渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

フィールド・ウエポン

2017年08月17日 | open


体調が復調して体力も回復し
たら、游雲会のメンバー2名と、
それと
三原から2名を連れてフ
ィールド・エアソフト・ゲーム
に参加したい。

三原組に貸し出す銃として、
同じタイプがいいなぁ、揃えな
いとなら
ないかなぁ、なんて思
っていたが、考えたら古いタイ
プの5.56mm系
M16-M4系列が
これくらいあった。

M4 SOPMOD は次世代電動ガン
だが、その他はかな~り昔の物
だ。他にもAR-15系は手元にあ
る。
現在でも快調そのもの。
オーバーホールをしてやりたい
個体が
1丁だけあるが、パーツ
ストックもあるからメカボを全
バラすればバッチ
OKのような気
もする。マガジンも売る程ある
し(笑

18年前のモデルがいまだに現役
というのが笑える。

メタル・ボディの XM177E2 な
んて、初速も0.2gBBでビタリと
88m/S
だしね。

こちらは7.62mm系。ベルギー
の FN FAL と ドイツの G3 だ。
傭兵物の定番アイテムですね。
戦後第一世代のアサルトライフ
ルだ。
(私は新造語である「バトルラ
イフル」という呼称は使用しま
せん。用兵思想として概念的に
整合性がなくおかしいことを言
っているからです。それは近年
作られた造語です) 


ただFALはメンテバッチリで
快調そのものなのだが、G3-
MC51のほうがどうもメカボ
がおぼつかない。
これは内部部品交換まで含め
た完全オーバーホールをしな
いとならない。

しかたないので、もし 7.62mm
系でまとまって G3 を使用する
路線ならば、お座敷使用のこの
手持ち品をフィールドに投入す
るつもり。

これのフォールディングストック
は結構気に入っている。


こちらの投入も考えてはいるのだ
が・・・。



こんな感じでね~。


ところが、ごくごく個人的な
趣味としては、こういうオー
ルドガン
だったりするから、
自分で自分にどうやって折り
合いつけるか
が難しかったり
もする。

私のゲームの特徴としては、
ゲームごとにあれこれ銃を替
えて
使用することはほとんど
しない。

最初から最後まで一丁でぶっ
通しだ。

日によって違う銃を使うこと
はあっても、同日中にとっ替
えひっ
替えということはほぼ
ない。

一応、作動不能のトラブルの
時のために予備のエアソフト
ガン
は持って行くが、これま
でそうしたトラブルはあまり
ない。

一度だけゲームの真っ最中に
Ver.3のメカボのギヤクラッシュ

が起きたことがある。あれは確
か2009年だったか。
私の持ちエアソフトガンの中で
最強はキングアームズ社製のFAL
パラカービンで、これはメカボ
を全バラしてみて初めて知った
が、香港製の電ガン侮れないで
す。細かいところに配慮が行き
届いていて、世界のリーダー東
京マルイを遥かに凌駕している。
というか、すでに日本はあらゆ
る面で香港と台湾には抜かれて
いるような気もしますが・・・。

ということで、フィールドゲー
ム復活の日に向けて、構想思案中。

こういうショットショーなどで
紹介される最新型がカッコいい
ことは分かってるんですけどね。


とりわけ刀も小銃も私はかなり
短寸好きで、長大なかつての英
軍小銃のL1A1を指して「間抜け
の杖」と各国のみならず自国兵
士が嘲笑したのはとてもよく分
かる気がする。刀も小銃もバカ
長いのはやはりバカなのだから
バカが付くのだと私は思う。
英軍はその反動からか、世界一
長い小銃から1980年代中期の軍
備大改編で超短寸であるL85A1
というブルパップ小銃を制式化
した。
こうした小銃の小型化である
PDW(パーソナル・ディフェン
ス・ウェポン)は今や全世界の
地球上のトレンドであるが、
この傾向は1960年代末期のベ
トナム戦争の米軍あたりから開
始された。
それ以前にも、パラトルーパー
(空挺部隊)用に折り畳みスト
ックが考案されたり、短寸のカ
ービン(騎兵モデル)が存在し
たりしたが、1950年代の初期
アサルトライフルであるベル
ギーFN社のFALパラカービンな
どは時代を60年以上先取りした
先駆性があったということにな
る。
銃も刀も、必要以上に長過ぎる
のを好むのは、まったく以て実
用の機能というものを無視した
ハッタリ根性に近いものがある
と断定できる。
典型的な事象を米軍に見る事が
できる。
米軍はを長寸だったM16A2を短
寸カービンモデルであるM4に全
交換して1994年に全軍配備を開
始した。これの歴史的な意味は
深い。

M4カービンを装備する米軍兵
士。(1990年代中東)



PDW(パーソナルディフェンス
ウェポン)化されたM16-M4系
デバイス。


こうしたPDWに見られるような
カスタマイジングが本物の実戦
的戦闘部隊の常識となりつつあ
る。このことは60年前から模索
されてきた武器としての個人装
備である火器の発展の当然の帰
結趨勢だろう。
実は武器史として見る場合、日
本刀も軍用小銃と同じことがい
える。
長大刀はハッタリ刀であり、歴
史上登場はしたものの、実際の
実戦の場面では流行ってから廃
れる以前に使い物にならなかっ
たのですぐに歴史から消え去った。
つまり、長寸刀は「間抜けの杖」
だったことが白日の下に露呈した
のである。
現今、日本刀の世界において、
実用主義、実証主義、現実路線
から大きく離れて脳内妄想のよ
うに長大ハッタリ刀を夢想妄想
する族が存在するのは、それは
それらが全員「『間抜けの杖』
を好む間抜け」であるからだ。
それどころか、刀を杖にして刀
を地面に立てて着けてその刀に
手を載せてドヤ顔するのが武士
の所作だったなどとして本当に
刀を杖にしてしまう大たわけの
虚言を弄して刀を粗末に扱うよ
うな妄想族まで最近現れた。
世も末。
というか今世紀は始まったばか
りなのに。
 


『ブッシュクラフトの教科書』(原題「BUSHCRAFT 101」)

2017年08月14日 | open









発売されたばかりの書籍だ。
ブッシュクラフターならば通読して押さえておかなければならない
だろうと思ってアマゾンで購入した。

だがしかし!

1970年代~1980年代には「サバイバル物」の書籍が日本でも
多く出版された。
その著書は、ほぼ全員が「実戦経験」を持つ元軍人だった。(穴掘り
が嫌になって部隊を脱走したくせに「元傭兵」などという肩書で世間
に売り込みをかけて、サバイバル書も元英軍兵士の書いた物を焼き
直しで盗用して自書として出版しているような恥知らずの日本人も
いたが)

それらは、英国特殊部隊SAS(スペシャル・エア・サービス)やSBS
(スペシャル・
ボート・スコードロン。世界一練度が高い特殊部隊)の
元隊員が引退
後に部隊での訓練や実際の実戦での経験を活かして
書いた生存
技術のノウハウ本だ。
「実戦では、最大の敵は敵兵ではなく自然そのものだ」という名言を
残したのは、コンゴ第五コマンド「ワイルドギース」を率いた傭兵の
マイク・ホアー中佐だった。

本書『ブッシュクラフトの教科書』は、現在米国でも人気が出てきた
「ブッシュクラフト」という呼称単語を使用してはいるが、本書は1980
年代に流行した「サバイバル術」の書と同一である。北欧を発信源と
する「ブッシュクラフト」とは根本的に思想性が異なる。
この書に貫かれているのは、徹底した「生存術」であり、自然と親しみ
自然と共に歩み自然を愛するという思想性は存在しない。むしろ、そう
した感性をも否定してとにかく生存するという過酷な軍事的生存術の
伝授という面が強い。
本書では、
厳しい自然環境の中で、過酷な状況をいかにクリアして
人間が生き
残るかという視点のみで徹頭徹尾貫かれていて、この書
は1980年代
に流行した「サバイバル術」の書と一切の差異はない。
言葉だけ現代
流行語の「ブッシュクラフト」という言葉を使用している
だけのことだ。


著者のデヴィッド・マイケル・カンタベリー (1963年9月19日生)さんは、
米国陸軍の元軍曹であり、米国ではTV番組も受け持っていたサバイ
バル技術のプロのインストラクターだ。
やることは「サバイバル」である。北欧ブッシュクフラフトに見られる
ネイチャーから学ぶというような自然との共生といった視点は存在
しない。

むしろ、自然を征服し人間が過酷な状況に打ち勝つという、白人特有
(特に英米西系)の視点に立っている。
デイブさんのタトゥーを見ても、どういうところにいた人間であるのか
はすぐに分かる。


非常に良い色使いの上下迷彩でキメている。
単色も厳密には迷彩色である。マダラのカモフラだけが迷彩という
わけではない。プロペラ戦闘機などの翼を上下単色で色を変えた
のも、
あれも迷彩塗装である。
このデイブさんの着装は、半袖ポロシャツにコットンパンツにライト
ブーツという軽装備であるが、色合いにおいて、実によく厳選されて
いることが読み取れる。一目で判る。この人はプロだ。

この『ブッシュクラフトの教科書』の執筆方針は、これはこれでアリ
だろう。
ただ、著者の意図ではなく、編集者によって無理矢理に今出せば
ヒットする題名が決定された
のだろうなぁと感じ取れる。
事実、ニューヨークタイムスからのリリースで本書は米国で大ヒット
した。
だが、本書の展開の内実は深いところが決定的に「ブッシュクラフト」
ではない。
この書は1980年代に流行したサバイバル術コーチの復元でしかない。
1970年代~1980年代は、米国では傭兵スクールが一定程度の
流行を見た。1960年代からの「独立の時代」を経て70年代後半から
1980年代は国際小規模紛争の時代であったので、米国ソルジャー
オブフォーチュンだけでなく、多くの傭兵学校があった。これらは現代
のPMC商売とは明確に性格と質性が異なった。
そこでは当然にしてサバイバル術もコーチする。

ちなみに、訓練課程で貸与される銃はセミオートのみの民間向けの
AR-15が多かった。タイプはCAR-15タイプだ。米軍「改良(実は改悪)」
版がプロトタイプXM177E2である。それの民間向けバージョンの銃だ。

ボルトフォアードアシスト機能が付いていないユージンストーナーが
本来あるべき姿とずっと最後まで提唱し続けていたARのリュングマン
システムの構造を持つ5.56ミリ(SS109以前のM193アモ)自動小銃
である。それは
アモが適切なアモだったため、一切のジャミングは発生
しなかった。

そうした傭兵スクールで教えていたサバイバル術とまったく同じ内容が
本書『ブッシュクラフトの教科書』には記載されている。
全216ページ、1,500円(税抜き)。カラー写真は一切ない。

そういえば、最近「サバイバル術」の新規出版物はとんと見ていなかった。
若い世代の人たちは、1980年代のそうした一連の書籍にも馴染みが
薄いかもしれない。
この書は、あくまで「サバイバル術」のコーチ本として、一冊の辞書的な
書籍として所有しておくのもありかもしれない。
さいとうたかを先生の1970年代の超ヒット漫画『サバイバル』において、
主人公サトルが沈没した地面を調べる為に海に潜った時、海底で発見
した英語の書籍がサバイバル術に関するアウトドア教科書だった。
サトルはその書籍によって知識を得て、日本列島沈没という極限状態
の中で生存活動を成していくのだった。
まさにそういう教科書的な書籍として本書は活用できる。
ただ唯一、「完全な二番煎じ、三番煎じである」ということを意識しなけ
れば。
オールドアウトドアマンによっては「何を今さら冗長な」という感覚が沸く
だろうが、最近こういう本格派サバイバル術コーチ本が少なくなって
きて
いたので、「野性の証明」のためには、今の時代の中にあっては、
パンチ
の利いた(死語)書籍かも知れない。








オピネルの子供用ナイフ

2017年08月02日 | open

オピネルの子供用ナイフ


最高だよ。鹿ハンター先生(≧▽≦)
「わたし子どもの頃は、あの、なんてのかな、なんてのかな
あれ、金属のハンドルでこう伸ばして、こう指で押さえる。
なんとかっていう日本独特のこういうのってありますよねぇ」

そりゃあ、肥後守だ、ヒゴノカミ!!
お願いします(笑)。