本書の内容は、主人公の16才の少年:ホールデン・コールフィールドが
在籍していたプレップスクールから退学処分をくらい、
実家に帰るまでマンハッタン中をうろつきまわって、
途中女の子の家に電話をしたり、酒場でスコッチのソーダ割りを飲んだり、
劇場で芝居を観たりして過ごした3日間の独白を綴ったものだ。
主人公が周囲とうまくいかず、常に毒を吐いているのは痛々しいが、
ふと共感してしまう。
忘れていた自分の思春期の心情と瓜二つだと気付く。
今はもう封印されてしまって日常生活の中では思い返すことのない
赤面すべき自分の若かりし頃の心のありさまが
この小説のなかにありありと描かれている。
自分が何者かわからず、将来も靄に覆われて見えず、
学校は嫌な奴らの巣窟で、大人たちの作った世界はイカサマだらけで、
自分は今なにを為すべきか、皆目見当がつかなかったあの頃。
日本もアメリカも時代も関係なく、
若者にとって既存の社会はそのままでは受け入れ難く、
対して自分の無力なことと言ったらお恥ずかしくて言葉にもならない。
僕が本を読んでも、テレビを見ても、
「みんな悩んで大きくなった」としか答えがなかった。
大人になった今なら何と助言してあげられるだろうか?
もし、なにか言えるとしたら、陳腐だけど、
神様は力いっぱい生きている人に微笑みかけられる、
だろうか?
まあ、聞く耳持たないだろうけど。
馬鹿にされたって、僕にはそれしか言葉がない。
力の限り生きなさい、ホールデン君!
できるかぎり自分に誠実に。
力の限り生きなさい、ヤング・キューピー君!
在籍していたプレップスクールから退学処分をくらい、
実家に帰るまでマンハッタン中をうろつきまわって、
途中女の子の家に電話をしたり、酒場でスコッチのソーダ割りを飲んだり、
劇場で芝居を観たりして過ごした3日間の独白を綴ったものだ。
主人公が周囲とうまくいかず、常に毒を吐いているのは痛々しいが、
ふと共感してしまう。
忘れていた自分の思春期の心情と瓜二つだと気付く。
今はもう封印されてしまって日常生活の中では思い返すことのない
赤面すべき自分の若かりし頃の心のありさまが
この小説のなかにありありと描かれている。
自分が何者かわからず、将来も靄に覆われて見えず、
学校は嫌な奴らの巣窟で、大人たちの作った世界はイカサマだらけで、
自分は今なにを為すべきか、皆目見当がつかなかったあの頃。
日本もアメリカも時代も関係なく、
若者にとって既存の社会はそのままでは受け入れ難く、
対して自分の無力なことと言ったらお恥ずかしくて言葉にもならない。
僕が本を読んでも、テレビを見ても、
「みんな悩んで大きくなった」としか答えがなかった。
大人になった今なら何と助言してあげられるだろうか?
もし、なにか言えるとしたら、陳腐だけど、
神様は力いっぱい生きている人に微笑みかけられる、
だろうか?
まあ、聞く耳持たないだろうけど。
馬鹿にされたって、僕にはそれしか言葉がない。
力の限り生きなさい、ホールデン君!
できるかぎり自分に誠実に。
力の限り生きなさい、ヤング・キューピー君!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます