にありが入ってきて、朝からありと格闘です。

 あり駆除剤を買いにドラッグストアへ

■【今日のおすすめ】

  【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 9 北野原社長の辛口トーク

 定例のミーティングの後の雑談で、スマホのラインの話がでました。

 知人から来たメッセージに返信したら、「その様なラインは送っていない」と返事が返ってきたそうです。

 では、だれが、そのメッセージを送ってきたのか、ミステリー

【今日のおすすめ】

 【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 第79段 何事も入りたたぬ 知ったかぶり

 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて、戯言をつぶやいています。
 徒然草から、学び取ることがあるような気がして、高校生であった頃以来ですが、再び紐解いています。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/eb88c477696adc4e2e78376c81b7274b
 本日は、以前のこの欄でご紹介した第79段です。

 しばしば、コンサルタント・士業を対象としたセミナーなどで、私が話題にする段です。

 お読みになった方も多いのではないでしょうか。

 今日のオンライン・ミニ・セミナーでは、次のようなお話をしました。

■1-03 「さん」づけ呼称と民主性 A705

 近年、企業において、役職名ではなく、「さん」付けをすることにより民主性を表現する企業が多くなりました。

 福沢諭吉翁が「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」とおっしゃったことは有名であり、人間性を重視する観点からも、上司も部下も、皆人間であることには変わりがありません。

 この視点からみても、社長以下の全社員が「さん付け」で呼び合うことは、民主的な人間関係を作る上において必要なことでしょう。

 しかし、視点を変えてみてみましょう。


 日本で最も早くに設立された経営コンサルタント団体であります、日本経営士協会では、会員同士を「さん付け」ではなく、「先生」という呼称を付けて呼び合っています。

 本来、人間性を重視したコンサルティングをするためには、自分達自らが民主的な関係であることを表明するために、「さん付け」にすべきところです。ところが、同協会の伝統として、「先生」呼称が定着しています。

 同協会は、「経営士・経営士補」という資格付与団体です。ところが、経験の浅い資格取得者は、「まだ、経験も浅いので、先生と呼ばれるほどのものではありませんので、先生と呼ばないでください」と言います。

 一方で、経営コンサルタントとしての資格取得は、コンサルティング実践経験の浅い人にとりましては、中小企業診断士より難関な試験に合格した人達です。日本経営士協会というブランドを背負っているのですが、プライドを持ってよいはずです。また、プライドを正しく認識することにより、その資格のイメージも高まります。

 自分では謙遜して「先生と呼ばれるほどの実績はありません」と言うことは、日本経営士協会の権威を低めることに繋がりかねません。

 そこで、「先生」と呼び合うことにより、プライドを持ち、自分自身の責任を持った言動を採るという意識付けをするためにも「先生呼称」は、効果があるのです。

 すなわち、先生という呼称により、協会会員としてのプライドを持たせ、さらなる成長を自認させることに繋がることから、伝統的にこの様なことを行っているのです。


 これは、経営コンサルタント団体という、「意識付け」ということを目的とした、特殊な組織におけるお話です。

 一方で、経営コンサルタントとして企業を訪れた時に感ずることの一つが、「組織で動く」ということができていない企業が多いことです。

 組織を活かした動きになっていないという背景には、「組織で動く」、すなわち、組織力を活かすということを理解できていないで、その発想がない企業が多いのです。

 その様な企業で、「民主的だから、“さん付け”で呼び合おう」ということは、正しいやり方なのでしょうか。

 組織的な動きをしている企業というのは、目標が明確で、その目標に向かって、全社員の言動のベクトルがおおむね揃っています。ところが、そうでない企業では、まず、組織で動くということを意識付けするために、「管理とは何か」「管理職とは何を、どの様にする人か」というようなことを、体に染み込ませることが必要です。

 その一環として、管理職を、役職名で、たとえば「課長」とか「○○部長」というように呼ばせて、組織とは何かを意識付けさせることが必要なのです。

 多くの方が、そこまでする必要があるのか、それで効果があるのかと懸念されますが、「組織で動く」というような抽象的なことを、経営管理の基本として認識させるためには必要なことなのです。

 ものごとは、一面的に見るのではなく、多面的に見ることにより、それまでとは異なる適正性・不適正性がみえてきます。

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 京都五山をご存知ですか? 920

 鎌倉に五山がありますが、五山の制度は鎌倉時代末期に北条氏が中国・南宋の五山の制度を取り入れ、鎌倉の禅宗(臨済宗)の官寺としての寺格制度を選んだことに始まります。

 これに習い、京都五山が定められました。

   第一位 天龍寺
   第二位 相国寺
   第三位 建仁寺
   第四位 東福寺
   第五位 万寿寺

 あれ?
 金閣寺や銀閣寺が入っていないではないですか?

 金閣寺、すなわち鹿苑寺は、臨済宗相国寺派の寺の一つですので、格が一段低いことになります。慈照寺である銀閣寺も同じ格となっています。

 五山制度は、禅宗(臨済宗)の寺院が対象ですのに、上記のリストから南禅寺が漏れています。
 しかし、ご安心下さい。南禅寺は、「別格」扱いで、五山の上位に位づけられています。

 私は、京都の禅寺の格付けとして紹介していますが、それは正しい見方とは言いがたいのです。
 なぜなら、その時の政権が定めましたので、政略的な判断による格付けなのです。
 足利義満は、相国寺を第一位、天龍寺を第二位とする順位変更が行われたことがあります。
 同様に大徳寺や妙心寺は格下げされてしまいました。


 格付けといいましても、判断基準が明確ではありませんので、順位はともかく代表的な禅寺であるという目安としてみてはいかがでしょうか。
 たくさんあるお寺さんの中から参拝先を決めるときの参考程度に、私は考えています。

 私は、京都五山の中でも相国寺が好きです。

  相国寺
  金閣寺 銀閣寺
  天竜寺 東福寺

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでお話】 バックナンバー

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