キューピーヘアーのたらたら日記

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『欲望という名の電車』 テネシー・ウィリアムズ

2020-08-17 12:08:04 | 
アメリカ南部の裕福な農園で育った

ブランチは、両親の死後、身を持ち崩して町に住めなくなり、

ニューオリンズに住む妹ステラの安アパートに転がり込む。

だが、ステラの夫スタンレーとそりが合わず、

知られたくない過去を暴かれた挙句、

凌辱され、精神病院に収容されるところで幕は閉じる。


僕は、同じ精神障害者としてかなり身につまされて

この戯曲を読んだ。

世間の人にとっては、精神病院に入院=社会的に死んだも同然

なんだろう。だから幕も閉じた。

しかし、当事者にとっては違う。

人生は長く、

人間はしぶとく、

神は慈悲深い。

僕は病院や施設で、その後のブランチを何人も見た。

元気のない人もいたが、生き生きとしている人もいた。

もし、この作品に第2部があり、

ブランチの再生を描いていたとしたら、

人生の真理を描いた比類なき名作となっていたであろう。


すべての人の人生には意味があるのだ。

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