春は総会の季節です。
各種団体の総会では、会長をはじめ役員の交代がつきものです。しかし人間のすることなのでその交代劇は様々です。先を見据えて後継者の見込みをつけ、スムーズに世代交代することもあれば、感情的なバトルになることもあります。つい先日も、ある校区のまちづくり振興会会長が総会で反対派から批判され、交代を余儀なくされたと聞きました。
10年ほど前に全国的なまちづくり情報誌で、ある地区の会長が「役員選びは良いまちづくりのための権力闘争である」と書いているのを読んで驚いたことがあります。国政ではあるまいしと思ったものです。地域の存亡がかかっている場合は格別、まちづくり活動は和気あいあいでやるものだと思っています。
実際の総会では真摯な意見交換から、何でも反対の意見まで様々です。役員の皆さんにはご苦労様と思いますが、そんな役目は御免蒙りたいという身勝手な気持ちもあります。
一方、身近な地域では役員のなり手がいないという問題もあります。私の町内会でも4月に総会がありました。ところが事前に配布された町内会報に最終号とあり、はてなと思いました。お知らせ欄を読むと町内会報は廃止しますと書いてあります。
今年は役員改選の時期でした。会報には理事会を何度も開き、何人かに会長就任を依頼したが、全部断られた経緯が書いてありました。問題は役員さん方の負担が重いことです。
そこで、会長は続けるが負担軽減のため、今後は町内会の三役は自治区の交代で務めるよう規約改正に取り組むこと。そして夏祭りと敬老会を廃止することに決めたそうです。反対の方には会長になってもらいたいと書いてあります。役員人事に関心のない私ですが、会長さんの気持ちはよく分かります。
後日行われた総会では自分が会長になるという人も現れず、住民が楽しみにしている行事の廃止にも反対意見は出ませんでした。
フリーフォトより
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