もう20日ほど前になります。鹿島に行ってきました。このところガソリン代が高騰しているのでドライブは控えていましたが、爽やかな青空に誘われての鹿島行きです。
筑後川本流に架かる大川橋。橋の中間点に福岡と佐賀との県境の標識があります。目的地までは50キロ、そう遠くはありません。ここへ差し掛かると少し気分が昂揚します。
筑後川が二手に分かれ、再び合流するところに昇開橋が架かっています。旧国鉄佐賀線の橋梁で、国の重要文化財。今日は橋のたもとにある物産館で休憩してから、鹿島まではノンストップで車を走らせます。
道の駅鹿島に着きました。以前は小さなプレハブ小屋で、よく有明海産の赤貝を買って帰ったものです。干潟交流館では中学生の団体が干潟体験の準備をしていました。
天気が良かったので、予定を変更して太良町の先まで足をのばすことにしました。陸の上にある船はカキ小屋に飾ってある船です。このあたりはカキ海道と呼ばれ、国道沿いにカキ焼きの店が点在しています。これから冬にかけてカキの季節になります。
有明海は内海です。佐賀から長崎にかけてはその深奥部で、玄界灘のように荒波が打ち寄せる磯は見かけません。
鹿島から諫早の手前まで、国道207号は海沿いを走っています。昔、年に何度か長崎へ通っていた時期がありましたが、海を眺めながらこの道を行き来していました。単調な景色が続く高速道路よりも、時間はかかりますが、この国道を走る方が楽しい。
写真を撮っていたら青い列車が来ました。初めて見る車両で、観光列車かとも思いましたが、西九州新幹線の開通に伴って投入された新しいデザインの車両でした。新幹線の開通後はこの区間は電化路線ではなくなり、特急列車も走らなくなったのです。博多からの特急は肥前鹿島までの運行となり、便数も大幅に削減されました。
もう、特急「白いかもめ」で有明海を眺めながら長崎へ旅する楽しみはなくなりました。西九州新幹線の6割はトンネル区間で、トンネル新幹線ともいわれます。ただ、武雄や嬉野の温泉街と長崎市は関西方面からの集客が期待できるでしょう。世の中はビジネスライクにものごとが進んでいきます。
海岸が入り江のように大きく湾曲していて、遠くに小さな岬を上る国道が見えます。長崎本線は国道と並行しています。こういう遠近感のある景色が好きで、この国道を走ります。
長崎県に入りました。ここから先は小長井町。写真ではよく分かりませんが、少し先の道の左手にミカンの形をしたバス停があります。フルーツバス停です。この先メロンのバス停、イチゴのバス停と続きます。インスタ映えする風景として人気が出て、グーグルマップにも記載されています。
絶好のドライブ日和で美しい景色が続きますが、ここで引き返すことにしました。一人で車を走らせていると、時どき虚しさを覚えることがあります。
道の駅鹿島へ戻ってきました。先ほどの中学生たちが干潟から上がってきています。最後に残ったグループは、早く上がらないと置いてきぼりにするぞと先生から叱られていました。子ども達にとって、干潟は非日常的な楽しい体験なのでしょう。干潟体験の季節ももう終わりです。
昨日は早朝に久し振りの弱い雨があり、湿気もあって生暖かい春先のような空気感が一日漂っていました。今年はそれほど残暑が厳しいとは感じず、冷え込む朝もあって早めに冬の寝具を出しました。かといって急速に秋が深まる様子でもなく、早春に似た三寒四温の日々が続いています。
今ではもうどこに石ころが転がっているかが分かるぐらいです。(笑)
有明海だけでなく沿道の風景も気に入っていました。
いまも鹿島へは時々行きますが、
普段は太良町の道の駅で折り返します。
橋の中央に県境の表示がありますね
主人へそのことを申しますと
今だに気づかない人なんです
諸富橋 大川橋がかかって
半世紀以上 何十年もたつのにですね
大川橋の終わりが佐賀県と勘違いの人
どこでも川の真ん中が境界線ですね。
大川橋が筑後川の本流ということでしょうか。
実をいうと、私も県界標に気付いたのは徒然様のブログで紹介されていたからです。
この橋へ差し掛かると、これからドライブが始まるという気になります。