田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

薩摩街道と南関町の「いきいき村」

2015年09月02日 | 日々の出来事

 熊本県南関町にある「いきいき村」へ行きました。

 ここは道の駅ではなく、民間会社の経営による物産直売所です。施設は広い直売所と、バイキングレストランがあります。ただ道の駅と違って、交流施設や休憩所、24時間利用のトイレはありません。

 最近は市場経由ではなく、登録農家が直接持ち込む形式の直売所が増えてきました。

 

 

 とにかく熊本県を中心とした農産物、海産物、加工品、土産など種類が豊富で目移りします。客も多く盛況です。

 

 

ここから車で5分ばかりの所に、道の駅おおむた「花ぷらす館」がありますが、いきいき村が出来たせいか、苦しい経営が続いています。この4月からは市が出資している運営会社から、別の会社の指定管理者に経営が変わりました。

 私もここに来てばかりで、大牟田の道の駅にはご無沙汰していますが、どう変わったか、近いうちに行ってみようかと思っています。

 南関町は熊本県ですが福岡県との県境にあり、西を大牟田市、北をみやま市と接しています。町名にあるように、昔は国境のここに関所が置かれていたようです。この町を薩摩街道が通っていました。少し北の福岡県側には「北の関」という地名が残っています。

 薩摩街道は西南の役で官軍が南下した道であり、しばらく南に行けば、最大の激戦地で唄にもうたわれた田原坂がある植木町に至ります。田原坂は今でも当時の地形や道が残っており、両軍の墓地や資料館があります。いつかご紹介したいと思います。

 ただ、熊本の人はこの道を豊前街道と呼びます。熊本市の札の辻を起点として、昔の豊前の国(今の小倉や大分県北部)に至る道だからです。熊本から南を薩摩街道といいます。福岡県からすると薩摩に行く道なので、薩摩街道と呼んでいるわけです。

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