渋野日向子、日本人2人目のメジャー制覇!
樋口久子以来42年ぶり 海外ツアー初挑戦で初優勝の快挙
<全英AIG女子オープン 最終日◇3日◇ウォーバーンGC(イングランド)◇6585ヤード・パー72>
〈photoはアルバ様からお借りしました〉
まさにハラハラドキドキの最終ラウンドになりました。
それも最終ホールで下りの5.5mを「ぶち込んで」の劇的な勝利でしたから、最後の最後迄TVに釘付けの夜になりました。
スタート直後の3番ミドルでは、なんとフォーパットのWボギーを叩き、その時点で優勝は消えたかと...。
それでも5番、7番ではバーデイとしますが、8番ではボギーを叩きアウトは1オーバーの37で劣勢に立たされます。
2組前の10アンダー4位Tで出たL・サラス選手が、アウトで5アンダー1ボギーの32という猛烈な追い上げを見せ、同組で回ったコ・ジンヨン選手も負けず劣らずスコアを伸ばします。
しかし、ここ3日間での渋野選手は、軒並みインに入ってからのスコアが凄く、ここまでは13アンダーのボギーなし。
これは他の選手には見られないハイスコアですから、先行を許しても自信はあったのでしょう。
運にも恵まれていましたが、ウォーバーンGCのゴルフの神様は彼女に微笑んでくれました。
昨年の全英女子を勝ったJ・ホールに始まり2019年米国メジャーは、初優勝が初のメジャー獲得というパターンが続いていました。
ANAインスピレーションではコ・ジンヨン(韓)、全米女子オープンはイジョンウン6(韓)、全米女子プロはハナ・グリーン(豪)が初優勝を遂げていますから(エビアン選手権はコ・ジンヨン)今年の全英女子を渋野選手が勝ったとしても当然の流れだったのかも知れません。このことは先日のBlogで触れていますが...。
日本人選手として樋口久子さん以来、42年ぶりの優勝に導いたのは、海外のメデアが書いているように「すべての始まりは、彼女の笑顔。笑顔が力になり、笑顔で力を出し、笑顔で勝利した」(NumberWeb誌)だったのでしょう。
決勝ラウンドに入った3日目でも、A・ブハイ選手との(南ア)熾烈な首位争いの中にありながら、ファンの要望に応じてそれまで使用をしていたグローブにサインをするなど、過去のツアーでは見られられない行動をしていましたが、それを目撃をした現地解説者として同行をしていた平瀬真由美氏は「競技中には信じられない光景」とレポートをしていました。
最終日に入っても、同伴をしていた現地レポーターを驚かせる行動を見せていましたが、笑顔でのハイタッチ、ロータッチの行動には彼女なりの行動原理が働いていたのかも知れません。
「観客を味方としてパワーを貰い緊張感を抑える」という。
まさにそれがそれが計算済みだったのか、それとも自然に行ったのかは分かりませんが、現地に応援に駆け付けたファンのみならず、現地のギャラリーを彼女の笑顔をもって虜にしたからこそ、あの奇跡ともいえる最終ホールでの2打目があり、勝負を決めたバーデイパットがあったのでしょう。
優勝を決めたその瞬間には、スタンドの観客は総立ちとなり、もろ手を挙げて彼女の優勝を祝福していました。
そして3日目から最終組を回ったブハイまでもが、バーデイパットが決まった瞬間に祝福の同じ行動をしています。
ただ残念だったのは、優勝を決めた瞬間に他の日本人選手の祝福がなかったことですが、渋野選手がインに入った時点で、上田桃子、上原彩子、勝みなみ、アマチュアの安田祐香の4人はすでにプレーは終了していて、横峯さくらも優勝が決まる一時間前にはホールアウトをし現地にはいなかったとのことです。
過去には見られない数々の渋野選手の言動は、新たな日本人選手としてのキャラを作りだし、今後は米国LPGAに挑戦をする選手達に良い意味での道標をつけたのかも知れません。
彼女の今後の予定では今年のLPGA挑戦はないとのことですが、日本で行われるTOTOジャパンクラシックは出場をするでしょう。
そして来年は米国ツアーに参戦し、ランキング15位以内となって東京オリンピック出場を果たしてほしいですね。
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