-The Matador(マタドール)-2005 アメリカ映画
今回は日本公開はまだですから、邦題は
未定のマタードール(仮題)のお話です。
主演は007シリーズのピアース・ブロスナン。
競演はグレッグ・キーナー(ユー・ガット・メール、
恋愛小説家)です。
昨年度のゴールデン・グローブ賞[コメ
ディ部門]でノミネートされた作品ですが
肩の力を抜いて楽しめる作品。
ピアース・ブロスナンは、どうしても007のボンド役のイメージが付き
まといますから、今春公開されたダイヤモンド・パラダイスの粋な泥棒役
などダンディさが売り物に思えますが、私は1950年代のアイルランドを
舞台とした2002年作品「エヴリン」の冴えない父親役が好きです。
この映画は妻と3人の子供を抱え、失業と妻の家出という厳しさから、
子供を施設にやむなく預け取り戻すまでの実話を題材としたヒューマン
ドラマですが、今のお子関係で悩む人には必見の一作です。
彼の新作「マタドール」は、メキシコシティのホテルで出会った殺し屋
ジュリア(P・ブロスナン)とセールスマンダニー(G・キーナー)に
不思議な友情が芽生え・・・。
でもこの殺し屋さんは、なにせ若い女性にはモテない、スマートさにも
欠ける落ちこぼれ的な殺し屋なんです。
ここが前作「007やダイヤモンド・・」とは違います。 世界各地を
指令を受けてという所は「ゴルゴ13」なのですが、マニラでの殺しの
失敗・・そしてまたもや・・。これ以上はカット
マタードールは闘牛士ですが、決して彼たちが闘牛士に扮するという
映画ではありません。闘牛場でのシーンはありますけど・・
映画はラストの引き伸ばしやダラダラがあればつまらない駄作になります
が、この映画笑いながらもラストまでたどり着けます
P・ブロスナンのイメチェンがG・G賞の喜劇・コメディ部門でのノミ
ネートは良く判る映画です。
日本では正月明けには公開されるかもしれませんが、公開されたら恋人
と是非ご一緒に映画館でどうぞ。評価は★★★★☆というところです。