2月10日から5月8日までの期間 仙台市博物館 で開催される
『ポンペイ展』 に行きたいと思っていた矢先、今回の震災で忘れていましたが、
連休最終日気晴らしに出かけました。
『ポンペイ展』 は火山の爆発による火山灰が降り積もり、一夜にして時を止めたポンペイの
街・人々の暮らしを甦らせるものでした。
興味を持っていたのは エロチックな 壁画・彫刻 でしたが、色鮮やかなモザイク画の展示
には感銘を受けました。
ポンペイ展で何よりも驚いたことがあります。
2000年も前 (日本ではどんな生活をしていたのでしょうか)に 既に追炊き付給湯
システムが存在していたことです。
ポンペイの郊外にある別荘から出土した浴槽と給湯システムです。
浴槽は大理石製、釜は青銅製で筒状になっております。
水槽、給湯槽、管は鉛製で 蛇口より温度調整をはかるもので、勿論手製です。
燃料は薪で、今日の汽関そのもので、原理は変わっておりません。
電気温水器が普及してから久しくなりますが、追炊き機能がつくられたのはごく最近のこと
まだ、工夫が求められます。
古の人々の 「知恵」と「工夫」に触れ 感激して博物館をあとにしました。
これからは、各町内会にある防災センターにも 発電機同様 この『風呂』 の改良型を作製し、
備えることが出来れば、災害時には 皆さん助かると思います。
ポンペイ展は、6月5日まで 展示期間を延長しているとのこと。
機会がございましたら鑑賞をお勧めいたします。