数日前の新聞に、太白という品種の桜が満開だという記事が掲載されました。耳納北麓・田主丸町の果樹園の一角に咲いているそうです。この日は快晴で爽やかな天気です。新緑の山辺の道を車で走り見学に行きました。
向こうは柿園です。一面の若草色に花木や野草が彩りを添えて春を感じさせます。
太白です。樹齢は250年から300年といわれています。この桜は「結麗(ゆうれい)桜」と名付けられています。昔、この町にあった遊郭「紫楼」の遊女、結と麗の美人姉妹の唯一の楽しみが、ここで桜を愛でることであったと云う言い伝えから地元でそう呼ばれています。
下の方から大きな枝が横に張り出していて、杭で支えています。
白く明るい桜の花です。
花はソメイヨシノの3倍ほどの大輪です。枝の先にまとまって咲きます。
この桜の下には古墳があるといいます。実は久留米からうきは市に至る耳納北麓の山裾には古墳群があるのです。しかしその多くは開墾などで毀たれています。この果樹園の隣には全長100メートル余の墳丘をもつ大塚古墳があり、公園になっています。
ここは柿と葡萄を栽培している観光農園です。柿の木には若葉が出てきました。山々も深い色の中に新緑のグラデーションが目を引くようになり、明るい感じがします。山笑う季節になりました。
草むらには野草が咲いていました。ネット図鑑で調べると「ショカツサイ(ハナダイコン)」。似た花に「ゴウダソウ」というのがありました。素人なので自信がありません。
この大きな木はクスノキですね。神社にある御神木のようには大きくありません。それでも直径1メートルはあります。剪定をされているようで樹形がこじんまりと整っています。木の下はバーベキューガーデンです。
見物客を迎えてくれた犬です。大人しい犬でした。こういう所に来ると寛いだ気分になります。
のーんびりした空気が伝わってきます。
どこからか NHKラジオの 「昼のいこい」のテーマ曲が 聞えてきそうです。
新緑の季節、野に山に 足を運びたくなりますね。
遊女が愛でた桜ときくと、なにやら物語が生まれそうな桜ですね。
たっぷりと豊かな包容力に満ちた桜の風情です。
櫻が散ると新緑の候。
胸いっぱいに緑の風をすいたくなります。
気持ちがおおらかになる写真に、ひととき、憩うことができました。
ありがとう。
長閑な風景で、心が伸び伸びとします。
孫を連れてきて弁当でも広げたらとも思います。
ここは家から車で30分の距離です。
田舎暮らしの良いところです。
ソメイヨシノもいいですが、こういう桜は存在感があります。
おっしゃるように新緑を満喫できました。
里の木々や草むらも明るい緑でした。