誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

シャクヤク

2018-05-25 08:58:30 | 誕生日の花ケイスケ日記
シャクヤク(ボタン科)花言葉は、恥じらい;はにかみ。芍薬を増やすには株分けを行う。あきの彼岸の頃、株全体を彫り上げて二芽か三芽を切ロる。株の側面だけを掘って、適当な芽に坤根をつけて切り分ける。これを日当たりと水はけのよい肥えた土に植える。芍薬の芽の露もなじまぬ夕かな露もなし 路通」「草の芽や去年に変わりし遠干潟 廬山」「水のほどとく角ぐみしかきつばた 白雄」「門の草芽出すやいなむむしらるる 一茶」「足の立つ嬉しさに萩の芽を検す 政岡子規」「名草の芽を待ち居りぬ札のかげ 高浜虚子」「芝草の芽に雨しみる田径かな 飯田蛇忽」「甘草の芽のとびとびのひとならむ 高野素十」「金堂のほとりの水に菖蒲の芽 星野立子」「羅紗鋏程に伸びたる菖蒲の芽 斎藤朗笛:「鶏冠の紅の艶す名草の芽 尾崎よし子」「彗星のたかだかとある芽草かな 坂内文慶」「名草の芽敢えて亜流を哀しまず 中島双鳳」「草の芽や気球に乗る子募集 森山いほこ」「雨女ゐて草の芽の欲伸びる 秋山百合子」。(シャクヤクのはじかみ優し小株かな 小野謙治)(春光やときに拡がる滝の幅 小野瑞枝)

 

アマドコロ

2018-05-24 07:40:08 | 誕生日の花ケイスケ日記
アマドコロ(甘野老;百合科)花言葉は、心の痛みのわかる人。山野に自生するユリ科の多年草。角張った稜のある茎は斜めに伸び。平行脈のある葉が互生し、裏面に粉様で白い。葉脈から緑白色の花が鈴のように下垂し、涼しげな花であまみ生花にも使われる。根茎がヤマイモ科のトコロに似て甘味があるところからこの名がついたという。「木漏れ日や影揺れ易甘野老 菅野昭蔵」「一夜径し海を野老の花の上 川西琴子」(満開の甘野重し雨の嵩;小野瑞枝;漂える朝の月ありアマドコロ 小野謙治。

ミカン

2018-05-23 15:52:32 | 誕生日の花ケイスケ日記
ミカン花言葉は、親愛。蜜柑と言えば一般的に温州蜜柑を指すが、柑橘類一般を総称してもいう。温暖な排水のよい土壌に育ち、晩秋に収穫するが。早いものは八月から出荷される。果皮がむきやすく甘いので、昨今はカナダなど外国でも人気の果物である。炬燵などを囲む日本の田樂の主役ともいえる。「下積の蜜柑ちひさき年の暮 浪化」「詰み置く灰に音を鳴くみかんかな 召波」「蜜柑十貧しき包みほどきけり 尾崎紅葉」「葉むらより逃げ去るばかり熟蜜柑 飯田蛇忽」「丘の一家蜜柑の皮を数多捨てて中村草田男」「闇ふかく蜜柑をひとり探りえつ 加藤楸邨」「かの夫人蜜柑むく指繊かりし 安住 敦」「蜜柑山の中に村あり海もあり 藤後左右」「蜜柑摘み昔の唄をうたひしに 山口波津女」「食べ終えても蜜柑箱といふいつまでも 加倉井秋を」「妹山も背山も蜜柑山なりし 田畑美穂女」「蜜柑抓ぐ海の半ばの色しずか 飯田龍太」「あまたの街角娼争い蜜柑乾く 金子兜太」「刻かけて吸う掌の蜜柑雪国ゆく 伊丹三樹彦」「蜜柑摘むみるみる籠を満たしては 清崎敏郎」「手に蜜柑故郷日和授かれり 村越化石」「蜜柑むくはこんなことしてゐては 星野麦丘人」「共に剥きてははの蜜柑の方が甘し 鈴木栄子」「子をなさずゆくてゆくての蜜柑山 永島靖子」「蜜柑むくめくるめく思鎮むまで 豊田陽子」「テ一ブルの蜜柑かがやきはじめたり 鳴戸奈菜」「蜜柑山裾に多宝塔 今川凍光」「俳優と俳人暮るゝ蜜柑山 摂津幸彦」「蜜柑島漁火も囲む 三次曲」「伊予の蜜柑花のかたちに剃きたまへ 森賀まり」「みかん吸う袋かぞえをたのしみて 小川敬生」「水を飲むやうに蜜柑を食べる鳥 木原苑生」「蜜柑椀ぎ海のきらを手で包む 徳田千鶴子」「胸先は朝の海上蜜柑切る 小田 亨」「青空や神も蜜柑も八百満 山本紫黄」「たまさかの電車が時計櫁柑山 世古諏方」「日の皇子在すやと蜜柑照る 大野龍児」「海中に末広がりに蜜柑山 丁野 弘」(花あしび鈴鳴るごとく水ながれ 小野瑞枝;蜜柑甘し冬来ぬというおもい濃く 小野謙治)

セキチク

2018-05-22 05:24:40 | 誕生日の花ケイスケ日記
セキチク(ナデシコ科)花言葉は、女性の愛。ナデシコ科の宿根生多年草。中国から渡来したので唐撫子の呼び名もある。万葉集にも名が上るひおどに古く、日差しに強く、茎が折れたところから姿勢を持ち直して伸びてゆく。節くれ立つ細い茎ごとに枝分かれシテ、五、六月その頭に撫子に似た五弁花を開く。ピンクが多いが、黒紅、白などのもある。「かねの筒も名もたははななり石の竹 立園」「石竹や紙燭して見る露の玉 許六」「石竹や節横をれてうち乱れ 蝶夢」「石竹やおん母ちいさくなりにけり 石田波郷」「石竹や母思ひなる姉妹 大橋麻祥子」。(虫しぐれいつしか雨の降るつてをり 小野瑞枝;石竹の揺れ合う丈の揃ひたる 小野謙治)

シラネアオイ

2018-05-20 10:51:02 | 誕生日の花ケイスケ日記
白根葵;キンポウゲ科シラネアオイ属。一属。一科一種の日本特産種。山地帯から亜高山の湿気の多いところや林内に生える高さ30センチほどの多年草で、茎に似た淡い紅紫色の大きな花を一個つける。花弁はなく、四枚の花弁に見えるのは萼片。名は栃木県日光の白白根葵根山にちなむ。「白根葵咲けといふよ山彦も 水原秋櫻子」「白根葵咲く雪渓のうるむほど 石原八束」「時絶つて白根葵に口づける 佐藤鬼房」。一株に一花の誇り白根葵 小野瑞枝;走り根の襞茄子花の吹き溜まり 小野謙治」。

ヒナゲシ

2018-05-19 10:28:18 | 誕生日の花ケイスケ日記
ヒナゲシ(ケシ科)花言葉は、慰め。虞美人草;美人葱;麗春草;ポピ一コクリコ。ケシ科の一年草。観賞用に多く栽培される。草丈は50センチ内外。葉は小さな羽状。五月頃、細かい毛の生えた細い茎の先に下向きの蕾をつける。四弁花で、色は紅、桃、白など。楚王頃の籠を受けた籠を受けた虞氏が死後に個の花に化したといわれ、虞美人草の名がある。ほっそりと可憐な花。「手折れるばかりふじんなれや美人葱 季吟」「裏富士やかかる里にも美人草 不白」「雛罌子は美しけれど妹恋っし 長谷川零余子」「虞美人草只いちにんを愛し抜く 伊丹三樹彦」「すぐ散つてしまふポピ一を買日にけり 草間時彦」「ひなげしやかまどの灰なかたまつて 大木あまり」「驚きとはほせよ円周の雛罌粟 桑原まさ子」「雛コクリコの北限に直ち一期一会 田口善子」「ジプシーが物干す木の間虞美人草 鈴木朗月」(春昼の浜に働く老ばかリ小野瑞枝;虹色の雲の囲める今日の月 小野謙治)

アヤメ

2018-05-18 11:19:59 | 誕生日の花ケイスケ日記
アヤメ(アヤメ科)花言葉は、神秘な人;よき便り。アヤメ科の多年草。排水のよい草原に群生する。また、観賞用に栽培される。高さは30~60センチ。葉はハナショウブに比べて細い剣形で、主脈は目立ない。基部は淡紅色をおび、莢状。初夏、紫や「あやめ咲く野のかたむきに八ヶ嶽 木村蕪城」「あやめ咲きぬ父母を結びし明治の恋 赤城さかえ」「鳥辺山ほどにぬれゐるあやめかな 柿本多映」「陶工のいのち涼しきあやめかな 鈴木桜子」「唇として使ふ真昼のあやめかな 摂津幸彦」「メロンパン買つてあやめのそのほとり五十嵐秀彦」「低肺をあやめの風に洗はるる 笠原聡」。満開のアヤメに重き雨の嵩 小野瑞枝:虹色の雲の囲める今日の月 小野謙治」。

ジャガイモ

2018-05-18 05:22:58 | 誕生日の花ケイスケ日記
ジャガイモ(ナス科)花言葉は、情け深い知恵。馬鈴薯;男爵。メークイン;アンデス原産でナス科の一年生作物。近世初期にジャガルタから渡来した芋=ジャガタライモを略した呼び方。初夏にしろから黄か淡い紫の小花をつけるが、めつたに結実せず、地下茎の先端が肥大することによるって殖える。この塊茎が馬の鈴に似ているため、バレイショという異名がある。収穫される部分が地下にあるため、低温等に強く,冷涼な気候のヨーロツパや北海道で広く栽培されるようになった。蒸したり煮たりして食べるほか、澱粉の原料になる。「かなしくて馬鈴薯を掘りさざめくも 石田波郷」「万有引力あり馬鈴薯にくぼみあり 奥坂まや」「蝦夷富士にむかひ馬鈴薯掘りすすむ 香川はじめ」。(日溜まりに膝撫す人や春浅き 小野瑞枝;万有力あり馬鈴薯にくぼみあり 小野謙治)

バラ

2018-05-17 11:20:39 | 誕生日の花ケイスケ日記
バラ(バラ科)花言葉は、愛。西洋薔薇;花薔薇。バラ科バラ属。豊麗で香折り高い花を咲かせる西洋薔薇をさす。切花として年中、栽培されるが花時は本来、初夏五月。花の色も形もとりどりだが、薔薇色といえば薄紅。幹や枝に鋭い刺がある。江戸時代の園芸書には「老座」の名がみえ、当時すでに日本に渡来していた。『古今集』『源氏物語』に「さうび」とあるのは中国伝来の庚申薔薇である。「ばら」は刺のある草木をさす「いばら」「ばら」の転訛。これを「薔薇ン」の漢字を当てた。「薔薇園一夫多妻の場をもふ 飯田蛇忽」「薔薇の坂にきくは浦上の鐘ならず 水原秋櫻子」「バラ散るや己がくれし音の中 中村汀女」「手の薔薇に蜂来れば我王の如し 中村草田男」「薔薇の辺やこたびも母を捨つるがに 石田波郷」「薔薇に付け還暦の鼻うごめかあるはれた日に石階を登り第二の薔薇園 橋本美代子」「久女にはなれず薔薇咲き薔薇枕 鈴木栄子」「乏く薔薇に茎のありけり深空かな 正木ゆう子」「讃美歌のここにて消ゆる薔薇館 源」鬼彦」「薔薇園の薔薇生前と雑然と 須佐薫子」「バラ園のホースの水を天に放つ 栗田やすし」「人憎むかに薔薇は色深めたる 阪本謙二」{薔薇の門くぐりて海へ近づきぬ 中嶋秀子」「帆柱を集めし空も薔薇の季 大崖水一路」「薔薇満開一夫一妻つまらなし 高仙夏子」「花びらの薔薇のかたちを守りけり 津路美代子」「まつさ先に黄色の薔薇が咲き揃ひ 加藤あけみ」「坂急になりて抱きし薔薇香る 大高 翔。(薔薇咲いて庭の盆栽美しき 謙治。紺色の夜となり港夏に入る 小野瑞枝)
 

ゼラニュウム

2018-05-15 11:18:50 | 誕生日の花ケイスケ日記
ゼラニュウム(露草科)花言葉は,篤い信仰 決心。フウロソウ科の多年草。南アフリカ原産のモンテンジクアオイを中心に交配、改良を施した園芸種。多肉質で草丈は30㎝くらい。初夏から秋、長く伸びる花茎に直径二センチほどの五弁の花を,丸くたくさんつける。色は赤、白、ピンク,バラ色など豊富。「ゼラニュム鉢の十個も転居の荷 松永 和」「春光やときに広がる滝の幅 小野瑞枝;五弁の花色鮮やかに咲き競う 小野謙治。