先週出撃したときは上越の釣エサ店ではどこもユムシの入荷が無く、
これでは釣りを始める前からすでに負け戦のような展開でしたが、
今週はネット通販でユムシを購入することができたので、かなり
心強いです。さらに先週持ち帰った冷凍ほたるいかを一週間かけて
脱水し、さらにアジシオに漬け込んで魅力的なエサに作り変えました。
この結果が良いほうへ向けばいいのですがねえ。結果から先に言って
しまうと、結果は良好でした。
一方で、心配していたのは天候で、朝鮮半島に台風並みの低気圧が発生
しており、かなり強風が吹いておりました。なので新潟の天候がたとえ
快晴であっても、沖のほうからやってくる高波やウネリがどう影響するのか
とても気になるところでした。
深谷の自宅から柿崎までの距離は210km程度なので、能登半島まで出撃
する場合と比較すると、体力的、金銭的にかなり楽です。
しかも夕方勝負の半夜釣りになると、土曜日の夕方時刻に合わせて
ゆっくり自宅を出発できるので、時間的にも楽です。金曜日の夜に飲める
しねー。
18日㈯AM9:00に深谷の自宅を出発して、上里SAから関越道に乗り込んで
六日町IC(約120km2,180円)で降りました。
六日町から国道253号(ほくほく街道)を走り、約70kmを走破して柿崎海岸に
PM12:45に到着。
現場はどうなんだろう?と海岸の様子を覗くと・・・
ざっぱぁぁああーん!!
いかにもサーファーが好みそうな津波のような大きなウネリ。
そして爽やかなコナウィンズ。
でも残念ながらオレは波乗りしないんだ。
海岸線の地形が先週と変わってますやん。
先週のオレの釣り座が無くなっています。
あかん、どうしよう。
柿崎港の堤防の上からなら影響無さそうですが、夕方になると多くの釣り師がやってきて
混雑するし、この現場は諦めて、他に良さそうな場所を探してみました。
そこで、思い立ったのは、地元の老人たちの間で絶対的に信頼の厚い「川の河口附近」
です。それは柿崎中央海水浴場の西端の位置です。
ここは誘導路に砂が多く溜まっていて、楽チンしようと奥まで車で入ると、スタック
し易いので、慎重に進みました。
ここなら、少しですが波は穏やかそうです。
砂浜のかなり手前で駐車して、重い荷物を背負って、暑い砂浜を汗をかきながら陣地を
確保しました。
本気の投げ竿2本と、遊びのルアー竿1本で、勝負の準備にかかりました。
この季節に大鯛が接岸してくるのを、地元の漁師もよく知っていて、
私の正面の沖のほうに刺し網を入れにやってきました。
さてと、本日のエサですが、
1週間かけて水分を取り除いた後、アジシオで漬け込んだ生ホタルイカ。
さすがに軽く、身も締まっているため、遠投できました。
しかし、エサ取りに弱くて、何者かにすぐに取られて素バリになりました。
次に、深谷のスーパーの総菜売り場でボイルほたるいかが有ったので、
それをアジシオに漬け込んだもの。
身が硬くて、針に刺して遠投し易いですが、これもエサ取りに弱くて、
すぐに齧られて素バリになってしまいました。
さらにネット通販で購入した大変高価なユムシ。
自宅に到着した時は元気良く動いてピンピンしていたのですが、
私が間違えて冷蔵庫のチルドルームへ入れてしまったので死んでしまいました。
そのため、冷凍して使用することにしました。
ユムシはエサ取りに強く、ほたるいかよりエサ持ちが格段に良いです。
陽が沈むまでの時間が待ち遠しいです。
リールには洗濯バサミを駆使したストッパーを装備して、スプールを解放。
大鯛が引っ張って走ったときに、自由に走らせるようにしています。
PM18:30 太陽が水平線に堕ちましたが、まだまだ明るいです。
でも気温が急速に下がってきて、薄着では寒いです。
PM20:00 完全に暗くなって、竿先のLEDがよく目立ちました。
この時間帯になると、投げサビキのアジがよく釣れているようで、
あちこちから歓声が上がってました。
私の左右両隣りの釣り師は私と同じく鯛を狙っているらしく、何度か竿をしならせて、
何かを釣り上げてました。でも鯛狙いの釣り師は魚を掛けても、とても静かに取り込んで、
何事も無かったように隠密行動をするので、いったい何が釣れたのかよく判りません。
この時間帯、私だけ何もアタリが無く、しかしホタルいかは取られて無くなるので、
3本の竿ともユムシを付けてアタリを待ちました。
PM22:30
すでにアジ狙いの人たちは引き揚げて、海岸線には鯛狙いのブッコミの竿のみが
並びました。
私のルアー竿が変な動きをしていたので、エサを確認して、投げ直して、戻ってくると
本気の投げ竿2本のうち左の赤い竿先がフワフワと揺れていました。
近寄ると、洗濯バサミストッパーが外れています。
うわっ、外れてるがな!!
リールスプールを起こして解放したままの状態だったので、ラインがスルスルと
ずいぶん出ている状態でした。
竿を持って、スプールを倒して、余分に出ていたラインを巻き取ると、
グイーン、ゴンゴン、重たく引っ張り込む強い抵抗を感じました。
おっ、付いとるがな。鯛やわ。最初はグイグイ抵抗していましたが、
竿に余力を感じます。
仕掛けにヨリトリゴム付けてるし、
焦るな、大丈夫だ、と自分に言い聞かせるように。
高鳴る鼓動を抑えようとしてました。
そして、・・・
いける、いけるぞ、
だけど慎重に寄せて来て、波打ち際からズリ上げました。
アイシャドウの奇麗なメスの真鯛でした。
ええとこに針が掛かってますわ。
このときメジャーを車に忘れてきましたので、19日(日)AM5:30 に自宅で計測したら、
60cm ジャストでした。
うーん、とても嬉しいけど、すんなり上がってきたので、13年前のあのとき の
リベンジになってないな。
興奮が冷めてきて、冷静に戻って、
「今がチャンスタイムで、まだ他にも居るかもしれない」と思った私は、ユムシを
付け直して、フルキャスト、しました。
PM11:30
1時間後、また左の赤い竿にアタリがきました。
竿先が小さくフワフワ揺れ出して、一瞬、コツンと力強い引き込みで、洗濯バサミ
ストッパーが外れて、ゆっくりスルスルとラインが出てゆきました。
竿を手に取って、糸フケを取って、大きく空アワセを入れると、ズシッとした重さを
感じて、次の瞬間、グーンともの凄く強い引きこみでした。
おわっ、ちょっと焦りましたが、ドラグを緩めていたので、走らせるだけ走らせて
弱るのを待ちました。
先ほど釣り上げたヤツより、かなり強い引きでトルクフルでした。
何度かの強烈な引き込みを耐えて、波打ち際まで寄せてきて、砂浜へずり上げました。
が、しかし、ヘッドライトで照らすと・・・
あれっ? さっきより小さいぞ!!
顔がゴツゴツしていてオスの真鯛でした。小さいけどオスの引きは強いな。
オスの真鯛です。
55cm ジャスト
その後も、日付が変わって、19日(日)AM1:00 まで粘ったところで、
ユムシが無くなったので終了しました。
オス 55cm 白子入ってました。
メス 60cm 鯛子入ってました。 蚤の夫婦ですな。
浮かれて交通事故を起こさないように慎重に運転して、AM5:30 無事に帰還しました。
今回は13年ぶりの興奮を味わいさせてもらいました。
やはりユムシやなー。だけどユムシ弾10発で3,190円 (税込み運賃込み)は高すぎます。
ユムシなら真鯛の確率は上がります。
しかし、今回釣り上げた獲物は若頭クラス。
ボスキャラ、いや最終のラスボスを仕留めないと、あの日のリベンジとは言えません。
これからどーすんねん? 迷うところです。