お疲れ様です。皆さまお元気ですか?
今日は久々に読んだ本をご紹介します。
松本聡香さんの
「私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてきてしまったのか
〜地下鉄サリン事件から15年目の告白」です。
松本聡香さんは、オウム真理教の元教祖の麻原彰晃の四女です。
オウム真理教といえば、
坂本堤弁護士一家殺害事件や、
地下鉄サリン事件で世間に大きな影響を与えた教団です。
地下鉄サリン事件は1995年3月20日に発生した同時多発テロ事件です。
地下鉄車両内に神経ガス、サリンが散布され多くの犠牲者を出しました。
もうかなり何月が経過していますが、
平成30年7月6日に麻原彰晃、26日に他6名の刑が執行され、
23年余りが経過して死刑囚全員に対して刑が執行されました。
このことは、まだ記憶に新しいのではないでしょうか?
その中心となる教祖、麻原彰晃は妻、智子との間に
長女、アジタナーター・シャクティー・ドゥルガー
次女、アジタナーター・カーリー
三女、アジタナーター・ウマー・パールヴァティー・アーチャリー
名前はオウム真理教の出家信者に与えられた教団内での祝福名
ホーリーネームです。
そして、四女、この本を書いた松本聡香、長男、次男と6人の家族がいます。
さらに、愛人が100人以上おり、
全員では12人~15人の子供がいるとされています。
ちょっとありえない世界ですね。
子供たちは、オーム真理教という私たちと常識とはかけ離れた世界で育ちます。そして、事件が起き、逮捕・・・。そして、教団内の権力闘争もあります。
何も知らずに、生まれてきた子供には、過酷すぎる環境です。
心の病なんて簡単な言葉では言い表わせませんが
壮絶な人生が描かれます。
そんな壮絶な社会で生きることは、並大抵ではありません。
案の定、いじめ、自殺未遂が繰り返されます。
そのなかから一つ
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家族は私がリストカットをしたのはいじめが原因だと考えたようで、
市の教育委員会にいじめ対策をお願いしました。
私がいじめられているのは、行政が就学拒否などをしたことも原因で、
行政が私のいじめに加担したのだから、
行政の手で止めてほしいという主張でした。
次女は「さとかはリストカットしているのですよ。
もしいじめが原因でさとかが死んだらどうするのですか」と訴えかけました。
すると教育委員会の話し合いに同席していた
私の学校の校長先生が私のほうを向いて行ったのです。
「でも、さとかさんの命は一つですよね。
あなた方のお父さんは、たくさんの人を殺しましたね。
あなたが死んでも仕方ないでしょう」
私は目の前が真っ暗になりました。・・・
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確かにオウム関連の事件は許されるものではないかもしれません。
ですが、四女、松本聡香さんはどんな事件を起こしたのでしょうか?
「あなたが死んで仕方ないでしょう」
学校という教育の場、その責任者でもある校長先生に
そのように言われてもよいものでしょうか?
この一節に関しては、校長先生の発言にも疑問が残りました。
四女、松本聡香は良いこと、悪いことに向き合い
自殺未遂を繰り返しながら、心の病と戦っているそうです。
この本を読んで、大きな事件の裏にある様々な問題に
ふれたような気がしました。
四女、松本聡香のブログではないのですが
次女である松本宇未(仮名)さんが公開している
「ブログ木の葉が沈み石が浮く」というブログにも
リアルな状況が語られているそうです。
当然、松本聡香さんとは見解は違うと思いますが
じっくり読んで見たいと思ってます。
こちらは、まだ読んでないので
なんとも言えませんが、興味あるかたはどうぞ
https://ameblo.jp/matsumoto-umi/
ということですが、
今日はちょっと重い話題になりましたが、
松本聡香さんの
「私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてきてしまったのか
〜地下鉄サリン事件から15年目の告白」
をご紹介しました。
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