渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

手の中(うち)の冴え

2021年10月28日 | open


いくら切り手で刀を保持していても、
このまま振っただけでは腕の振りの
ままなので冴えが発生せずに、全く
切れない。下手したら畳表さえも切
れない。
前述したように、小指を利かせて、
てこの原理を使って、斬撃の瞬間に
剣先を走らせるのだ。手首よりも
手の中(うち)の冴え。
それが「剣の冴え」。
無論、小手先だけでなく、肩関節と
肘の縮みと伸びをパンタグラフのよ
うに連動して動かして、ジャストの
タイミングで手の中を使う。
基本は下半身。

野球の投球もそう。
ボールをただ握ったままで腕の振り
だけでは、絶対に速球は投げられな
い。
こちらはてこの原理よりも、スナッ
プと指の働き、下半身、肘と肩の
連動した動きを使う。
野球の投球もそうだが、精神論や
ガッツだけでは技巧性は一切身に
付かない。
科学的な理論を知らないと上達はし
い。


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