5月初めの連休、初夏らしい日に鹿島までドライブしました。昨年の秋以来です。鹿島市はたびたび訪れていますが、町中を歩いたことはなく、道の駅で弁当を食べ有明海をしばらく眺めて帰ります。
着いたのは干潮時。干潟ではワラスボ漁があっていました。ムツかけ漁も時々見かけます。いずれも体験できます。干潟での移動は潟スキーです。
今年も4月半ばから干潟体験が始まっていました。週末は家族連れが多く、学校の課外活動でも人気のスポットです。手前に潟スキーを干しています。
棚じぶ漁体験の小屋は修理されて綺麗になっていました。
ここは道の駅近くの肥前浜宿。長崎街道の脇街道である多良街道沿いの町です。昔は多くの酒蔵があった町で、酒蔵通りと呼ばれています。
10年近く前、初めて訪れたときは傷んだ廃屋が目立ちました。国の重要伝建地区に指定され、少しづつ修復作業が進んで宿泊施設や食事処などに再生されています。この町は来るたびに景色が変わっています。この建物は一棟貸しの宿です。
奥には古い蔵を利用したレストランと雑貨店。前回来た時は気がつきませんでした。
いまでも3軒の酒蔵が酒造りを営んでいます。
手前の建物は江戸時代の継場です。街道の宿で人馬や荷物を中継する場所でした。いまは町の案内所として利用されています。
中の様子。人がいて記帳を求められました。見ると結構遠くから観光客が来ています。
継場から通りを見たところ。この辺りは峰松姓が多いですね。
多良街道を海の方へ戻ります。青い建物は旧郵便局。
右手は家の庭先を利用したオープンカフェのようなもの。
10分たらずで浜川の河口近くへ来ました。対岸が浜庄津地区。港の在郷町です。
町の中を多良街道が通っています。同じ肥前浜宿でも酒蔵通りとはずいぶん雰囲気が違います。あちらが商業地区だとすれば、こちらは漁師や職人が住む町です。ここにはまだ茅葺の家が残っています。
狭い路地が縦横に通じています。この先にいつも道の駅で買うふりかけ海苔の工場があるはずです。来てみると、古い家屋の裏庭に海苔用の大きな段ボールが積んであるだけです。海苔業者の家内工業だろうとは思っていましたが、結局わからずじまいでした。工場を探すなど、我ながら子どもじみているとも思います。でも私は小学生の頃から好奇心が強く、学校の帰りにあちこち道草をしたものです。
仕方がないので地区内をぶらりと歩きました。右の白いモルタルの建物には、壁に水産会社の冷凍・冷蔵倉庫という消えかかった文字があります。むこうの工場は閉鎖されているのでしょうか。海もすぐ近く、潮の香りがするような古ぼけた風景です。探し物が見つからないので、今日は帰ることにしました。
筑後川に架かる昇開橋へ戻ってきました。橋の向こうは福岡県の大川市、こちらは佐賀県の諸富町。久留米まではあと少しです。
道の駅に行ったついでに、木造駅舎の肥前七浦駅にも足をのばしてきました。
私はこの橋を前回探したのですが
見つけ切らずに時間切れで戻りました
残念でした。代わりに写真を見ることができてよかったです!
佐賀県側の方が寄り付きやすいです。
ただ橋を二つ渡らなければなりません。
私は高いところが苦手なので一回行けば十分です。