新聞の花便りに北野コスモス街道のコスモスが散り初めと出ていました。コスモス街道は陣屋川の堤防沿いに数キロにわたって続いています。川は北野天満宮のすぐそばを流れています。この石の鳥居は江戸初期のものです。
天満宮前の門前町です。1キロほど行った所に下宮があります。むかし、この少し先に家内の実家がありました。結婚前、両親に紹介するというので二人でこの道を歩きました。すぐ隣り町なのに初めて来る場所で、道沿いには商店や造り酒屋、商人宿などがあり賑やかでした。
家内の父親は子どもの門限にもやかましい厳格な性格だと聞いていました。こわごわと家内の後から玄関に入ると、座敷に酒肴が用意されていて歓待されました。町中の気風とは違う、人情の濃さを感じたものです。以来、この道を通ると自分の田舎に戻ったような気がします。
肝心のコスモスは花便りとは違い、ほぼ散り終えでした。通る人もいません。
その代わり堤防に櫨並木があることに気がつきました。正面の櫨は大木です。
櫨の紅葉は始まったばかりです。久留米には耳納北麓に柳坂曽根の櫨並木があり、紅葉の季節には多くの人が訪れます。
河川敷に下りました。川に群生していた小さな花です。
鴨の番いがいました。人に馴れているのか近づいても逃げません。
コスモスが少なくなった堤防を見上げます。
北野天満宮の辺りまで戻りました。この辺りのコスモスはまだ勢いがありました。木々は天満宮の鎮守の森です。
これは蝶か蛾か分かりません。たくさん飛んでいました。
秋の雲です。空が大きく感じられます。コスモスももうすぐ終わりです。次は同じように散り初めと伝えられている、キリン花園のコスモスを見に行きます。
九州様の心情、伝わってきます。
心の旅・・ですね。
ここに義父母が住んでいたのでよく通いました。
今でもこの辺りにはよく来ますが、
この道を歩くことはめったにありません。
いずこも同じで、昔は賑やかでしたが、
今は寂れてしまいました。
若い頃の思い出の場所です。