田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

便利さと引き換えに

2017年11月04日 | 日々の出来事

 家を出ようとすると、近くの交差点で事故処理が行われていました。また事故かとうんざりします。

 以前にも投稿しましたが、住宅街に入る二つの道路で車が離合できない狭い箇所があり、ボトルネックになっていました。ところが数年前にいずれも整備されて道路が広くなりました。おかげで通りやすくなりましたが、車の通行量が数倍に増えたのです。その二方面から来る車が我が家近くの交差点で出会います。両方とも幹線道路から別の幹線へ抜ける近道なのです。  

 私が知っているだけで、ここ一、二年で10件近くの事故がありました。せっかちな人が多いのか、一時停止と徐行の信号を守らず事故を起こします。車に乗ると人格が変わる人もいるようですね。歩道もない狭い道路をスピードを落とさずに行くので、歩いていると緊張します。小中学生の通学路にもなっているので、何枚も立て看板が掛けられました。

 町内会でも警察と協議していますが妙案はなさそうです。いまさら道路を狭めることは出来ないでしょう。車の通行をスムーズにしようとして、住民にストレスがたまる結果となりました。

 いま図書館から借りた「小津映画 粋な日本語」(中村明著 ちくま文庫)を読んでいます。その中で福田恆存(懐かしい名前です)の「便利さは快楽とつながるが、幸福とはつながらない」という言葉が引用されています。

 これは小津映画の美意識にふれた部分ですが、車の利便性も同じようなものです。毎日のように車を走らせている身なので自戒しています。

 

 以前投稿したご近所の畑のキャベツ。葉がだいぶ大きくなりました。

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