渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

「秋の夜長はワイルド・ギース」

2017年10月17日 | open



表題通りのメールが刀工康宏友の会「游雲会」メンバーから送られてきた。

ひゃっは~!変態さん、いらっしゃい(≧▽≦)

ガッツリ、しっかりと入手してますね(笑)
映画『ワイルド・ギース』は、ボーナストラックでポテチー食いながら大与太
の大馬鹿発言連発の馬鹿女がくっちゃべってる東北新社のDVDではなく、
ブルーレイ版がおすすめです。
製作秘話やロジャー・ムーアの音声解説、映画作品の軍事アドバイザーの
マイク・ホアー本人のインタビューまであります。超貴重な日本語吹替え
まで入っている(これがまた最高にいい!)。

あと、プチトリビアとしては、カジノに隠れるショーン中尉(ロジャー・ムーア)を
かばって悪党に殴られて怪我するカジノのブラックジャックテーブルのディー
ラーの若い美人は、映画プロデューサーの実娘が演じています。
その実母はサンディ曹長(ジャック・ワトソン)の奥さん役で、フォークナー
大佐(リチャード・バートン)がサンディの自宅を訪ねた時に出てきます。
この作品はカメオ出演も多い遊び心のある作りとなっています。
リチャード・ハリスとリチャード・バートンという二人のリチャードがいたので、
R1、R2と撮影中はスタッフたちは呼んでいたそうです。
奥さんや恋人たちを職場である撮影現場に呼ぶのは西欧人の俳優たちの
習慣のようですが、この作品でもR1、R2や他の人たちも奥様や恋人を
現場に呼んで一緒に寛いでいます。
なんというか、あの雰囲気は、1970年代の世界グランプリロードレース
での「コンチネンタル・サーカス」の雰囲気にとてもよく似ていると感じた。

秋の夜長、なんだか私の周辺では、ワイルド・ギースと傭兵ドキュメンタリー
作品がちょっとしたブームのようです。
(映画作品は良作です。役者が十二分に演技しており、見所多数)


ハットをキャップに ~傭兵スタイル~

2017年10月13日 | open



これはブーニーハットです。

これをこうして・・・


こうやって餃子みたいな形
を作って・・・



被ると、たちまちハットがキャップ
に変身!



形を整えれば、パトロールキャップ
のような形にもできます。



こんなこと自衛隊でやるとぶっ
飛ばされそうですが、まあなん
というか、
愚連隊のようなマー
セナリーは関係ないっす(笑

この被り方は、40年近く前に
ある人からある場所で教えて
もらいました。


迷彩いろいろ ~本論~

2017年10月12日 | open



まあ、なんというか、柄物迷彩服を20数着持っているおいらは
充分に変態さんいらっしゃ~いなのだろうなぁ・・・。

それに加えてOD色戦闘服も無数にあるという。


最新版はこれ。米軍最新式のA-tacs FGカラーである。


これはかなりそそる柄ではあるのだが、実は今世紀初頭に私が自作した
迷彩柄はほぼこれである、という(笑

その時に作った自作迷彩柄のブーニーハットはこれ。

これは実は気合いを相当入れて作った。
「作った」というのは自分で色柄物に染めたというだけではない。
この帽子は、実はただの白い布から自分でミシンを使って製作
したのである。ありえねぇ~~~(笑

だが、為せば成る。為さねば成らぬ何事も。白い布から自分で
最初から帽子を作った。帽子作りは初めてだったが、かなり難しい。
さて、迷彩。
このA-tacs FGという柄物は刀剣仲間の忍者トットリ君も愛用している。
彼もゲーマーだ。
それがこれ。


私のよりも緑が強いように思えるが、本人曰く肉眼では私の画像のような色
なのだという。
ぼんやり系ね(笑

この A-tacs FG を見た自衛隊本職さんの二尉は今夜私に「これは迷彩効果
が高そうだ」と言っていた。
実戦では知らないが、エアソフト・フィールドにおいては、私が実際に肉眼で確認
した限りでは、真冬の枯れ木植生時以外では、この A-tacs FG は世界中のどの
迷彩柄よりも2017年現在では、一番迷彩効果が高いという感想を持っている。
これがベスト・オブ・ベストだ。今のところ。
適合季節も真冬以外はかなりの季節をカバーするのではなかろうか。
A-tacs は数種類が現在作られている。
A-tacs とはAdvanced TActical Concealment System の頭文字を繋げた
呼称であり、私の FG とは Foliage Green の略であり、さらに現在ではFGXと
いうXシリーズも加えられ、大別して5種類の戦地仕様の種類がある。
特筆すべきは日本がお家芸だった雪山迷彩も加えられていることである。


迷彩いろいろ。
本当によく考えられている。

だが、米軍の場合、以前の日記記事でも書いたが、ほんの数年ごとに
新パターンを採用している。
これは軍事的にはあきらかに不自然でおかしい行動であるのだが、
純粋に軍事的な用兵思想として見るから不自然に見えるだけのことだ。
新パターン採用には莫大な金が動く。
つまり、毎度の巨大軍需産業の行動パターンとして見れば、米軍の
次から次への落ち着きのない矢継ぎ早の迷彩柄の新採用(ほんの2年
ほどで新パターンを採用することが湾岸戦争以来ずっと続けられている)
は、ごく当たり前のことなのだ。
米軍は兵士の安全確保のために動いているのではない。
これだけは確かな事として断言できる。

そして、意外なことに、米軍と同盟軍側の旧西側各国は、米軍ほどコロコロ
と迷彩服の柄を変更したりはしない。
ただ、今後は米国同盟国も、どう転ぶか分からない。
ポチ日本あたりが迷彩柄をコロコロと変えるようになってきたら、軍需産業
の在り方も官民癒着度合が米国式に転換したという反証になる。
一番の問題は、軍需産業による利潤を愛することであり、兵士の安全に
腐心してのことではない、という事実が存在することだ。
日本は米国のコピーになっては絶対にいけない。

私が迷彩柄物と素材の質性でかなり気に入っているのは、この韓国軍の
コリアン・リーフと呼ばれた柄である。
ただ、確かこの迷彩柄はすでに廃止されたのではなかったか。
茶色部分が小倉色系の赤みがかった茶で、なかなか良いのだ。
 
ウッドランドではないの?とか思ったりするのだが、業界では
一応「韓国リーフ」という呼称で呼ばれてきていた。

コリアン・リーフ・パターンの日本国内での迷彩効果は高い。
 ↓


足元注目。

ただし、ほとんどコリアン・リーフは市販されていない。それが難点だ。
私は二着所有していたので、一着は所望した三原のゲーマー友人に
かなり前に進呈した。


ウッドランドといえば、米軍が1980年に採用したウッドランド迷彩柄は、
世界中に非常に大きな影響を与え、現在でも各国でウッドランド迷彩
が採用されている。
日本国内でも、1980年代は新迷彩とのことで、猫も杓子も誰もが
米軍ウッドランド迷彩柄に飛びついた。
私はそうした長い物に巻かれろ傾向が大嫌いだったので、1980年代
には一切ウッドランドは着なかった。80年代は主として英軍実物DPM
であり、米軍物ならば実物ERDLリーフ(ベトナム戦争時代の物)を着用
していた。
ウッドランドを入手したのは、米軍でウッドランドが一般的ではなくなった
時期からである。
好きではないのでゲームでは3回しか着用していない。
普段着で家着では作業着のように着たりしていたが。

だが。
実物本物ウッドランドは、ある程度色落ちがすると、非常に色合いがよく、
背景に隠れる柄物になることを最近再発見したのだ。


ウッドランドを着用するSEAL隊員役のブルック・ウィルス。
(映画『ティアーズ・オブ・ザ・サン』より)


(映画『ローン・サバイバー』より)


だが、私が一番長く日本のゲームで着ているのは英軍のDPM(ディスラプティブ・
パターン・
マテリアル=分裂迷彩柄)の迷彩柄だ。

映画『ワイルドギース』(1978)から。彼らは全員すでに死亡した。
軍事アドバイザーを担当した元傭兵ワイルド・ギースの隊長のマイク・
ホアー氏の死亡は確認されていない。存命ならば今年97才である。
中央の名優リチャード・バートンの役どころのアレン・フォークナー大佐
のモデルは、マイク・ホアー大佐本人である。

マイク・ホアー氏