せっかくフィレンツェに来たのだから、そこはドォーモのクーポラに
登っておかなければ ジョットの鐘楼も登りたかったけれど、なんせ
両方とも400段という階段を登らねばならないわけで・・・
やはりまったく若くはないワタクシは一方だけ登るのが賢明な判断というものだろう。
しかし、冬のクーポラもあまり並ばず登ることができた。
その前に花の聖母寺(サンタ・マリア・デル・フィオーレ)のご紹介。
フィレンツェのランドマークと化しているこの教会は案外歴史が新しい。
フィレンツェの生みの親はかのジュリアスシーザー、カエサル。厳密に言うと
その前にスッラがこの地をコロニアルとして兵士を入植させているのだけれど。
紀元前59年にフィレンツェは正式に誕生したらしい。
その後ハドリアヌスがこの都市を大きくし、その千年後この街でルネサンスは
産まれた。その草創期1296年から140年かけてこの教会は完成した。
意外にもファサード(正面)の完成は新しく19世紀。
ドォーモは石積み建築としては世界最大。ドームの大きさとしては世界4番目。
ネオ・ゴシック建築のカトリック教会。
ファザードは正面から見ると圧倒される規模、装飾
クリスマスの名残も・・・
サン・ジョパンニ聖霊堂にある天国の門。
クーポラにはこんな狭い階段を400段も登ります。
ドォーモの天井にはヴァザーリによる「最後の審判」の絵。
まだ登ったことがない方はなるべく若いうちに登ることをお勧めします!とにかく
急勾配を登るのが一苦労 山と同じで達成感はありますけれどね。
この風景ですもの。
一時有名になった日本人の落書き。今現在は日本語の落書きは見事に見当たり
ません!しかし他の言語の落書きならふつーにいっぱい。日本語が目立ったのでしょうね。
教会の内部はこんな感じ。
ゴシック建築はやはり素晴らしいですね。何かの本でゴシック建築は忽然と
現れ、現代でもこの高度な技術を復元するのは難しいと読んだ覚えが
あります。どこの国でも主に教会のゴシック建築を見ると思うのですが
なぜ、中世にこのような高度に昇華された建築技術が現れたのか?
その人間の英知には驚愕しかありません。
花の聖母寺
明日は、このチョーメジャーな教会より私が一番好きなフィレンツェの教会をご紹介しまーす!